わけあって、前の職場の後任の人と会うことになった。
ところが、ちょっとしたトラブルのために当の本人は来られず、その人の上司(私の元上司でもある)と、代わりに会うことになった。
今日はその人々の職場の新年会で、私が会う予定の時間はもう終わり頃だったので、解散して元上司と、あと一人二人がいるかな、と思いつつ行ったところが、ほとんどの人が残っていて、まあ宴たけなわ状態ではあったが、元の職場の飲み会に乱入するような形になった。
ありがたいことに、皆さん暖かく迎えて下さった。
あやうく締めの挨拶までするところだった。(さすがに、外部の者だから、と丁重にお断りしたが)
皆、明るく、思いやりのある人々で、ギスギスしたところはない。(と感じた)
確かに、通信事業というのは、通常の民間企業と異なり、景気の影響を受けにくい。従って、世間の常識とは少しずれる必然性を持っている。
それは業種の特性なので、やむをえないと思う。越えられない壁だし無理して越えるのもおかしい。無理して世間と歩調を合わせても、どこかで無理が見えるだろう。
そこに属する人々は、そういう環境の中で、人や世間と交わり、その中で目標をしっかり持ち、自己実現に向け、自分をブラッシュアップしていってもらえればいいと思う。
久しぶりに昔の仲間や上司と酒を酌み交わすことができ、ありがたいひとときだった。
(後任のIさんには悪いが)
成岡秀夫氏の講演を聞いて(再録)
先週の土曜日に仲間と一緒に開催した「とやまキトキトBIZねっと」での成岡秀夫氏の講演内容を整理したので、少し詳しめに紹介したい。(講義の順番ではなく、筆者が内容を編集したので、一部意訳も入っている)
まずは講師紹介。(後ろの写真はたぶんビル・エバンスです。講演の最中の写真にはあまりいいのがなかったので、懇親会の写真を持ってきました。少しアルコール入ってます)

京都府在住の中小企業診断士で、大学卒業後、三菱レーヨンを経、親族の経営する出版社の経営に携わり、そこで大成功と倒産という大きな挫折を経験し、さらに色々な経験を積んで中小企業診断士として独立し、今は自分の会社を持ちながら、再生支援協議会でのアドバイザーなどをしながら幅広く企業の指導に携わっておられる方である。
著書に『デキル社長のスピード仕事術』(同友館)という、タイトルはとても軽いが、中身はずっしり重いものを著されている。
さて内容。
1.再生支援協議会の仕事をして
(1)まず経営者に対して「どうして経営が傾いたのか」を問う。
⇒客観的に見た根本的な原因を語れる経営者はほとんどいない。
皆、うまくいっていた頃の話からしか始めない。
「銀行のせいで」とか「環境が変わったから」とか自分以外に責任を求める経営者が多い。
自分の会社を客観的に見ることができないことが、そもそもの転落の始まりである。
うまく行っていた時の「成功体験」に固執している。同じことが何度でも、どういう環境下においてもうまく行くと思っている。
うまく行ったのは、その時の環境下でのことであり、いつも成功するわけではない。
成功した次の瞬間からその成功は忘れなければならないのに、それに固執すると失敗する。
(2)次に「あなたの会社は一体どういう会社なのか」と尋ねる。
⇒ほとんどの経営者は、事業の内容や売上(PL)を語ることはできる。
しかし、再生対象の企業の経営者の多くは、その事業を通して<そもそも>何をしたかったのか、会社の存在価値は何なのか、ということについてはあまり語れない。
(3)再生に向けた検討において「今の資産はどれだけあるのか」を聞く。
⇒やはりPLは語れるが、資産がなんぼあるのか、は把握されていない。
有効な在庫がどれだけあるのか(どれだけが不良資産、不良在庫なのか)も把握していない。
(4)経営者にとって一番大事なことは何か。
⇒自分が経営していく上において、一番大事な価値観はなんなのか、<そもそも>この事業をなんでやっているのか、それを語れることが大事だが、その<そもそも>の価値観がぶれている。
経営者は、立ち返ることのできる原点を持っていることが大事。
迷ったらその原点に立ち戻って自問自答する。それが企業理念、経営哲学。それがぶれている経営者は再生も困難。しかし、それを思い出させることができれば、その経営者自身による再生も不可能ではない。
2.今の厳しい経済情勢の中、経営者は何をすべきか
(1)固定資産より、社員教育など人的投資を重視してほしい。
(自身が経営に参画していた出版社は、儲かった時期に京都のど真ん中に自社ビルを購入し、その借入の返済ができず、かつ同じ柳の下の二匹目、三匹目のどじょうを求めて失敗し、資金繰りに行き詰って倒産した。人の頭とペンさえあれば良い出版社が不動産を手に入れたところが転落の始まりだった)
(2)花が咲かない時期は、植物は根を張る。不景気のときこそ、今までできなかった大事なこと(社員教育など)、当たり前のことをきっちりやるべきである。
(3)一番大事なことは継続すること。継続は能力である。
3.暴走するトップを取締役会が追認機関とならないための方策
(1)堂々と正論を言うこと(私利私欲からではなく)。
(2)もののわかったNo2を置くべき(少し年上の家老が社内にいるか、その人の話を社長が聞くか)。
(3)親子であろうと兄弟であろうと空気や雰囲気で決めず、会社をどうするかの観点で行動すること。
(4)私心ではなく、役員の責任とは何か、を基準に考え行動すること。
4.社内のコミュニケーションを円滑にするための上司のやるべきこと
(1)話し合い、本音でフランクにものが言えるコミュニケーションを心がけること。
(2)そのためには、形式ばらず、日常的に誰にでも声をかけ話をすること(会議は形式)。
※盆栽すら育てるためには声をかける(まして人においておや)(土光敏夫)。
以上である。
ちなみにその講演は、富山商工会議所という以前は富山市で一番高い建物だったところで行われた。

七瀬ふたたび
昨年11月頃にNHKのBS-HIでやっていた「七瀬ふたたび」というテレビ(10回シリーズ、各45分程度)を録画して徐々に見ていて、昨夜最終回を見終わった。
ご存知筒井康隆さん原作の人気SF小説が原作であるが、古くは多岐川裕美さん、水野真紀さんが主演するなど、何度かテレビ化されている。(私の知らないドラマ化もあると思う)
高校生の頃は筒井康隆フリークで、当時出版されていた全ての文庫本を読んだ覚えがある。
何が面白かったか、と書き出すと切がないのでやめるが、「七瀬ふたたび」は「家族八景」に始まり、「エディプスの恋人」で終わる七瀬三部作の真ん中の作品である。
今回のドラマ化は蓮佛美沙子という人が七瀬役を演じていたが、 紺野美沙子さんや原田知世さん、小西真奈美さんなどにも共通する透明感のある女優だと思った。
ドラマの最後は、原作と同じで、主人公も含め、仲間が全員(ほぼ全員)死んでしまうという結末で、原作を知らない人は「ええっ? なんで主人公まで死んじゃうの?」と、ドラマの制作者を恨んでいるかも知れない。
私も原作を読んだ時には、以外な結末に悲しい思いをした覚えがある。
しかし、不思議ではあるが、その後の「エディプスの恋人」では確か全員が復活していて、元気に生きていたように思う。
当然主人公の七瀬も普通に暮らしている。でなければ第三作は成り立たないのだが。
ということで、ネットを見ると色んな人が今回のドラマ化で書いているようだが、私も久しぶりに連続ドラマを見たので、ついコメントしたくなった次第。
で、普通「三部作」などというと、前後の作品をドラマ化して不思議はないのだが、これまでの「七瀬」の経験から言うと、続編はなぜか作られない。
関心のある方は、新潮文庫か筒井康隆全集をご覧下さい。面白いですよ。(ものによってはハチャメチャですが)
2ヶ月ぶりのジム
デブ状態を脱し、4月のしんきろうマラソンでとりあえず5㎞走るため(初出場)、2週に1回はジムに行くぞと決めてだいぶん時間が経つ。
昨年は色々資格試験の勉強があり、時間がとれなかったのが実情だ。
今年は、行くぞ、と新たな気持ちで臨もうとしている。
今日は午前中子供の用事やら諸手続きやらで朝からバタバタしていたが、昼頃ようやく時間が空いたので、2ヶ月ぶりにジムに行ってきた。ありそドームという魚津市の運営している体育館である。
ランを20分とエアロバイクを10分。
たっぷり気持ちのいい汗をかいた。
日頃運動している世間の人から見ると、笑うしかないくらいの運動量の少なさではあるが、2ヶ月ぶりだし、しばらく運動らしい運動もしていなかったので、こんなものだろう。
今後、なるべく2週に1回は通おうと思っている。
ま、ボチボチやっていこう。
オバマ新大統領の演説
昨日立ち寄った書店で偶然『オバマ演説集』が目に止まり、買ってしまった。

人を魅了するすごい演説だと聞いていた。
同じ韻を何度も踏むとか、声の質がバリトンで心地よいとか、色々言われている。
テレビでちょっとだけ見ていてもよくわからない。
ということで聞いてみた。
明らかに違うのは、2004年の少しアルト調の声質と、2008年の低音が響く声質の違いである。
別人の声かと思うくらいに違って聞こえる。
まあそういうことはいいが、途中泣けてきた。
英語などわからないが、なんだか魂を震わすような響きがあり、自分でも驚いている。
CDを聞きながら、訳文を見ながら、ということをしてはいたのだが、英語がそのままわかるわけではもちろんない。
なんだろう?
アメリカは分断されようとしているが、実は一つのアメリカで、白人の国と黒人の国とヒスパニックの国とアジア系の国なんかがあるわけではない、一つの合衆国なんだ、自分たちアメリカ合衆国の国民はもっと色んなことができるんだ、と重ねて言っている。
しかしべき論だけを言っているわけではない。税金を何に使うかどれだけ使うかという具体的なことも言っている。
が、国が分断されている、という印象を持っているときの国民に必要なのは、一体感とか自信とか誇りといったものではないかと考えたとき、この人の主張は、その思いに渇望している人たちにとって大きな力になるのではないかと思った。
それは、アメリカだけではなく、我が日本にも必要なことではないか。
誇り・・・これはとても大事なことだ。
一人ひとりの人間にとっても、国民という大きな単位の人々の共通の価値観にしても、また企業で働く仲間にとっても。
オバマさんの演説がなぜこれほど大衆受けをし(ちょっと表現が下卑ているかな)、不利だと言われていた選挙戦を勝ち抜いてきたのか。
そのヒントは、失望しかかっている人々に、自信と誇りを持って生きていくことを思い出させたからではないか。
う~ん、我が国の政治家や経営者にこういう人が出てこないものか。
部下を言葉で叩きのめす上司や他党をこけおろす政治家ばかりでは、社員、国民は自信喪失、うつになるばかりで、誰も力を合わせてこの大変な状況を立て直していこうとはならず、自分の権利や主張や生活を守ることだけに汲々としてしまうのではないかなあ・・・。
モチベートということについて考えさせられたCDであった。
異業種交流勉強会「とやまキトキトBIZねっと」新春セミナー大成功
昨日は、「とやまキトキトBIZねっと」という勉強会兼異業種交流会の開始1周年を記念しての「新春特別セミナー」があった。
そもそも、主宰者のN氏が何人かの中小企業診断士や税理士に声をかけて仲間を募り、一緒に勉強会をやらないか、と誘ったのが始まりである。
勉強会のイメージは、メンバーだけではなく、メンバーの知り合いや、知り合いじゃない人も含め、何か、今までとは違った出会いや刺激や気づきを求める人たちが気軽に集える会にしたいというようなもので、その主旨に賛同した、ほぼ同年輩のメンバーで運営をしている。
通常は、毎月第二土曜日の午後3時半から、富山駅北にある「サンフォルテ」という公営施設の会議室を借りて2時間の勉強会をやっている。
毎回色々な分野の人が講師を務めて下さり、1時間のプレゼンの後、お茶などを飲みながらざっきうばらんに講師への質問やら参加者の自己紹介やらをやっている。さらにその後、都合のつく人は、場所を移して(近くの居酒屋で)懇親会をやっている。この会のコンセプトは気軽に参加でき、来る者は拒まず去る者は追わず、ということで「敷居の低い勉強会&異業種交流会」と銘打っている。そのため懇親会もだらだらやらず、1時間きっかりで終わることにしている。これが継続する秘訣だろう。
さて、この会も始めて1年が経過するということで、発起人であるN氏から、例月とは違うことをやろう、と昨年の8月頃に提案があった。
してみると、かれこれ4ヶ月ぐらい準備をしてきたわけだが、例月のセミナーとは異なり、記念講演やパネルディスカッションをやろうということになり、京都で中小企業診断士として活躍している我々の先輩である「成岡秀夫氏」をメイン講師に迎えたり、司会はプロの人にお願いしようということになって、人づてに片野優子さんというフリーの名アナウンサーに頼んだり、とかなり気合の入ったものとなった。

結局運営メンバーを含めて49人という多くの参加者を集めることとなった。
企業経営者あり、個人事業主あり、サラリーマンあり、独立志望者ありと、様々な人が集まったわけだが、今回つくづく感じたのは、どの人も、ほとんど「たまたま」知人に誘われて、という感じで、たまたまのご縁で集まったというケースが大変多かったことである。
縁というのは不思議なもので、本当に「たまたま」の重なりである。
パネルディスカッションでも「色んな人に助けられて今日がある」というような話があったが、それにしてもやはり「たまたま」のご縁で、知り合った人が助けてくれた、ということもあった。もちろん、本人がそれを望んでいて、日頃誠実に人付き合いをして、という積み重ねや願望があって初めてそういうチャンスもつかめるものだと思うし、今回集まった人たちも、何か機会があればそういう場に出て知り合いを増やしたいとか、チャンスを待っている人たちなのではないかなと思う。
それともう一つ。
「そもそもなんなのか」という根源的な問いを常に持っていなければならないという話である。これはメイン講師の成岡氏が語っていたことであり、企業経営においても極めて重要な問いかけであるのだが、私も経営相談会の真似事をやっている中で色んな経営者の方とお話をするが、その「そもそも」何の為にこの事業をやっているのか、という問いに即座に答えられる経営者とそうでない方では、話の深みや真実味において大きな差を感じる。それがまた業績にも反映してくるのではないか。
偶然の出会いを大切にし、はぐくみ、自分もそうだが相手にとっても何か役に立てるようなコミュニケーションを深めていく・・・こういうことが人を支えていく大切なものではないか、と思う。
感謝。
「とやまキトキトBIZねっと」のブログ:http://blog.livedoor.jp/kitokitobiz/
セレンディピティについて
セレンディピティについて書こうかと思ったが、ちょっと遅くなったのでまたにする。
世の中、色々不思議なめぐり合わせがあるものです・・・。
腹回りは今日も・・・
昨日、新年初日でズボンのベルトがきつかった。
ためになるべく歩くようにしたが、今朝も同様、きつーい朝だった。
幸い天気が悪くないので、駅から会社までの片道15分は行き帰りともに歩くようにしている。
明日も曇りということで、この季節にしては歩きやすいようなので、引き続き、極力体を動かすようにしよう。
とにかく21日の人間ドックで、「あんた! 前より不健康になったじゃない!」とだけは言われないようにしなくては・・・。
さあデブ2日目がふけてゆく。
油断!気づいたら、デブ・・・。
わずか5日ぶり、であるにもかかわらず、今朝ズボンをはいたら異変があった。
ベルトが大変きついのである。
たった5日、仕事に行かなかっただけである。
こんなこと久しぶりだ。
年末年始、たった5日しか休みがなかったのだが、よほど楽をさせていただいたのか、食べ過ぎたのか・・・。
思い当たるほどの楽はしていない。
そんなに酒を飲んだわけでもない。
現に3日の夜などは酒を飲まなかったのだし。
とすると、食べすぎか。
確かにもちは浴びるほど食べた。
2日の夜は妻の実家の家族と焼肉屋に行ってすき焼きをさんざんいただいた。
そして、昼寝はそこそこにした。
ああ、それが原因だな。
今月21日は一年ぶりの人間ドック(但し日帰り)だ。
メタボだ、と言われないように、ちゃんと体重戻して行こう。(反省!)
今年最初の遠出
急に少し遠出をしたくなり、妻を誘って高岡の瑞龍寺に行って来た。
魚津から国道で1時間あまりだが、瑞龍寺に行ったのは初めてである。
加賀藩二代藩主の前田利長の菩提をとむらうために、三代の利常が建立したもので、最近国宝になった曹洞宗の寺である。
寒い時期であり、いくつかある駐車場の、一番入り口に近いところに車を止めることができた。
来客はそんなに少なくはなかったが、たぶん、関西方面からの一個団体があったためであろう、JTBの観光バスツアーと一緒になった。

境内は、そんなに色んなものがあるわけではなかったが、私の関心を惹いたのは、石廟というところである。
回廊を左から回って中ほどに行ったところからさらに左のくぐり戸を通って入るところである。
中に5つの石の墓があった。
まつられているのは寺の主である「前田利長公」、建立者である「前田利常公」、そして「織田信長公」、「信長夫人」、「織田信忠公」ということであった。

不思議だったのは信長及びその妻子の墓であり、そばにあった説明板に「本能寺の変の後、信長公父子の分骨を得て・・・」と書いてあったことである。
織田信長の遺体は見つからなかったというのが定説であり、そうならば、分骨などありえないことだが、まあ、寺の言い伝えでそうだというのならそうなのだろう、と思って礼拝し、後の工程を回った。
久しぶりに妻と語らいながらのドライブと思ったが、日頃の疲れのせいか、彼女が起きていたのは瑞龍寺の中だけで、後はぐっすりおねむの人だった。