富山国際大学での「情報社会論」の授業。先週がちょうど折り返し点となり、今日は早9回目を迎えました。気温は10℃以下と低いのですが良い天気に恵まれ、遠く雪化粧をした山々もくっきり見えて清々しい日和でした。
学生たちには毎回一つか二つ議論をしてもらっています。今日は監視(防犯)カメラの是非について議論をしてもらいました。感覚的に好き・嫌いを言うのではなく、なるべく事実を基にしてロジックを構築するよう努めてもらっています。色々話し合ってもらっていると、創発って言うのでしょうか、議論の外側から俯瞰したような観点でのコメントが出てきたりします。今日は「監視」というからあまり良くないイメージになるけど、目的としては「見守り」という役割もある、「見守りカメラ」というと随分印象が違うのではないか、といったコメントがありました。複数の人で話をしていくことで、違った角度からのものの見方が出てくるというのが面白いですね。
終了後キャンパスに出たら、イルミネーションの用意がしてありました。
うららから日和の中、写真に収めることはできませんでしたが、紋黄蝶が飛んでいました。もーすぐ春?
「随想」カテゴリーアーカイブ
三十数年ぶりに実現した世田谷線搭乗
東京で過ごした大学時代の4年間、遂に実現できなかったことの一つに、東急世田谷線に乗るというのがありました。
ひょんなことから今日偶然下高井戸を訪れ、下高井戸から世田谷線が出ているという事実に出くわしました。さらにうまい具合に1時間半ほどの空き時間ができたので、こりゃあチャンスだとばかりに、学生時代に叶わなかった夢の実現に行って参りました。
三十数年前の当時は、いわゆるチンチン電車だったと記憶していますが、今ではすっかり現代風になっていました。終点まで行くという選択肢もありましたが、降りたのは松陰神社前。
事前に地図アプリで調べた通り、松陰神社まで歩いて行くと、途中に・・・
「松陰本舗」というお店があり、思わず覗いて小冊子を求めました。『松陰先生の詩文』というもので、士気七則やら留魂録やらが所収されています。いい買物になりました。
さて、松陰神社前駅から歩いて5分。件の松陰神社がありました。
いわゆる延喜式などに出て来る古来の神社ではないのでどんなのかなあと思っていましたが、結構広い境内でした。来歴を見ると、文久3年にこの地に葬られ、明治15年に神社が築かれたとのこと。維新後かなり早い時期にそういう営みが行われたのだなあと知りました。本殿横には松下村塾を模した建物もありました。
これ、山口県の旧松下村の松陰神社にしかないものかと思っていたのでビックリ。
本殿では、事業の安定的発展と家族の交通安全を祈りましたが、いや、松陰先生はどちらかというと学問の方かも。しかしお陰様で三十数年来の願いが叶いました。
久しぶりの銭湯と思いがけないプレゼント
今日は朝から色々いいことがありました。
その1。富山県よろず支援拠点で創業のお手伝いをしている方の紹介記事が地元新聞に大きく掲載されたこと。
その2。あるお客様の経営改善計画策定の仕事が結了し無事報告会が実施できたこと。経営者の方の取組はこれからが本番です。何かお手伝いできる機会があればと思っています。
その3。久しぶりに中学時代からの友人と渇きを癒せる会話ができたこと。感謝!です。
その4。ずっと行きたくて行けなかったスーパー銭湯の人口炭酸泉の湯に浸れたこと。![IMG_3240[1]](http://teamwakuwaku.com/blogdb/wp-content/uploads/2015/11/IMG_32401-e1448538321599-225x300.jpg)
その5。これまた久しぶりにコリトリエさんでマッサージしてもらったこと。
その6。高校時代の同級生から開業祝が送られてきました。なんと静岡の名酒「花の舞」さ、さ、さ、早速一献。いただきまーす。感謝感謝。
明日はよろず支援拠点でお客様対応です。営業関係のご相談の予約が入っています。脳ミソ絞りまくって対応させていただきますよー。
初「セリア」(百均です)
富山での用事を終え、帰宅途中、以前から気になっていた「セリア」という百均に行ってきました。黒部に住まいするある友人が何度も足を運んでおり「品揃えがいいですよ」と言っておられました。しかしどこにあるのかさっぱりわからずしばらく行けなかったのですが、名前と場所を聞いて、ついに行ってきました。
なんと、私が以前よく行っていた文苑堂藤の木店の横じゃないですか。普通の生活雑貨のお店と思っていた所がよもや百均とは。
若干武骨な感じのする〇〇ソーさんとは少し品揃えが違っていて、おしゃれな感じがしました。女性やお子様が好みそうな品揃えと店舗のレイアウト。ま、中の様子まで写真に撮るのはよろしくないので、買ってきたものの「一部」を公開しておきます。
中年のおっさんの買物としては如何なものかと思われるかも知れませんが、これでも大学の授業で使うものもあるのですよ(たぶん)。![IMG_3165[1]](http://teamwakuwaku.com/blogdb/wp-content/uploads/2015/10/IMG_31651-e1445671875977-225x300.jpg)
紅葉真っ盛りの富山市東黒牧キャンパス
富山国際大学での「情報社会論」の講義も3回目を迎えました。
好天が続く富山市東黒牧。
道路沿いの街路樹も赤みを増してきました。
今日はミニディベートというのを講義の中に織り交ぜました。
ディベートそのものの経験が少ないと思い、やり方を伝え、論理思考の重要性もお話した上で取り組んでもらいました。
論理思考の重要性の参考情報として、公孫竜の詭弁論をお話しました。例の「白馬は馬に非ず」というやつです。公孫竜の詭弁に対抗したのが、かの韓非子。「馬じゃないというなら、白馬に乗って通関を通ってみろ、馬の通行税を取られれば馬に間違いないじゃないか」と言って論駁したという話です。中国からの留学生もいるため、「韓非子知ってる?」って聞いたら「知ってる知ってる!」と答えてくれました。さすが。
ん?情報社会論とはなんの関係もないじゃないかって? はい、クリティカルな精神を養い、筋道立ててものを考え、他人と議論できるようになることは、この情報社会を生き抜いていくために、なくてはならないスキルだと考えるからです。
ということで、今日はキャッシュレス社会の是非を議論し、ディジタル通信の基礎を学び、さらには90年代のコンピューティングの特徴を学んでいただきました。
自然豊かな?大学のキャンパス
大学での初登壇
今日から富山国際大学というところで「情報社会論」という講座を約半年間にわたって受け持つことになりました。
情報「化」社会とか情報社会と言われて久しいですが、そういうことが言われ始めて今日に至るまで、世の中あるいは情報化がどう進展してきて、今後どうなっていくのか、また情報化の明るい側面や気をつけて接していくべき側面など、多面的に学んでいく2年生向けの専門科目だとのことです。
受講票には早速「通信プロトコルについて学びたい」とか「世の中でどんな情報がどんな方法で使われているのか学びたい」などと書いてくれている学生もいて、腕が鳴るなり法隆寺、って感じで、私の気持ちにもいい意味でドライブがかかります。
自分がこれまで経験したり学んだりしたこと、さらにはこれからまだまだ変化する社会に対して勇気を持って立ち向かうための心構えなどを、少しでもわかりやすく伝えることができ、彼らが自ら学び考えていくきっかけになればと思っています。
もちろん彼ら自身が自ら学ぼうという真摯な姿勢を持って臨んでもらうことが大前提なので、私語や居眠りなど前向きではない出席者には甘い対応はしないつもりです。啐啄の機ってことを理解している人にこそ深い洞察が得られる授業にしたいと思っています。
そいういえば今日は松原みきさんの命日だとか。そういう日に新たな仕事にチャレンジさせていただくというのは、これも何かのご縁かな、なんて思いました。
緑豊かなキャンパスです。
自動車をリモコンで操作する時代
昨日仕事で、あるカー用品店にお邪魔しました。
最近は小さなリモコンがキー代わりになっていますが、同じ大きさのリモコンで家の中からでもエンジンがかけられ、夏ならあらかじめ涼しく、冬なら暖かくして乗車できる仕組があるとのこと。
さらにスマホでも同様のことができるそうです。知らぬは私だけ?かも知れませんが便利な世の中になったものです。写真はその2種類の商品のチラシを並べたものです。
しかし7月の日経新聞に出ていましたが、インターネット経由で動いている車でもハッキングできるとのこと、またそれに対抗するセキュリティ技術が必要になります。今のスマホでの操作はBluetooth技術なので、まだネット経由のハッキングを心配する必要はなさそうですが、いずれそういう対策も必要になるのでしょう。技術進歩の光と影をしつかり見て対応していかなければならないなあと感じました。
コストコ体験記
9月21日、オープンから約1か月経過したコストコ射水倉庫店に行ってきました。
たまたま妻の友人が一日券をくれたので、それを利用して。
ちょうど開店時間の10時直前に着いたのですが、既に入館手続きのために並んでいる人が約150名。駐車場にはすんなり止められましたが、入館するための行列に並びました。そのうちほとんどが私のような一元客のようでした。それでも受付で話をしながら、とりあえず会員になろうかという人もおられたようです。「仮」会員になって一年以内ならいつでも無料で解約可能との説明でした。
さて20分後、スムーズに受付が完了して買物スタートですが、とにかくカードがでかい。普通のスーパーの3~5倍ほどの大きさです。
通路はその巨大カートが3台並走できそうなくらい広いのですが、行く人、戻る人、止まってる人がいると、もう動きが取れない。特に精肉コーナーなどはすし詰め状態でした。
それと、生鮮野菜などの部屋は冷蔵庫の中と同じような寒さ。これ、夏はずっといたくなるだろうし、冬なら近づきたくないなあと思えるくらいの低温でした。
商品はどれもみんなとてつもなくビッグサイズ。
お客さんたちは口々に「これ、賞味期限までに使い切れそうにないから一つでいいね」などと、しっかり自分たちの使用期間と量を量っておられました。さすが富山の方はしっかり者。永谷園のお茶漬けもこんな巨大包装です。
一通り買い回ってさあレジへ、と思ったら、あれ?まだ本屋さんと文房具屋さんに行ってない、ということに気付いて急遽中央部へ。・・・文房具コーナーはわかったのですが、本屋さんは遂に見つからず仕舞。かえって良かったかもしれません。まあ書籍コーナーといってもたぶん雑誌を少し置いてある程度だと思いますので、大丈夫。
結局私は経営コンサルタントの方々がよく用いておられる黄色のレポート用紙と
書類整理棚を買いました。
恩師の教え(講座を受け持つに当たり)
来月から約半年間、富山国際大学の現代社会学部という所で情報社会論という講座を受け持つ予定です。
この連休で準備を進める予定なのですが、その前にある方に是非お会いしておきたいと思っていました。今日偶然チャンスがめぐってきたので、その方=同大学で以前教鞭を取っておられ、今は富山市某寺で住職を務めておられるN先生に挨拶に行って参りました。
ご無沙汰を謝し近況報告をした後で「N先生の行っておられた大学で半年間講座を持たせていただくことになりました」と報告したところ、最初に言われたのが「教えるというのは、自分が学ぶべきことを教えるのだということを最近知りました」という一言でした。講座を受け持つに当たっての心構え、姿勢をいきなり教えていただき、出合い頭って感じで強烈なインパクトがありました。1年ぶりに再会して挨拶したと思ったらいきなり私が心の奥底で求めていた核心を突いたアドバイスをしていただける、この辺りがやはりすごいなあと思います。N先生は特に意識して語られたわけではないと思いますが、融通無碍、自由闊達、心がなにものにも囚われていないというか、当意即妙というか、道元禅師の言う「学道の人」なのだろうなあと感じ入るところです。
初めは英語で・・・What You teach is what you need to learn・・・というようなことを言っておられたのですが、ちゃんと書き留めておけば良かったです。
2時間くらい色々な話をさせていただきましたが、冒頭のその言葉が大変強烈でした。
人に教えるというのは、自分の知っていることを上から下すのではなく、人に教えることで自分自身が学ぶ、学び直すことで自分自身の理解が深まる、そのために人に教えるのだ、というわけです。
私はNTTでの仕事を通じて「情報通信」を自分が販売する商品・サービスとして扱い、また「情報通信技術」がもたらす生活の利便性や社会システムの変化について体験的に理解してきたつもりなので、この講座を受け持つことは自分にとって親和性があると感じていましたが、知っていることを伝えるという単純作業をするのではなく、この機会に学び直させていただく、と捉えると、まさに機縁だなと感じています。
学生さんたちのためだけではなく、自分自身のためにも学び、伝えていけるように期間中しっかり取り組みたいと思っています。

