ずっと昔に聖徳太子は暗殺されたという話を聞いたことがある。
小学校6年生の時だったか、それより後だったか・・・。
小学校6年生の時というのは、聖徳太子という人物のことを教わり、私が歴史に目覚め、その後の歴史にのめりこむきっかけを与えられた瞬間であった。
その時に蘇我氏が喜ぶ「むっふっふ」だから622年、聖徳太子が亡くなった年、と教わった。
それが聖徳太子は暗殺されたという話と結びついて、蘇我氏が裏で糸を引いていたのだなと思い込んだ瞬間もあったかも知れない。
しかしその後、初めて石舞台に行った時に、瞬時に蘇我氏は悪人ではないと思い、傍証しようと思っていたら、次から次へと蘇我氏善玉論のような研究書やらエッセイやらが雨後のたけのこ、とは言わないが色々出てきて大いに溜飲を下げているところである。
そんなこんなで時間が過ぎ、今日風呂に入っていて、ふと、聖徳太子暗殺事件というテーマのSF小説を書こうと思い立った。
完成は何年後になるかわからないが、「日出ずるところの天子が日没するところの天子に書をいたす。つつがなきや」なんて手紙を送ったものだから、隋の煬帝が怒って暗殺団を送り込んだ、というような内容を基軸に置きたいと思っている。
で、関連情報を集めようとネットを調べたら、あるわあるわ。
聖徳太子暗殺論のオンパレード。
これじゃ、今さら小説を書いても、たとえそれがSFでも、二番煎じどころか、「へっ、また古代史もののありきたりの聖徳太子か」と鼻で笑われて終わりかなと、ちょっと萎えつつある。
が、一通り色々またゆっくり見てみて、是非チャレンジしたいと思っている。
坂本龍馬や織田信長の小説なども、次から次へとどんどん出てきているではないか。
聖徳太子も、SFなら何度登場させてもいいでしょ。(学究ものや時代考証を要するものではないのだから・・・)
冬型が少し緩んで・・・
今日は富山では冬型が少し緩んで、昨日と比べると暖かい日になった。
と言っても6度ぐらいだが。
天気予報では午後から雪になると言っていたが、今のところそれほど降ってはいない。
むしろ、午後の早めの時間などは青空が出ていたくらいだ。

昨日と同じ木々の写真である。
樹上の雪はすっかり消えてなくなった。
日射しが当たるところはこうなる。
さて今日の午後は、このところ首回りや腰が痛かったこともあり、久しぶりに中国遼寧省出身の人がやっているマッサージに行ってきた。
年末に出産されたようで、赤ちゃんは実家(中国)から来てもらっているお母さんに見てもらっているらしい。旦那は中国にいるとのことなので、単身日本にというか、日本で出産までしてそのまま子連れ状態で働きに、という感じで、中国遼寧女性のたくましさを感じる。
さ、これで凝りがほぐれ、ストレスも緩和されたところで、健康にいい水を飲みながら、アルコールはもうちょっと辛抱して、明日以降の諸事に備えてこの後もパワーアップに努めよう。
<当面の課題>
・銀行業務検定 財務3級の試験勉強
・今年と向こう10年の計画策定
・財務健全化の必要性を感じない経営者を、わかりやすく説得する方法
・金融機関職員に必要なコーチングスキルの整理(具体例の作成なども)
・ITコーディネータの資格更新要件の整備と申請
・会社の仕事(6項目)
・積もっている本との格闘
・引き出し整理
久々の雪と禁酒
夕べから雪がしんしんと降り、今朝は20センチぐらい積もったろうか。

今も雪は降り続いている。
大寒が2,3日前だったのだから、当たり前の天気だが、最近は雪が降ることが少なくなったので、車の運転などもかなり慎重になる。
さて1週間前の日曜日からアルコールを断っている。
今週水曜日の人間ドックに備えるのが目的だったが、その日の見立てγ-GTPが111という高い値だったため、もう一回調べてもらおうと、昨日まで引き続きアルコール断ちを継続した。
今日は朝から近くの内科に行き、血液を採ってもらった。
ちなみに血圧は136の78。
まあまあというところか。
その後ジムに行くつもりだったが、他に用事ができたことや、雪の始末も多少しなければならないことなどもあり、また次回にすることにした。
ともかく、寒い。
映画、演技の持つパワー
昔、アル・パチーノ主演の「スカーフェイス」という映画を観た。
アル・パチーノは成り上がりの麻薬商で、恋人役にミシェル・ファイファーという女優が出ていた。
アル・パチーノのような大物はちょくちょく色んな映画に出てくるので顔なじみだが、女優の場合、パッと出て泡沫のように消えてしまうというか、二度と日本でお目にかかることがない女優も結構いる。
ミシェル・ファイファーも、大変きれいな女優ではあったが、「スカーフェイス」以降お目にかかることがなかった。
さて映画の不思議。
ミシェル・ファイファーは、元々街娼だったのを、大物の麻薬商人が自分の彼女にして、それをさらにアル・パチーノが奪ったという役柄で、そのアル・パチーノが今度は落ち目になり、ミシェル・ファイファーが家を飛び出して街に戻ってしまう、その先は誰も知らない、といったような設定だったように思う。後姿がやけに印象的だったような気がする。
そんな映画の中の印象が、そのままミシェル・ファイファーという女優の印象になってしまっており、ああ、彼女はその後見てないが、きっと「街に戻って行った」んだろう、と思ってしまうわけである。
いや、そんなことはないはずであり、女優なのだから、ましてやアル・パチーノの映画の重要な脇役を演じたほどの女優なのだから、色々なテレビやコマーシャルや舞台や、さらには映画などに出ていて不思議はないのだが、日本に住んでいてアメリカの女優など見る機会がない者としては、映画のワンシーンがそのまま現実だと錯覚してしまうところがある。
そんな風に感じてしまうのは私だけかも知れないが、映画が現実とオーバーラップしてしまっていた。それくらい、やはり俳優の演技というものが真に迫っていたのではないかと思う。(くどいようだが、そんな風に感じたのは私だけかも知れないが)
そんな、嵐の中に飛び出していって二度と普通の世界には戻ってこないであろうと思っていたミシェル・ファイファーが私の目の前に現れたのは、いつのことだったか、ハリソン・フォードが悪役を演じた「ホワット・ライズ・ビニース」という映画があった。亭主に殺されてしまった奥様の役だったように思う。さらにその後、大阪単身時代、行き来のサンダーバードの中で観た「アイ・アム・サム」である。7歳の知能で止まってしまったショーン・ペン演じる知恵遅れの男が娘を児童養護施設から取り戻すために協力する弁護士の役だったか。これはかっこよかった。
・・・というような、役者の仕事をしていることを知り、ああ、女優だったんだ、と思った。
それくらい「スカーフェイス」の中での縁起が真に迫っていたということかも知れない。
ちょっと調べると、これらの他にも随分日本にもなじみの映画に沢山出演していることがすぐにわかる。う~ん、まだまだ映画観てないなあ・・・。
飲み水の研究その2
日曜からアルコール断ちをしている。
水曜の人間ドックでγ-GTPの値を少しでも正常に出すためだ。
しかし案に相違して「111」という大きな値だった。
ネットでちょっと調べたら「100を超えたら医者に行きなさい」と書いてあった。
本格的にアルコール絶ちをしなければならないかも知れないとも書いてあった。
だが、アルコールが原因とは限らないとも書いてあった。
要はよくわからないのだ。
とはいえ、今週の土曜日に近くの内科に行って血を採ってもらうことにした。
そのため、もう少しγ-GTPが減るように努めねばとは思う。
そこで、昨日も今日もアルコールは摂取していない。
その代わり、水を飲んだ。
今日はフランスのContrexとイタリアのFilette。
前者は硬度がなんと1468mg/L。
カルシウムとマグネシウムが豊富に入っていると書いてある。
確かに硬い感じがする。(気のせいだろうけど)
後者は硬度が209mg/L。
古代ローマ皇帝が、この水を首都で飲むために90kmの水道を引かせたというくらいに昔から愛飲されてきたものらしい。
これも硬水だ。
というわけで、もう1種類、富山県の入善の水を飲んだ。「秘境黒部天然水」というものだ。
先日のと同じボトリングだが、違う種類の水で、硬度が57mg/L。
こちらは飲みやすい。
これまでの中では一番飲みやすい気がする。
もう3種類買い置きしてあるので、また明日以降飲んでみる。
オバマ大統領と人間ドックと富山県に大激震
今日は会社を一日休んで、日帰り人間ドックに行ってきた。
一方でオバマ氏がアメリカの第44代大統領に就任した。
思えば衆議院選挙で自民党が敗れて細川政権が誕生した日も私は会社を休んでいた。
別にどうということもないが、世の中の変わり目、節目に、忙しい職場を離れて比較的冷めた目線で世の中の動きを見られる状況に、一瞬でもあれるというのはありがたいことだ。
ドックの結果はまだ全部がわかったわけではないが、一番気になるのがγ-GTP。いつも大変高い値で、毎回アルコール性ナントカだとか、肝機能障害だとか言われるが、精密検査をするとなんということもない、という状態であった。
毎晩遅くても缶ビール350cc一本は飲んでいるが、量は多くない。元々肝臓の消化力が弱いのかも知れないが。大阪単身生活のときは意識的に居酒屋で晩御飯を食べつつもアルコールは誰かと一緒になったときに限っていた。富山に帰ってきてからの2年間は、仕事が大変で、ストレス発散の意味もあったのか毎晩350ccを一本ずつ飲んでいた。結果、ほとんど休肝日を作れなかった。去年の7月以降は週一回ぐらい空けるように努めてきたが、あまり変わり映えはしないと思う。
ということで、今回は少し気合を入れて、三日間アルコール絶ちをして臨んだ。
しかし、結果は「111」という値で、基準値をオーバーしている。
う~ん、なかなか下がらないなあ。
面接に当った医師曰く「いつもどういう病名を言われますか?」
えっ?病名?病気だなんて言われたことはない。肝機能ナントカの可能性というような言い回しで言われたことはあるが、先生、よくある名前を2、3言ってもらえませんか?
「たとえば、肝臓がんだとか」
この医師、とてもイヤな奴である。
彼は「肝臓がん」という言葉を発するなり、押し黙って私の目をじっと覗き込んだのである。
まるで人が狼狽するのを楽しもうかとするように。
その後も「あなたと同じようなデータの人が以前いました。γ-GTPの値だけが高く、それから精密検査をしたところ肝臓がんで、それも末期で、それから1ヶ月ぐらいで亡くなりました。」
「いずれにしろ肝臓専門の医者に診てもらって“病名”を明らかにしてもらった方がいいでしょう。保険に入れないかも知れませんしね」
「今日私の手元のデータだけではなんとも言えません。ありとあらゆる病気の可能性があります」
人を恐怖に陥れようとしているのか、悪い話しかしない。
しかもこちらの質問にはまるでとりあおうとしない。
人格的に問題があるのではないか。人としての暖かみが全然感じられない。爬虫類よりも冷たい感じがした。
こういう医師には初めて会った。
K市民病院のT医師・・・さすがに名前は書かないが。
おかげで、他にも気になる大腸ポリープのその後のことや便が二日連続ではなく、昨日の朝と昨日の夜の二回分だけで良いでしょうか?といったようなちょっと気になる話は全然できず仕舞だった。
幸い、長年γ-GTPの高い値とは付き合ってきており、精密検査も何度も受け、その都度なんにもないという結果だったので、こちらとしてはこのいけすかない医師が具体的な根拠なく脅かそうとも、狼狽はしないだけの冷静さをもっていたのが救いだ。
(と言いつつも、もう数日断酒して週末に医者にいってこようかな)
血圧は上が130の下が89。下がまだちょっと高いが、1年ほど前から比べると幾分低く安定してきたのではないかと思う。
一方富山では、KNBという地元民放の名アナウンサー(県民の間ではヒーローとまではいかないが相当の有名人で、人望もある(ように思う))の相本芳彦という人が、小沢民主党代表から直々に出馬要請を受けた。
そのアナウンサーが受け持っているラジオ番組がウイークディの午後0時半から4時頃まで毎日やっている。営業などで外回りをしている人は相当お世話になっているのではないか。
今日、人間ドックを終え、食事に行こうと車を乗っていたら偶然0時半を迎えた。
「KNBからのお知らせです」という女性の声で「相本パーソナリティの出馬要請の結果が固まるまで、生放送に出演させることを自粛します」という社の方針と、番組名も「コンビニラジオ相本商店」ではなく「相本」という部分をカットした番組名で行きます、という説明をしていた。
番組が始まると、二人の女性アナウンサー(一人はピンチヒッターかな?)が「コンビニラジオ マルマル商店!」って言っており、おおっすげえ、早速「相本」の名を消してスタートなんだ、きっちりしてるなあと思った。
う~ん、確かに、公共の電波を使って、もしかすると選挙に出るかも知れない人が生出演すれば、それがイコール特定個人の政見を後押しするようなことに受け止められかねないし、番組名に候補者(になるかも知れない人)の名前が入っていれば、「候補者名の連呼」を支援するのと同じことになり、これまた特定個人の選挙への肩入れ、と映る危険性があり、やむない措置であろうかと思う。
聴取者や相本アナウンサーのファンの心情を考えると、お便りやFAXやメールなどで「頑張ってえ」と言いたいしそのメッセージを紹介して欲しいところだろうが、それをやっちゃあおしまいだろうな。
さすが賢明な判断だと思う。
しかし、平日の昼間3時間半ものラジオの生中継の時間帯をごっそり空けてしまうようなパワーなのである。
富山県中大きな激震が走ったと言って差し支えないのではなかろうか。
選挙区としては、3区という、一部地域だけのことだが、ラジオの影響を考えると県下全体に影響が及ぶし、KNBとしても看板アナというレベルを超えた存在だけに、影響は大きいと思う。
オバマ新大統領関連:ネットニュースの内容に驚いた
間もなくアメリカでオバマ氏が新大統領に就任する。
就任演説に期待と注目が集まっている。
といったようなことをパソコンのキーボードに打ち込んでいる人が世の中に大勢いることだろう。
しかし演説に期待が集まるというのも不思議なもので、日本では「演説に期待」するというようなことはあまり聞かない。
してみると、アメリカの場合、大統領の演説というのは、そのまま政策につながり、実行可能性が極めて高いので、自分たちの生活や福祉や物価がどうなるのか、ということに直結するため、演説内容に皆注目するということなのだろうか。
日本では、首相の演説内容には「関心」は寄せられるものの、「演説に期待」という表現はあまり使われないような気がする。議院内閣制のため、首相が「こうだ」と言っても大統領制と比べると実現可能性が低いからか、それとも今の日本の政治では期待薄だからか。
ところで、今日ネットで見たニュースの中に驚いたものがあった。
オバマ氏が大統領に就任した翌日に、イラク駐留軍の16ヶ月以内の撤退を指示する「予定」だ、という記事だ。
就任の翌日に指示する内容が、就任前から流されているということに驚いた。
さらに、それに向けて国防総省が既に準備を「進めている」というのだ。
まあスムーズに移行できるよう、色々事前に連絡しているということなのだろうけど、「就任の翌日に指示する」ということが、就任前に報道され、しかもそれに向けた準備が既に進められている、というのがなんともオープンな、アメリカらしいといえばアメリカらしい気がする。
日本の官僚制では、事前に色々準備をしていても、そこまでオープンには語られないだろうなあ。
ということで、あと1時間半ほどで就任式なのだろうが、こちらは深夜なので、これにて就寝する。
飲み水の研究その1
会社の取引先に「飲料水」を製造・販売している会社がある。
製造というと語弊があるが、要は地下から汲み上げて、多少の処理をしている、というのが製造プロセスであり、工業的に合成したりなんとかということではない。
その会社が手がけている水は、大変健康に良く、味もいいと社長が言っていたので、試しに飲んでみようと思い、いくつかの水を買ってきて、少しずつ飲んでいる。
差し当たり昨日から今日にかけて、
①イタリアの水
②富山県入善町の汲み上げ&海洋深層水の合成版
③カナダの水
の3種類を飲んでみた。
イタリアの水と入善の水の違いははっきり言ってよくわからなかった。
しかし、カナダの水は、一口飲んで工業的な味がした。
入善の水はつるっと入っていく大変柔らかい味覚だった。
と、色々やっているうちに、硬水とか軟水とか書いてあるものの違いが知りたくなった。
水の硬度は、カルシウムとマグネシウムの含有率で表されるらしい。
多いほど硬く、少ないほど軟らかいという位置づけになるそうだ。
区分 硬度
0~60 軟水
60~120 中程度の硬水
120~180 硬水
180以上 非常な硬水 単位:(ミリグラム/リットル)
ちなみに、②の入善の水は硬度「140」ということらしいので、硬水の部類に入るのだろう。
ちょっと意外だった。
つるっと入っていく感じからして、軟水だろうと思い込んでいたので。
さて私の大好きな、上市・穴の谷の霊水は、というと、硬度が「5.1」という極めて軟らかい軟水である。ほとんど鉱物系の成分が含まれていない。そんな中にあって、不思議と「ゲルマニウム」という特殊な成分が含まれており、これはフランスのルルドと、日本の青森の山吹のご神水とかいうところにしか、後はないらしい。体の有害な水素を運び出してくれるものらしい。
というような薀蓄を学びつつ、あまりおいしくはなかった③カナダの水の硬度を見てみると、なんと「1.18」と書いてあった。えっ?超軟水?・・・味と硬軟はあまり関係ないらしい。(ラベルには確かに「超軟水のためすっきり爽やかな飲み口・・・」と書いてあった)
あと7本、買い込んであるので、ちょっとずつ、飲み進めて行こう。
子供は受験、親は飲んだくれ?
今日は長男の大学入試センター試験の日。
朝送り出してから、私は妻と買い物へ。
富山のグランドプラザに行き、以前から一度行ってみたかった「ラーメン祭り」へ。(名称は違うかも知れない)
今までは確か富山城址公園でやっていたように思うが、今年は屋根のある場所に変えたのか、昨年からそうなのかはよくわからない。
私は沖縄のソーキそばが食べたくて、本当はイタリアンに行きたがっていた妻を口説いて出かけた。
九州の黒豚ラーメンや博多のとんこつラーメンの屋台は大変な行列だったが、沖縄そばのところはほとんど列がついておらず、すぐにありつけた。
皆、沖縄そばの魅力がわからないと見える。うっしっし。
さてその後、折角だからということで、地下食品街でお酒を買った。
ぶどう酒である。
加藤和彦さんがやっていたサディスティックミカバンドの古い歌に「どんたく」という素晴らしいロックがあり、その中で「ぶどう酒を飲もうよ、・・・今日はどんたくの日(だから)、温めて(飲もう)。」という歌詞がある。
ずっとその歌詞が頭にこびりついていた。友人のKが学生時代にその意味を「ここでいうぶどう酒というのは赤ワインのことなのだ」と教えてくれ、しかし、では日常的に赤ぶどう酒を温めて飲むようなシーンがあるかというと、なかなかそんな場面はなく、というような次第で、ずっと、ぶどう酒を温めて飲むということをしないでこの47年間生きてきた。しかし頭の隅にはびたっとこびりついていた。
で、今日、大和のデパ地下。
<温めて飲む用のワイン>というPOPのついた「ブルーベリーワイン」があった。
一瞬迷ったが、今日がチャンスだ!と思い、妻に頼んで買ってもらった。カマンベールチーズも一緒にだ。
そして長男を迎えて帰ってきてから、しっかり2杯いただいた。
実にうまかった。
長男は23時頃には早くもダウンで寝てしまった。(本人曰くは「仮眠」らしいが、朝までの「仮眠」だろう)
さもありなん。慣れぬ本番の試験だし、明日もあるのだ。頑張れ。すまんが親父は酔うて寝る。
セレンディピティについてちゃんと書く
幸福の女神に後ろ髪はない、という。
セレンディピティという言葉を最近目にするが、それも似たようなことかも知れない。
勝間和代さんの本にセレンディピティ(Serendipity)という耳慣れない言葉が書いてあった。
(『勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力』ディスカバー・トゥエンティワン刊)
偶然力とか偶発力とかいう意味らしい。
もう少し詳しく言うと、偶然の中でチャンスを発見する能力、らしい。
あてにしていないものを偶然うまく発見する能力、というような受身的な捉え方もあるようだ。
このセレンディピティについては、ここ1年ほど、そういう偶然にいくつも出会い、うまい具合にキャッチできているのではないかなと思う。
具体例を一つ。
ある会合にプロの司会者をお願いすることになった。
任意の集まりであり、しっかりとした予算があるわけでもない。
そこで、ツテを頼って、プロのアナウンサーの方を紹介してもらった。
ご本人のプロフィールを送ってもらった。写真入りだ。
しかしながらご本人とはすぐに会うわけにもいかない。
会合本番まではまだ4ヶ月もあるからだ。
まあのんびりやっていこうと思っていた矢先。
紹介を受けてから1~2週間経っていただろうか、たまたま出席した大学のOB会(卒業してから初めての出席なので、20数年ぶり)で、司会進行をしていた女性がいた。
私の席は巨大な広間の最後部のため、司会者がどこで何を喋っていても、外国のような感覚だったのだが、ふと遠目に見える顔になんとなくピピッとくるものがあった。
名前が思い出せない。
会場の係の人に、今日の司会者はどなたでしたっけ?と聞いてしまった。
係の人曰く「なんのたろべえ」さんです。
あ、そっか、友人に紹介してもらったアナウンサーの人だ!
それで終われば「ただの偶然」。
そこからがセレンディピティの真骨頂の発揮である。
合間を見て、司会席のその方のところまで行って、自己紹介をした。
友人から聞いておられるかも知れないが、今度あなたに司会をお願いしたいと思っている××と申します。
あ、聞いてます。
いやあ、お仕事中にすみません、云々。
というわけで、直接名刺交換をさせていただいた。
その場は先方は仕事中、こちらは酒飲み中であり、我々の司会の打合せをするような段では当然ないわけで、またの打合せを約してすぐに下がった。
しかしその偶然の出会いがあったおかげで、その次の打合せの段取りも、打合せ自体も大変スムーズに行った。
こういうような偶然がこの1年、いくつかあった。
偶然を偶然として何にもアクションを起こさなければそれだけのこと。
いや、アクションを起こしたことでトラブルが発生することもあるだろう。
しかし、誠実にその偶然に相対し、いくつかのことを心がけておれば、自らのアクションに対し、天も味方してくれるのではないか。と、そんな気がする。
先ほどの勝間さんの本からの引用。
「予期せぬ出来事はどうしても起こる。起きたことを常に最大限活用しよう。
偶然力を生かすために何をすればいいか。
一つは好奇心を発揮すること。
つねに機会を見つけて、新しいどんなことがここで学べるのか、できるのかと、ワクワクしながら周りを、機会を模索すること。
二つめが持続性。(あまり深刻に考えず)適当でもいいや、続くものが一つでも残ればいいやと呑気にかまえつつ、でもめげずに続けること。
三つめが楽観性。できる可能性があるのであれば、実現可能なこととして、実現するにはどうしたらいいかを考え抜くこと。
四つめは柔軟性。言ったことが変わっても良い。新しい材料が手に入ったら、概念、態度、行動が変わってしかるべき。
五つめはリスクテイキング。リスクをとって果敢にチャレンジすること。迷ったときはリスクをとる方向で考える、そのように動くとものごとがうまく進む。」
星野仙一も言っている。「迷ったときは前へ進め」と。
ただし、偶然のチャンスというのは、それに気づくかどうかという本人の神経の問題がある。
日頃、どれだけ準備をし、期待をし、周囲に目配りをしているか。キョロキョロ落ち着きなくあたりを気にしている、ということではなく、どっしり構えつつも、神経を集中して注意を怠らないというような態度である。
再び引用。
「偶然のチャンスというのは十分準備をした中で初めて出てきて、そこで偶然に「ああ、こういうことなのか」と、答が向こうからやってくる」
ということで、偶然のチャンスを生かすための三つの基本テクニックと四つの実践方法。
「三つの基本テクニック。①偶然のチャンスを生かす、②与えられた情報の中からつながりを見つける、③無理に格好をつけない。
四つの実践方法。①良いチャンク(知識やアイディアなど)を集める、②つねに観察し続ける、③なるべく魅力的な人々に会う、④つねに周りをポジティブな視点で見る。」
書き出したらきりがないが、ユングが述べていることもそういうことかも知れない。
世界中の無意識が、実は深層心理の底でつながっている、というようなことである。
強く願っていたら、助けが向こうからやってくる、というような話もある。
オカルティックな話は好まないが、いずれにしろ、偶然ということはあるものであり、先日講演を聞いた成岡秀夫氏も「たまたま」の出会いをちゃんと生かすことが事業の成功にもつながるというような話をされていた。私の周りの事業家も「たまたま」「偶然」のチャンスをものにして成功を収めている人が何人もいらっしゃる。
偶然を大切に。そのために日頃から夢を持ち、夢に向かって努めることだ。
天は自ら助くるものを助く。
セレンディピティ。
セレンディピティに関する参考図書をもう一つ。
水野俊哉著『成功本51冊 もっと勝ち抜け案内』(光文社)(この本を読もうという人は、オカルトと現実の区分をちゃんとできる人であることが条件です。誰にでもお薦めできる安易な成功本ではありません。取り扱い要注意です。)