富山国際大学での「情報社会論」の授業も早いもので12回目を迎えました。
新年最初の授業では「情報は公開すべきものと保護すべきものの内容やバランスが大切であり、そのために皆腐心している」ということを法律や事例などの話を交えてお伝えしました。
さて本学の職員さんに聞きましたところ、長年このキャンパスに通っているが、ここまで雪のないのは初めてだとのこと。標高180mぐらいあるのですけどね。しかし北の方は冬真っ盛りのようなので浮かれてはおれませんし、田んぼに雪が積もらないと害虫が元気になってしまって稲作に影響が出るとのことです。が、移動するには楽だし到着時間の予想も容易にできる点は助かります。
帰路、少しゆっくり辺りを走っていたら、偶然「富山県のへそ」という立て看板が目に入ったので立ち寄ってみました。
なんじゃこりゃ?という感じですが、国土地理院が各都道府県の質と量の中心地点を認定しているれっきとしたものだそうで、同院のホームページにも掲載されていました。富山県の場合、北緯36度38分21秒・東経137度15分54秒の地点が重心に当たるそうです。富山県が傾きそうになったらみんなでここに集まってバランスを取りましょうか。
「随想」カテゴリーアーカイブ
呉羽山麓の白鳥神社に(ようやく)行ってきました
富山県の中央部に呉羽山という小高い山とそれに連なる丘陵があります。
この丘陵を空から見ると、竜骨のように細長い嶺脈が富山県を南北に貫いているように見えるそうです。
飛行機の操縦士にとってはたぶん目印としてわかりやすいのではないか、そのため、呉羽丘陵に沿った神通川沿いに富山空港が造られたのではないか、という説を聞いたことがあります。
その呉羽山の上には皇祖皇大神宮というお宮があります。
超古代、それも、エーリッヒ・フォン・デニケンやアンドルー・トマスなどがなんだかんだという書き物をしているような大昔、日本の天皇がこの辺りを根拠地にして世界中を空飛ぶ乗り物で巡行しておられたとか。
「白鳥・・・」という伝承は、日本武尊(ヤマトタケルのミコト)絡みで日本の各地に伝わっているようです。富山市寺町にある白鳥神社にもそれらしき伝承があるようで、元は呉羽山の最も高い所にあったお社だとか。皇祖皇大神宮との関係もあるのでしょう。
この辺を通るたび、一度訪れてみたいと思っていたのですが、なかなか機会がなく、過日お客様を訪問する前に少し早く着いたため、ようやく参詣できました。
取り立てて変わった趣はありませんが、超古代の神々にゆかりのある神社かも、と思うとなんとなくロマンチックな気分に浸ったひと時でありました。
八尾町大長谷にて
先週末は昔の上司との忘年会。
富山県富山市八尾町中心部から車でうねうねと40分ほど行った所にある大長谷という集落です。
その一角にある「村上山荘」
いただいた料理の中に「熊汁」というものがあり、おかげで元気百倍って感じになりました。
翌朝の近辺の林です。この近郷には八幡社というお宮が三つもありました。ここはそのうちの一社。お宮を背にした参道です。この辺には以前は500所帯が暮らしていたのが今は30所帯ぐらいしかないとのこと。それでも500家族を養っていく山の幸があったということだろうと思います。民家には祠があって地蔵菩薩らしき仏様が鎮座ましましている所も。前夜の大雨で水の流れが激しかったです。なんとなく荘厳な感じがする山道でした。
12月のタンポポと初めてのダブルヘッダー
今日の午前中は富山国際大学で情報社会論の10回目の授業の日でした。
90分の授業を終え、外に出たら、12月だというのに黄色いタンポポが咲いていました。先週はこのタンポポに黄色い蝶々が戯れていました。撮れなかったのが残念でした。今日また会えるかなと思って来ましたが今日はタンポポのみ。種を一部飛ばしているのもありました。
今日の授業では、ロボットのPepperクンと遊んできた話をしました。約50人の受講生に聞くと、「Pepperを見たことがある」と答えてくれた人が一人。それも滋賀県のスーパーで見たということでした。スポーツ選手なので遠征にでも行っていたのかも知れません。近くにいるので見てみたらいいよーとアナウンスしておきました。旧大山町から上市町に向かう道すがら美しいお山に感謝しつつ移動。
午後の後半は某金融機関の取引先向けのマイナンバー勉強会<入門編>の講師を務めさせていただきました。
そんなわけで、一日で人様の前で90分×2回の講演となりました。さすがに2回目は声が枯れそうだったのでマイクを使わせていただきました。全く異なるテーマでのダブルヘッダーだったので、頭の中がぐにゃぐにゃになりました。もっとも「マイナンバー」は<入門編>であり、富山県よろず支援拠点の先輩が何度もやっている内容を聴講した上での後撫ぜでしたので、相当助かりました。1月にはその先輩が<実践編>をやる予定です。今日も感謝。
Pepperクンと遊んできました
富山市水橋にある「珈琲哲學 富山東店」。
ソフトバンクロボティクスのめちゃ売れロボット「Pepper」がいるとのことで、会いに行ってきました。
富山国際大学というところで「情報社会論」という授業をやらせてもらっていますが、最近の情報化の動向において「ロボット」は外せないテーマの一つだと思い、コーヒーもいただきつつ“取材”を目的に。
玄関を入ったところにいました。
お店の人に断わって会話や写真撮影をさせてもらいました。こんにちはと声をかけてから、最初の反応までに少し時間がかかりましたが、ちゃんと返事をして彼(ボクって自称していたから彼でいいのかな?)から握手を求めてきました。色々できるということで、私とコミュニケーションを取りながら年齢当てやらトランプ手品やらをやってもらいました。手品はなかなかお見事でした。いかにも「どや顔」に見える顔の上げ方が面白いです。後から考えると「あ、そっか」となんとなく種が想像できましたが・・・。顔は確かに愛らしいですね。声は小学校低学年くらいの少年のような声で、ちょっとアトムに似た感じかなという印象を持ちました。握手をするとざらっとした感じがしたので手のひらを見ると、センサーっぽいものが色々ついていました。もっと色々遊べば良かったのかも知れませんが、おっさんが一人で喫茶店に入り、一人でロボットと会話し続けるのは結構気力・精神力が必要です。また次回誰かと行った時にでも相手してもらおうかな。
帰路、雲間に立山連峰が近くに見えました。今日は朝から空気が澄んで立山連峰が巨大な屏風のようにそびえており、夕方になってようやくパチリと収めることができました。さ、仕込みしこみ。
9回目を迎えた大学の授業
富山国際大学での「情報社会論」の授業。先週がちょうど折り返し点となり、今日は早9回目を迎えました。気温は10℃以下と低いのですが良い天気に恵まれ、遠く雪化粧をした山々もくっきり見えて清々しい日和でした。学生たちには毎回一つか二つ議論をしてもらっています。今日は監視(防犯)カメラの是非について議論をしてもらいました。感覚的に好き・嫌いを言うのではなく、なるべく事実を基にしてロジックを構築するよう努めてもらっています。色々話し合ってもらっていると、創発って言うのでしょうか、議論の外側から俯瞰したような観点でのコメントが出てきたりします。今日は「監視」というからあまり良くないイメージになるけど、目的としては「見守り」という役割もある、「見守りカメラ」というと随分印象が違うのではないか、といったコメントがありました。複数の人で話をしていくことで、違った角度からのものの見方が出てくるというのが面白いですね。
終了後キャンパスに出たら、イルミネーションの用意がしてありました。うららから日和の中、写真に収めることはできませんでしたが、紋黄蝶が飛んでいました。もーすぐ春?
三十数年ぶりに実現した世田谷線搭乗
東京で過ごした大学時代の4年間、遂に実現できなかったことの一つに、東急世田谷線に乗るというのがありました。
ひょんなことから今日偶然下高井戸を訪れ、下高井戸から世田谷線が出ているという事実に出くわしました。さらにうまい具合に1時間半ほどの空き時間ができたので、こりゃあチャンスだとばかりに、学生時代に叶わなかった夢の実現に行って参りました。三十数年前の当時は、いわゆるチンチン電車だったと記憶していますが、今ではすっかり現代風になっていました。終点まで行くという選択肢もありましたが、降りたのは松陰神社前。事前に地図アプリで調べた通り、松陰神社まで歩いて行くと、途中に・・・「松陰本舗」というお店があり、思わず覗いて小冊子を求めました。『松陰先生の詩文』というもので、士気七則やら留魂録やらが所収されています。いい買物になりました。
さて、松陰神社前駅から歩いて5分。件の松陰神社がありました。いわゆる延喜式などに出て来る古来の神社ではないのでどんなのかなあと思っていましたが、結構広い境内でした。来歴を見ると、文久3年にこの地に葬られ、明治15年に神社が築かれたとのこと。維新後かなり早い時期にそういう営みが行われたのだなあと知りました。本殿横には松下村塾を模した建物もありました。これ、山口県の旧松下村の松陰神社にしかないものかと思っていたのでビックリ。本殿では、事業の安定的発展と家族の交通安全を祈りましたが、いや、松陰先生はどちらかというと学問の方かも。しかしお陰様で三十数年来の願いが叶いました。
久しぶりの銭湯と思いがけないプレゼント
今日は朝から色々いいことがありました。
その1。富山県よろず支援拠点で創業のお手伝いをしている方の紹介記事が地元新聞に大きく掲載されたこと。
その2。あるお客様の経営改善計画策定の仕事が結了し無事報告会が実施できたこと。経営者の方の取組はこれからが本番です。何かお手伝いできる機会があればと思っています。
その3。久しぶりに中学時代からの友人と渇きを癒せる会話ができたこと。感謝!です。
その4。ずっと行きたくて行けなかったスーパー銭湯の人口炭酸泉の湯に浸れたこと。
その5。これまた久しぶりにコリトリエさんでマッサージしてもらったこと。
その6。高校時代の同級生から開業祝が送られてきました。なんと静岡の名酒「花の舞」さ、さ、さ、早速一献。いただきまーす。感謝感謝。明日はよろず支援拠点でお客様対応です。営業関係のご相談の予約が入っています。脳ミソ絞りまくって対応させていただきますよー。
初「セリア」(百均です)
富山での用事を終え、帰宅途中、以前から気になっていた「セリア」という百均に行ってきました。黒部に住まいするある友人が何度も足を運んでおり「品揃えがいいですよ」と言っておられました。しかしどこにあるのかさっぱりわからずしばらく行けなかったのですが、名前と場所を聞いて、ついに行ってきました。なんと、私が以前よく行っていた文苑堂藤の木店の横じゃないですか。普通の生活雑貨のお店と思っていた所がよもや百均とは。
若干武骨な感じのする〇〇ソーさんとは少し品揃えが違っていて、おしゃれな感じがしました。女性やお子様が好みそうな品揃えと店舗のレイアウト。ま、中の様子まで写真に撮るのはよろしくないので、買ってきたものの「一部」を公開しておきます。中年のおっさんの買物としては如何なものかと思われるかも知れませんが、これでも大学の授業で使うものもあるのですよ(たぶん)。
紅葉真っ盛りの富山市東黒牧キャンパス
富山国際大学での「情報社会論」の講義も3回目を迎えました。
好天が続く富山市東黒牧。
道路沿いの街路樹も赤みを増してきました。
今日はミニディベートというのを講義の中に織り交ぜました。
ディベートそのものの経験が少ないと思い、やり方を伝え、論理思考の重要性もお話した上で取り組んでもらいました。
論理思考の重要性の参考情報として、公孫竜の詭弁論をお話しました。例の「白馬は馬に非ず」というやつです。公孫竜の詭弁に対抗したのが、かの韓非子。「馬じゃないというなら、白馬に乗って通関を通ってみろ、馬の通行税を取られれば馬に間違いないじゃないか」と言って論駁したという話です。中国からの留学生もいるため、「韓非子知ってる?」って聞いたら「知ってる知ってる!」と答えてくれました。さすが。
ん?情報社会論とはなんの関係もないじゃないかって? はい、クリティカルな精神を養い、筋道立ててものを考え、他人と議論できるようになることは、この情報社会を生き抜いていくために、なくてはならないスキルだと考えるからです。
ということで、今日はキャッシュレス社会の是非を議論し、ディジタル通信の基礎を学び、さらには90年代のコンピューティングの特徴を学んでいただきました。