個人目標による自律的成長へのご支援

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 友人からの紹介で、昨年からある企業の目標管理制度導入のご支援をしてきました。
 目標管理というと、ついつい「会社が従業員個人の目標を管理する」というふうに誤解する向きがありますし、言葉尻を捉えて「オレが管理してやるんだ」と勘違いされるといけないので、あえて「個人目標の取り組み」という表現を使って説明し、お手伝いしてきました。
 ドラッカー教授が言っているように「個人の目標による管理」なので、個人個人の主体性を引き出すことがこの取り組みにおけるマネジメントの役割です。
 コンサルはそのための支援であり、経営陣やマネージャー層がどうやって個人の進捗管理の支援をするかや、社員個々人の主体性を引き出すための動機づけをするか、などを助言していきます。
 お絵描きやグラフなどの見えるツールの提案から面談のサイクルや留意事項など、その都度色々な提言をしてきました。取り組みが進むにつれ、社員さんの成長だけでなく、部分的にマネジマントの課題にも取り組ませていただいているような気がします。
 約1年を経過しましたが、まだまだ色々な課題があります。この先のご支援について、引き続き企業さんの意向を確認しながら、できうるお手伝いをしてまいりたいと思っています。当の社員さんたちの感じ方は色々だろうと思いますし、自分で気づかないとなかなか人は変われないものだと思いますが、間接的とはいえ人様の成長のお手伝いができるとすれば、この上ない喜びです。ありがとうございます。

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横溝正史さんの『本陣殺人事件』

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 今頃ではありますが、横溝正史さんの名作『本陣殺人事件』(1948年第1回探偵作家クラブ賞受賞作)を読みました。
 私が高校生の頃、角川映画が花盛りで横溝さん原作の映画「犬上家の一族」「八つ墓村」が大ヒットした覚えがあります。
 当時書店に行くと、角川文庫の棚には横溝正史さんの著書がずらっと並んでいて大層興味を惹かれたものですが、表紙が結構おどろおどろしくて(著者ご自身は私生活では「釣り針に指をひっかけて血が出た」という話すら嫌がる方らしいですが)、絵を見ているだけでも陰鬱な気分になりそうだったのでこの年になるまで遂に実際に読んでみる機会がありませんでした。
 それでも「名作」と言われるものに手を出さずにいるのもなんだと思い、ようやく一冊。
 戦後の早い時期に本格的な推理小説の扉を開いた作品だということで、この本の後、色んな推理作家が意欲的な作品をどんどん世に出したそうです。
 かの金田一耕助の来歴や探偵業を始めるきっかけなども書いてあって、金田一シリーズをこれから読もうかと考えている人にとってはお薦めの一冊です。
 私自身は、この後『獄門島』『悪魔の手毬唄』『仮面舞踏会』『病院坂の首縊りの家』なども読んでみたいと思うくらいに横溝ワールドに入り込みそうですが、それは後日のお楽しみ。

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岩崎夏海さんの『もしイノ』(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのイノベーションと企業家精神を読んだら)

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 「もしドラ」に続く第二弾。
 不覚にもドラッカーの『イノベーションと企業家精神』という本があることすら知りませんでした。
 ドラッカーの本はとにかく示唆に溢れていて、しかし、書いてあることをそのまま現場に適用しようと思っても私ごときはうまく使えないことが往々にしてあります。
 そういう観点からすると、経営の現場にどう使うかというストレートなやり方でなく、もっとレベルを平たくして高校野球の現場を改革するという落とし込み方はとても平易で入りやすいものでした。

 恐らく原本のエキスをしっかり入れ、かつ岩崎さんの持っている色々な知識も織り交ぜることで、一つの完結したマネジメント本になっていると思います。

 私が参考になった点をいくつか列挙しておきます。

1.企業家は7つの変化=機会をうまく捉え、変化に乗る必要がある。
 ①予期せぬことの生起
 ②ギャップの存在
 ③ニーズの存在
 ④産業構造の変化
 ⑤人口構造の変化
 ⑥認識の変化
 ⑦新しい知識の出現

2.説得とは相手の得を説くこと。
3.トム・ソーヤーのペンキ塗りの逸話(人を動かす秘訣)。
4.古くなったものやことを廃棄することをシステム化していくことの重要性。(イノベーションを魅力的なものとするための第一段階・・・しかし人を同じように扱ってはいけない。他人をモチベートするのは困難だが、居場所をうまく提供できればやる気と自信がわいてくる場合が多い。それをマネジメントがうまくできるかどうか。)
5.企業家的な企業では、トップマネジメント自ら開発研究、エンジニアリング、製造、マーケティング、会計などの部門の若手と定期的に会う。(良い会社はトップとのコミュニケーションをしっかりとっている)
6.型の重要性(坂本龍馬は剣術を知らない人たちを戦力化するために「とにかく振り下ろす練習をしっかりしなさい」と指導した)

 その他その他、示唆に富む本で、ドラッカーにインスパイアされてこういう本が書けるというのは素晴らしいことだと感じ入りました。

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ホワイトアウトの日曜日と『あの日、パナマホテルで』

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 今日は富山で作家宮本輝さんと女優中江有里さんの北日本文学賞の対談の日。IMG_3409
 宮本輝さんは『蛍川』以来のファンだし、中江有里さんは私が初めて広報担当になった年にNTT116のCMでコマーシャルデビューなさった人。
 午後2時の開演に間に合うように少し早めにと思って正午頃出発したのですが、IMG_3407これこのように2メートル先が見えないホワイトアウト状態で、対向車も直前まで見えず道の端っこも信号機もよく見えないことがわかり、とてもとてもまともに富山まで行きつけるとは思えず泣く泣く断念。
 数年前、中江有里さんがラジオでジェイミー・フォード氏の『あの日、パナマホテルで』という小説の紹介をしておられました。IMG_3410
 中江さんの解説がとても感動的だったので、こりゃあ何かの縁だ、読まなきゃと思いつつ早や数年。今回の対談を聞くまでには読了せねばと年明け以降の自分への宿題にしていました。
 純文学的なものはあまり得意ではないので、ついつい別のSFやドタバタを読んでいたのですが、さすがに今日は最終日のため、残り半分ほどを一気呵成に読み終えました。
 まあなんというか、もう、ボロボロもんでした。それも最後に来て一気に、ではなく、半分を過ぎたあたりから、これでもかこれでもかと心を揺さぶる登場人物たちの心情・行動・愛。読んでは顔をぬぐい、また読み、またぬぐい、の連続でほとんど感極まった状態になりました。また、もし自分が主人公のヘンリーのように勇気あふれる少年だったらなあと思ってみたり。ある種『蛍川』に似ていなくもない少年の恋。こちらは第二次世界大戦中のアメリカでの出来事で、スパイ容疑をかけられた日本からの移民と中国系移民の話であり、背景も結末も全く異なりますが、共通点もあるように感じました。
 中江さんっていう人はこういう本を日々読んで感性の高い人になっていってるんだろうなあ。できれば「ありがとう、あなたの推薦図書、ようやく読みましたよ、とっても良かったですよ」と直接お礼を言いたかったのですが、今日のところはここに感謝の気持を延べさせていただくことにしましょう。

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「カラマーゾフ」がウチにやってきた

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 かの筒井康隆さんがこの年になってようやくちゃんと読んだというドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』。それも亀山郁夫さんの訳でようやく読めたと仰っていました。
 私もここ数年喉から手が出そうになっては引っ込めて来ましたが、筒井さんのインタビューに刺激を受け、遂に、ともかくお呼びしようということで、我が家にワンセット来ていただきました。(またまた積ん読が増えるだけだとは思いますが)
 あまりにも重いテーマのようなので、ついていけるかわかりませんが、ともかく、何年かかっても読んじゃろうと思っています。カラマーゾフ
 さて今日は日中青空くんがとてもよく頑張ってくれ、暑いくらいでした。もっとも夕方からはぐんぐん気温が下がり風は強まり海は荒れだしたので、いよいよ北陸の冬の到来の模様です。そんなわけで、今年最初のコリトリエさんで体をほぐしてもらい、明日からの大忙しに備えたひと時でした。
 いくでえカラマーちゃん!(読了報告はいつのことになるかわかりません。悪しからず。)

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雪のない正月のキャンパスと富山県のへそ

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 富山国際大学での「情報社会論」の授業も早いもので12回目を迎えました。
 新年最初の授業では「情報は公開すべきものと保護すべきものの内容やバランスが大切であり、そのために皆腐心している」ということを法律や事例などの話を交えてお伝えしました。
 さて本学の職員さんに聞きましたところ、長年このキャンパスに通っているが、ここまで雪のないのは初めてだとのこと。標高180mぐらいあるのですけどね。しかし北の方は冬真っ盛りのようなので浮かれてはおれませんし、田んぼに雪が積もらないと害虫が元気になってしまって稲作に影響が出るとのことです。が、移動するには楽だし到着時間の予想も容易にできる点は助かります。大山キャンパス20160106
 帰路、少しゆっくり辺りを走っていたら、偶然「富山県のへそ」という立て看板が目に入ったので立ち寄ってみました。IMG_3377
 なんじゃこりゃ?という感じですが、国土地理院が各都道府県の質と量の中心地点を認定しているれっきとしたものだそうで、同院のホームページにも掲載されていました。富山県の場合、北緯36度38分21秒・東経137度15分54秒の地点が重心に当たるそうです。IMG_3375富山県が傾きそうになったらみんなでここに集まってバランスを取りましょうか。

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「超」整理手帳用のリフィル作成

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先日購入した「超」整理手帳のリフィルですが、蛇腹状のリフィルを伸ばして年間を通しで見る、という目的にはちょっとそぐわなかったため、びゃっと伸ばして一年を一覧できるようなリフィルを自作しました。
・・・というほど大した作業ではなく、エクセルでA4横1枚に6か月分、2枚貼り合わせて一年分を蛇腹状にしただけですが。超整理手帳用年間カレンダー
しかしこれを「超」整理手帳のフォルダーに差し込んでおけば、いつでも年間の出来事(何月に何がある予定か)が概観できるというものです。
使い方色々、私は元旦の日経新聞を見て、世の中の予定を書き込み、その後も随時未来の予定を追記して行こうと思っています。これを2,3枚作っておけば、数年先までの色々な予定を一覧化することもできますね。もちろん更新は必要ですが。
ということで折角購入した市販のリフィルは「3年カレンダー」だけ使うことにしてスケジュール帳はお蔵入り。野口悠紀雄先生、ごめんなさい!

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呉羽山麓の白鳥神社に(ようやく)行ってきました

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富山県の中央部に呉羽山という小高い山とそれに連なる丘陵があります。
この丘陵を空から見ると、竜骨のように細長い嶺脈が富山県を南北に貫いているように見えるそうです。
飛行機の操縦士にとってはたぶん目印としてわかりやすいのではないか、そのため、呉羽丘陵に沿った神通川沿いに富山空港が造られたのではないか、という説を聞いたことがあります。
その呉羽山の上には皇祖皇大神宮というお宮があります。
超古代、それも、エーリッヒ・フォン・デニケンやアンドルー・トマスなどがなんだかんだという書き物をしているような大昔、日本の天皇がこの辺りを根拠地にして世界中を空飛ぶ乗り物で巡行しておられたとか。
「白鳥・・・」という伝承は、日本武尊(ヤマトタケルのミコト)絡みで日本の各地に伝わっているようです。白鳥神社富山市寺町にある白鳥神社にもそれらしき伝承があるようで、元は呉羽山の最も高い所にあったお社だとか。皇祖皇大神宮との関係もあるのでしょう。
この辺を通るたび、一度訪れてみたいと思っていたのですが、なかなか機会がなく、過日お客様を訪問する前に少し早く着いたため、ようやく参詣できました。
取り立てて変わった趣はありませんが、超古代の神々にゆかりのある神社かも、と思うとなんとなくロマンチックな気分に浸ったひと時でありました。

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『透明人間の告白』(H.F.セイント著)

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以前映画で「インビジブル」というのを観ました。主演はケヴィン・ベーコン。
透明人間と言えばウルトラQだったかウルトラマンだったか円谷プロの作品でも観たことがあったような気がします。あまり悪い印象ではなかったのですが、この「インビジブル」はかなりエグイ映画でした。
そもそもはH.G.ウエルズのSF小説が原作らしいのですが、たまたまこのH.F.セイントの『透明人間の告白』が「本の雑誌」の30年のベスト本だということを知り、「インビジブル」の原作かと思って読んでみました。
透明人間の告白読み終えた後で「インビジブル」とは全く別の話だと知りました。こちら『透明人間の告白』は、全体的にはディテールの記述がとても詳しく、そのためややもするとくどいなあと感じる所もありますが、サスペンスの要素がふんだんにあり、結構ハラハラドキドキの連続です。最終的にはなんとなくハッピーな感じなのが救われます。この点主人公が悪役でかつ恐怖映画に近いテイストの「インビジブル」とはだいぶん違っています。
そんなわけで時間ができたらこの原作に基づいて作られた映画「透明人間」も観てみようかなという気持ちになったり。(新潮文庫版はないようなので、河出文庫のリンクを掲示しておきます)

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20年ぶりの「超」整理手帳、復活

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 中学生の頃から、私は人さまから「メモ魔」と呼ばれるくらいによくメモを取っていました。
 そのため手帳は必携品。
 スケジュール管理という目的もあったため、年々手帳のサイズは大きく分厚くなり、能率手帳、システム手帳、それもバイブルサイズやらB6版やら、昨年当初はA5のマンダラ手帳なるものにまで手を出し(結局使えず仕舞でしたが)、どんどん携帯性を損なっていく一方でした。

 しかし今年の4月に独立してからは、ダイヤリー形式の手帳をやめました。理由は次のとおりです。
①スマホのカレンダーアプリがパソコンのGoogleカレンダーと同期が取れ、スマホかネットにつながっているパソコンがあれば、いつでもどこからでもスケジュールが更新できる。
②手帳の狭いスペースで書いたり消したりする面倒さがない。
③仮の予定は「仮」として、固まっている予定と画面上で並べて見ることができる。そのためスケジュールの情報があった瞬間に書き込んでおけば、バッティングする心配はない。
④年度をまたいでスケジュールを立てることができる(例えば6月時点で来年の8月の予定を記入できる。年度形式だと翌年のカレンダーがついているものもあるが新年度に新しい手帳に転記する手間がある)。
⑤それらのデータはクラウドのデータが消えてしまわない限り残っている。しかもスマホとGoogleカレンダーは別のソフトなので、仮に一方のクラウドが消失するようなトラブルがあっても片方が残っていれば大丈夫(と思われる)。
⑥万一私のスケジュールが漏洩しても国家が転覆するような恐れはない。

 ということで、必要なメモはRHODIAの8.5×12センチメモに取っていたのですが、約8カ月それでやってきて、少しだけ物足りなさを感じ始めています。IMG_3337
 それは、未来の世の中の動き(自分自身のスケジュールではなく)を一覧できるようなものが欲しいという、もやっとしたものです。それと東京や大阪の鉄道路線図が、いちいちスマホを開かなくても見られるようになりたいなという欲求もあります。
 後者の願いはともかくとして、前者については、背広の胸ポケットに縦長の「超」整理手帳ならスポッと入るので、久しぶりに使ってみようか、という気になりました。開けば蛇腹状になっていてその大きさでは使用感は良くないですが、書き込み可能なスペースはそこそこ大きいです。IMG_3338この手帳は、出始めの頃1996年に一度だけ使ったことがありますが、当時の私の仕事のスタイルとは合わなかったため数か月でやめてしまいました。しかしたまたまそのまま残してあったため、入れ物だけは再利用しようと、引っ張り出してきて、中身のリフィルだけ購入。ついでに中上健二?IMG_3336

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