また舌を噛んだ。
最近、食事中に舌を噛むことが多い。
ここ1年ほどで、何回噛んだことだろう。
とても痛い。
歯にとっては、肉をがぶりと噛むような食感があって決して悪くはないのだが、その瞬間飛び上がるような痛みが駆け抜ける。
思えば、昨年の6月頃から噛む機会が増えたような気がする。
何か、あせってでもいるのだろうか。
食べる時に慌てているのかも知れない。
あるいは、口が小さくなったのだろうか?
ほんまに、よく噛むのである。
食堂でも、秋吉でも、家でも・・・。
ちょっと気をつけよう。
「随想」カテゴリーアーカイブ
スローライフの話
辻信一という人の話を聞いた。
魚津市の天神山にある「新川学びの森天神山交流館」で行われた「森のゆめ市民大学」という市民参加型の生涯学習クラブ、みたいなものであろうか。
先月、友人の誘いで行き始めた。
元々は故・筑紫哲也氏が始めたものらしい。
100人以上の人が聴講していた。
話は、現代文明の危うさと経済成長のペースを落とさなければ、人類にとって致命的な破綻が訪れるよ、というような内容。
化石燃料が永遠に続く、ということを前提に、我々の社会は作られている。
都市の集積もそうだ。
「石油」がだめなら「原発」で、という発想はその域を出ていない。
となると、地球の地下にほぼ無限大にあると言われている「地熱」についても同じレベルの発想だと言われるかも。
しかし、では、今、何をどうしたらいいのか。
ものを食べるためには食糧を買わねばならないし、そのためにはお金がいる。
お金を得るためには仕事をしなくてはならないし、そのために会社で働く。
会社に行くには車か電車で出勤しなくてはならないし、そのためには間違いなく化石燃料などの大きなエネルギーを出すものに頼らざるを得ない。
今の社会構造を変えることが我々一人ひとりにできるのか。
と考えた途端、思考は停止してしまう。
辻氏は、まずは地産地消から、と言っておられた。
私たちにできること、というのがもう一つのメッセージだ。
晴耕雨読、という暮らし方ができれば、私もそうしたいところだ。
しかしなかなかそうはいかないのが現状である。
太陽光発電などはどうなんだろう?
静脈経済という考え方や、それを担うビジネスもある。
そういうレベルでものを考えるのが、そもそもマインドセットが変わっていないということかも知れないが、一気に色んなことを変えることはできない以上、徐々にそういうものに参加していくことで、文明の崩壊を緩やかなものにできるかも知れない。
色々と考えさせられる講演だった。
トキを見た!
妻から、黒部に来ているトキの「トキメキさん」を仕事の途中に見かける、という話を聞いていた。
だからというわけではないが、今日は妻の仕事場へ送り迎えをし、帰路、トキのいそうな場所を教えてもらいながら帰ってきた。
今日もいるよ、と聞いたので、ワクワクしながらその場所へ。
なんの変哲もない休耕田のあぜ道のところに「トキメキさん」はいた。
真ん中のやや右、黒っぽいのが「彼女」である。
エサでもついばんでいるのか、ほとんど下を向いており、たまに顔を上げては少し歩き回る、という感じだ。
ある意味、哲学者の散歩のようでもある。
アマチュアカメラマンが10人以上。
巨大望遠レンズを構えて、トキの飛び立つ姿を待っているのか、じっとカメラを向け、時々彼女の動きに合わせ、カシャ、カシャと乾いた音がしていた。
そのほかにもギャラリーが全部で50人ぐらいいたか。
超人気者の「トキメキさん」であった。
山口からの旅人
トミさんという人がいる。
山口県出身だが地元にはなかなか帰られない立場の人だ。
前の会社で同僚だった。
同じ会社の同じような立場の者として全体感をもって協力していかなければならない立場だったはずだが、どちらかというとお互いの部益代表みたいな感じで、争うことも多かった。
いや、争うというより、彼特有のロジックでもってやりこめられる一方だったような気がする。
私より一回りぐらい若く、しかしとても頭が良く、かつドライで、でも熱情的でもあり、ああ、出世する人間ってのはこういう人物なんだなあと感心していた。
その彼から電話をいただいた。
管理者の送別会が終わって、会社にまた戻っての電話だった。(相変わらず、仕事が好きというか責任感が強いというか、立つ鳥後を濁さずというか・・・)
人事異動で大阪に転勤されるとのことだった。
世話になったとの挨拶だった。
一年も離れているのに、ご丁寧なことだと大変ありがたく感じた。
大阪の南エリアの担当だ。
なにかと大変な地域である。
しかし彼ならなんとかやっていけるだろう。
体に気をつけて頑張っていただきたい。
ありがとうございました、トミさん。
また何かの折があればよろしく。
カラオケ超しっぱい!(加藤ミリヤの「Love Forever]
加藤ミリヤという歌手がいる。らしい。(会ったこともないのでよくわからん)
ラジオで偶然この人の「Love Forever」という歌を聞いて、一発で気に入った。
友人の人事異動などがあったら歌って感謝の意を示そうと思っていた。
軽く歌えるものと思っていた。
偶然今日その日が突然やってきた。
歌った。
あれ?
音程が合わん。
そりゃそうだ。
考えてみたら彼女は女性で、私は男。
音楽プレイヤーで聴きながら鼻歌を歌っている分には「おれ、いけるじゃん」なんて思っていたが、いざ歌うとなるとすごい低い音程か、またはがなりたてるようなハイトーンじゃなきゃいかん。
しかもラップっぽい歌ときている。
ということで、皆さんは一応手拍子をしてくれたが、かなり「こいつ、何歌うてんねん」という気になったに違いない。
それくらいひどい音程でがなりたててしまった。
もうちょっとしっかり音程のコントロールも含め、練習とコントローラ操作などの事前準備が必要だ。
よりによってご栄転される皆さんの送別会という場で・・・。(主旨は合っていたと思うが)
ということで、カラオケ大失敗の巻であった。
気負いの週末
さあああああ、読書するぞおおおおお
っと臨んだこの週末だったが、土曜は家の庭の木の伐採作業で半日以上費やし、午後は会社の同僚と電話で長い打ち合わせをし、その後は元々予定していた買い物やら吸玉マッサージやら。
夜も元から予定していた従弟との打ち合わせがあり、ザッツオール。
今日は、突如下の子が富山の呉羽まで連れて行ってくれとのたまわり、早朝起床で眠い目をこすりながら往復2時間のドライブ。さすがにしんどくて帰宅後即次男のベッドへ。
ようやく10時過ぎに本格的に起床し、研修のレポート作成。
午後の後半再び次男を迎えに行くため、はるばる呉羽までドライブ。
終わりの時間が流動的だったため、帰宅したのは午後6時。
夕食をはさんで、昨日同僚にさんざん注文いただいた週間スケジュール作りに頭を悩ませているところへ、今度は長男が、パソコンのネットワークがおかしいだのなんだのとSOSを求めてきて、一緒に検討。
あっという間に午後10時。
風呂に入って再度スケジューリングの詰め。
ま、あまり考えすぎても相手もあることなので、この辺にして、いざ明日からの戦陣へ再び臨もうか。
1週間東京へ行ってきて、色々あったが、明日からまた気持ちも新たに頑張ろう。
レジの紙袋復活
クスリのA木という薬局、じゃない、ドラッグストアに行ってきた。
男性用化粧品をいくつか買わなければならないことを思い出し、外出の途中に寄ったのだ。
4点ばかし買い物をして、レジへ。
レジの人「マイバッグはありますか?」
私(ありゃ!、なんも考えてへんわ)「いや、・・・抱えて行きますから、いいです」
レジの人「では・・・無料の紙袋がありますけど、それにお入れしますか?」
私(そりゃあ願ったり叶ったり、助かる)「あ、それでお願いします」
レジの人「かしこまりました」と、おもむろに小ぶりの紙袋に入れ、商品の上の部分できっちり折り曲げてレジのテープを貼る。
といった次第で、久しぶりに紙袋というものを見たのだが、折り曲げのところがぴっちりしすぎていて、持った瞬間に、折り曲げ部分にピシッと破けてしまった。
紙袋、とってもいいものだが、折り曲げる場所に気をつけないと、商品の角で破けてしまう。
昔の人はその辺の機微を心得ていて、少し余裕を持たせて折り曲げたものだが、最近の人は慣れないせいか、そういうのはまだわからないだろう。
でも、徐々に慣れていき、どの辺で折り曲げるのがベターかということもわかっていくのだろうな。
う~ん、それにしても、意外なことで紙袋が復活していたとは・・・。
東京五日目(最終日)
東京には随分長いこと行っていなかったので、本当に久しぶりだった。
しばらく会えなかった従弟や友人にも会うことができた。
研修の中身はなかなかレベルが高かったが・・・。
よく考えてみると、東京に行く道中のこと、手持ち無沙汰にならないように、というようなことを出発前はさんざん心配していたが、魚津から、わずか3時間で着いてしまうのだ。
そんなに色んな本やら何やら持って行かなくていいのである。
私が学生の頃は上野までですら6時間かかった。
その印象がいまだにぬぐえない。
だから遠いと思ってしまう。
そして本やら電車の中で履くスリッパやらまでカバンに入れてしまう。
その結果カバンが重くなる。
今じゃ昔の半分、3時間で着いてしまうのだ。
大阪から行くのと変わらない。
近くなったものだ。
朝7時に魚津を出発したら、午前10時には東京駅に着いている。
午後6時に東京を出たら、夜の10時前には家に着いている。
十分日帰りが可能な距離だ。
もちろん遊びに行くとしたら、1箇所か2箇所ぐらいしか逗留できないが。
そんなこんなで、帰りの新幹線とはくたかの乗り継ぎで本を1冊読んできた。
東京四日目
別に毎日東京での出張レポートを書くつもりではなかったが、結局毎日書いている。
今日は研修の4日目である。
毎日息もつかせぬM銀行調査部の精鋭によるしごきである。
優しい顔してソフトな語り口ゆえ、余計に真綿でクビ締められるようなきつい研修である。
今日は比較的早く、午後7時半頃に終わり、唯一飲み会も入っていなかった日であり、明日の最終日に向けて片付け等の準備もあるので、そのまま宿に直行。
途中食事をし、買い物などして午後9時頃には部屋に入った。
一人の夜の時間が1週間できたので、少しまとめて勉強しようと思い、仕事の参考資料やら小説やらを色々持参してきた。
現実には、初日のJRでは寝るか事前課題の残りをやるかしてきたし、東京に来てからは毎晩飲んでいたため、今日のこの時間まで何もしていない。
しかも飲み会がない日はない日で、さあしっかり学習するぞと勢い込んで部屋に入るのだが、たいがい寂しさが募ってテレビを見てだらだら時間を費やすのが私の出張時の常の姿である。
家にいて誰かがそばにいるときは割りとちゃんと勉強できるのだが、家族がいれば色々用事もあって集中して学習できる時間にはおのずと限度があり、いなければいないで寂しい・・・なんて勝手なことか、と思うが、寂しいという感覚は制御できないのでどうしようもない。
今日ぐらい、しっかり自分にストアをかけて(ストイックになって)、残された2時間を思索や勉強にあてがいたい。天から与えられた、瞑想でもなんでもできる貴重なひと時だから。(もうちょっと自分に強くならんけりゃあかんねん!)
さあ、とりあえずは洗濯だ。
最近のステイ型のホテルには乾燥機能付の全自動洗濯機があって大変助かる。
東京三日目
上京してきてあっという間に三日が過ぎた。
本当に久しぶりの東京なので、この短い間に、空白の時間を埋めようと色々やっている。
昨日は従弟に5年ぶりか6年ぶりぐらいで会った。
新宿のライオンで飲んだ。
ほんの1時間だったが、元気な様子を確認できたので良かった。
新宿ライオンなんて、ほんとに久しぶりだ。
約30年ぶりではないか。
相変わらずちゃんと営業しているところは時代が変わっても風俗が変わってもやっている。
堅実な老舗の経営を貫いているのであろう。もちろん、時代の新しいニーズにはちゃんと応えつつ、であろうと思う。
今日は、中学時代からの友人に再会した。
渋谷である。
岡本太郎氏の絵があったので、思わずシャッターを切った。
直後、友人と再会した。
彼は奥さんと一緒に来てくれた。
うれしかったしありがたかった。
彼の家族とは家族ぐるみで付き合い続けている。
お互い転勤してもなぜか近くになり、合流して旅行に行ったりしたものだが、最近は少し離れ方が大きくなり、本人とは2年ぶり、奥さんとは7年ぶりの再会だ。
二人とも元気で若々しく、相変わらずいいおしどり夫婦ぶりであった。
しかし来月北海道に異動だという。
全国規模の会社だから、やむをえないが、奥さんと子どもたちを異郷である東京に残しての単身赴任である。
しばらくは北海道の人となるが、立ち向かう人生は、自分のこやしだと思って、迷わずに頑張って欲しい。
別れ際、並んで歩いている私と彼の後姿を見て、奥さんが「二人とも企業戦士ね!」って言ってくれた一言が、私にはとても心強い励ましに聞こえた。
江戸の町の火消しに向かうめ組の棟梁に、おかみさんが火打石で「かちっかちっ」ってやってくれるような感じだ。(もちろん私に言ったわけではないのだが、そういう言葉を旦那と一緒にかけてくれることがうれしかった)
さ、明日と明後日、残す研修期間はあと二日。
しっかり洗濯して、きっちり習得できるよう頑張ろう。