3年前に、意を決して参加した「魚津しんきろうマラソン」の5kmコース。
初回は練習もせずに参加したため、往路でばててしまって、途中歩いてしまった。
2年目は冬に縁あってルームランナーを買い、外で出なくても練習できる環境ができたおかげで、大会の前3ヶ月ほど、週末に練習することができた。
3年目に当る去年は、2年目と同様にルームランナーでの練習ができたので、タイムは少し落ちたものの順位がぐっと上がった。
そして今年。
あまり練習する時間が取れなかったので、無理をしないで、とにかく途中歩くことはしないように、完走のみを目指して参加した。
今日はことのほか暑く、気温はこれまでで最高の19℃。湿度40%は走るのにはとても爽やかなコンディションではあったが、暑いのがたまらなかった。
結果、
平成21年4月26日 31分55秒 272位(雨天)
平成22年4月25日 30分21秒 265位(晴天)
平成23年4月24日 30分40秒 204位(晴天)
平成24年4月29日 29分44秒 211位(晴天)
と徐々に良くなってきている。
46歳の3年前と50歳の今と比較して、2分以上縮まった。尤も、この時は練習もせず、雨風の中の走りというコンディションだったため、単純には比較はできない。
それでも去年と比較しても1分近く短縮できたのは、結果的にではあるが、我ながら凄いなと思う。
人間の細胞は11ヶ月で全部新しいものに置き換わるそうだから、1年経てば別人になるというわけであり、そう考えると、タイムなどなんぼ縮まっても不思議じゃないし、逆に去年と比べてぐっと落ちることも十分ありうるのである。
つまり、精進に努めれば、運命は変えられる、と大袈裟に言えば言えるのである。
さてこの先どうするか。
作家の村上春樹さんは、毎朝4時か5時には起床し、日が暮れたら仕事はせずに、夜は9時すぎには就寝する。ほぼ毎日10km程度をジョギング、週に何度か水泳、ときにはスカッシュなどもしている、という。
サラリーマンができるワークスタイルではないかも知れないが、彼のように運動し続けることを目指したい。
57歳になったある先輩は「10kmに参加。41分のタイムはショック(後略)」と言っていた。
私はその半分の距離を同じぐらいの時間をかけて走っている。
先輩は元野球選手なので、彼と同じだけの体力は持ち得ないと思うが、それでもまだまだ進化はできるはずだ。
いずれ10km、さらにはハーフへの参加、ということも視野に入れつつ、この先も走って行こう。
今まではこの大会が終わった瞬間、ほぼ年末までルームランナーは「家具」化して全く見向きもされなかったが、今年からはもっと使って行こう。
まずは、来年も30分はしっかり切るぞ、ということを目標に取り組んでみる。
投稿者「kazuto nakajin」のアーカイブ
三上延さんの『ビブリア古書店の事件手帖2』
1冊目に続いて、2冊目も大変面白かった。
明るくリラックスできる推理小説だ。
疲れた時の癒し本、って言ったら著者に失礼だろうか。
主人公と店主の関係が少しずつ狭まってきているのだが、できればこのままプラトニックな関係が続けばいいなあと思っている。
3冊目、4冊目も楽しみにしている。
医学者・中田力氏の『日本古代史を科学する』
中田力という方(医学者・・・相当権威のある方らしい)の『日本古代史を科学する』という本を読んだ。
この方が医学者であるということと、本の内容は直接の因果関係はない。
しかし、これまでの歴史学者とはまったく異なるアプローチで、邪馬台国や出雲王朝の成り立ちを解き明かそうという試みであり、大変興味深く、面白く読ませていただいた。
日本古代史好きにとっては、たまらなくロマンを掻き立てるテーマである。
といってもこの著者のアプローチはロマンで行われているわけではない。
ま、能書きはともかく、魏志倭人伝にある「方三百里」とか「陸行何日」とかいうのを、たとえば、一理を何キロという今風の距離感ではなく、当時の色々な資料に当って、せいぜい60~70メートルだ、という比定をして、そこから、最終的には、邪馬台国は宮崎県の日向灘辺りだ、と推論づける。
また、染色体科学や中国の王朝の興亡をひもとき、「奴」国も、邪馬台国も、出雲も、いずれも中国南部の「呉」や「越」の戦争難民が逃れてきたという推論を行っている。この中で検討されているヒトの染色体、それと、米の染色体を連動させて、理論づけている考え方がとても面白く、推理小説を読み進むようなワクワク感がある。
ずっと「科学的」と言い続けておられるのだが、最後の方は、「検証が難しい」と言って、多分に思いで書いておられるようなところも多いが、それは日本古代史の霧の中のことを考えるためおのずと限界があろうと思う。
それでも十分頷けるところの多い、新たな日本古代史論であると思う。
清水克衛さんの『非常識な読書のすすめ』
podcastに「新刊ラジオ」という番組がある。
そこで紹介されていた。(この番組を聴いて買う本が最近は多くなってきた。)
清水克衛さんという私と同年代の書店主が書いた『非常識な読書のすすめ』
内容は、決して非常識ではなく、むしろ常識の王道かも知れない、と思うことが書かれている。
読書がいかに我々の生きる道しるべや参考として大切なものか、ということを、彼が読んだ様々な本の紹介を交えながら語っている。
むしろこれから人生航路を進んでゆく若い人たちに向けられたメッセージのように思える。
<自分を大切に><読書をして磨きをかけろ><ブレるな>など強いメッセージが全編を貫いている。
読書法の本かな、と思って買ったが、そうではなく、著者が読んで面白いな・いいな、と思った本の紹介といった感じで綴られている。
しかも上述のように、単に書評や本の紹介ではなく、読書の有意義さについても語られていている。
ああ、こういう本の書き方もあるんだなあと感心した。
誰かに勧めたい一冊である。
02/28のツイートまとめ
kazuto_nakajin
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毎日山のようにわけのわからない迷惑メールが届いていた。ITに詳しい友人に相談したが、解決策が見当たらなかった。日々削除削除の連続だったが、ふとしたはずみでOCNの「迷惑メールブロックサービス」を利用し始めたら、ほとんどの迷惑メールをブロックしてくれるようになった。とても心地よい。
02-28 22:14
健康回復
40歳の頃から毎年人間ドックに行っている。
初めての人間ドックを受診した場所がいきなり大阪の帝国ホテルクリニックであった。
食事の時は一つあけた隣のテーブルに矢沢永吉さんがいてびっくりしたことを覚えている。
それ以来、一年間のオーバーホールと思い、一泊ドックとしている。
5年くらい前から色々な値が急に悪くなってきた。
曰く、γーGTPが基準を大幅に超えているだの、高尿酸血症だの、肺に影だの、高血圧だの・・・。
人間徐々に年を取っていくので、これ以上改善しないのだろうか、とぼんやり思っていたが、昨年暮れから多少の生活習慣の改善をしてきた。
・朝の30分ウォーキング(週に2回程度ではあるが)
・ゴボウ茶
・夜の簡単筋トレ(まずは腕立て伏せ10回、腹筋10回程度から)
・帰宅後、入浴と食事を先にして、寝るまでの残り時間に勉強など(そのためアルコール摂取量を減らした)
これだけのことである。
が、そのおかげか、今回のドックではかなり値が改善されていた。
大きく変わったのはγーGTPと血圧である。
γーGTP:100(1年前は175)
血圧:上が130、下が83(1年前は上が139、下が87・・・4年前は下が100ということも)
γーGTPについては、正常値の上限が50だから、まだまだ先は長いものの、6年前は50以内に納まっていたことを考えれば、戻すことは十分可能だと思う。
血圧についても、年を取れば血管が弱くなるので、血圧は上がるのが自然の流れだとは思うが、血管を強くして、血流を良くすれば、血圧は自然と120の80ぐらいで安定するはずである。
飲料の宣伝で「サラサラは一日にしてならず」といううたい文句があった。まさにその通りで、今の取組を続けて行くことがさらなる健康化への道だと思う。
要は心がけ次第だ。
1年前までは毎年のようにE判定の項目があり、C判定も複数あったのだが、今回はE判定がゼロ、C判定が1項目だけ、あといくつかのB判定があったものの、徐々にいい方向に向かっている途上だと思う。
人間の健康は改善できる、と確信した。
この動き、続けよう。
02/03のツイートまとめ
kazuto_nakajin
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今日の富山は朝から日が射して久しぶりの晴れ間が見られた。最高気温は2.3℃しかなかったようだけど、少しは雪が減ったのではなかろうか。でも、夜間は路面凍結に気をつけて。
02-03 20:13
01/17のツイートまとめ
kazuto_nakajin
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昨日のテレビで、あと3ヶ月ほどで100歳になられる映画監督の新藤兼人さんが映されており、中で日々の体力づくりの様子をやっていた。あと2ヶ月で50歳になる私は新藤監督の半分しか生きていない。負けちゃおれん、と思った。
01-17 21:48
ようやく読みましたM.J.アドラー氏の『本を読む本』
読んだらすぐにここへ読後感想などを書けばいいのだが、仕事に追われる日々が続いていると、ついつい後回しになり、机の上に「積ん読」ならぬ、ただの「積んどく」になってしまう。
この本は宮部みゆきさんの『クロスファイア』を読んだ直後に読了したものであるので、やはり読後2ヶ月くらい経過してしまっている。
きっかけは、勝間和代さんの『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』を読んだことである。
この中で素晴らしい本だと紹介されていたので、いつかしっかり原本を読んでおかなければと思い、すぐに購入したのだが、ちょっと気持ちが守備的になり、読まず仕舞でここまで来た。あれからもう何年経つだろう?
ということで本のエッセンスを少し紹介しよう。
1.読書には4つのレベルがある。
第一のレベルは「初級読書」
言ってみれば、普通に文字を習い、読み方を覚え、一字一句詠んでいくというもの。
2.第二のレベルは「点検読書」
表題や序文を見る。
目次を調べて、本の構造を知る。
その他、索引やカバーのうたい文句を見る。
その本の要の部分を想定して、いくつかの章をよく見る。
ところどころ拾い読みする。
ここまでが「点検読書」の前半であり、数分からせいぜい一時間程度で行う。これで大体のことが把握できるという。
後半は、指を本に添えて文字の上を動かし、その速度に従って目で追うというものである。
これは、恐らく慣れていないとやりにくいが、理解できる部分だけを表面的に読むというやり方である。
抵抗感があるかも知れないが、難しいことを理解することが目的でなければ、表面読みで構わない、というようなことを著者は言っている。
3.いずれにしろ、本は受動的な読書のレベルで留まらず、積極的な段階へ移すように、と著者は主張する。
これが第二レベル以上の読書に必要な条件だという。
そのための基本的な4つの質問。
質問、とは読者が本(著者)に対して行うものである。
従って、誰も音声では答えてはくれない。本から引っ張り出すのである。
そのことを前提に。
①全体として何に関する本か。
②何がどのように詳しく述べられているか。
③その本は全体として真実か、あるいはどの部分が真実か。
④それにはどんな意義があるのか。
これらは、どんな本を読む場合でも、読者がしなくてはならない共通の質問だという。
これを行わないと、問題の核心を突いたことにはならない。
第二レベル以上の読書の技術は、正しい質問を正しい順序でする習慣をつけることだ。
4.以降のレベルの詳述は行わないが、ちなみに、第三レベルは「分析読書」
本を批判的に読むこと。
高校ぐらいでよく国語の教師から言われたことは、「批判的に本を読みなさい」というものだった。
それがこの年になってようやくわかってきた。ちと遅い。
さらに第四レベルは「シントピカル読書」というらしい。
これは複数の本を同時並行的に読み、色んな考え方・違い・共通点などを、質問を携えながら、自分の論点をまとめ上げていく読み方だという。
テレビの「キイナ」がやっていたのはまさしくこういう読み方だと思う。(かなり魔法的な速読までやっていたが)
ということで、本を読むための技術が、きちんと整理された良書だと思う。
色々読書技術に関する本を読んでいるが、いずれも「質問しなさい」ということがきっちりと書かれているのはどの本にも共通したことだ。
自分が判断の主体であり、その判断のために、主体的に必要な情報を収集し、活用しなさいよということだと思う。あとはテクニックだ。さあ、また読んで人生をより豊かなものにしていこう。
宮部みゆきさんの『クロスファイア』
なかなか書く暇がなく、読了後2ヶ月以上経ってしまった。
宮部みゆきさんの本は、どちらかと言うと妻が愛読しているのを、私が妻が読んだ数年後に後追いさせてもらっている。
エスパーものである。
女性エスパーと言えば、筒井康隆さんの「火田七瀬」ものか、半村良さんの「魔女伝説」が面白かった。
筒井さんの火田七瀬は、人の心を読む(聞こえてくる)力を持っていて、はじめはそれを制御するのに苦労していた。
事務員などの職業に就くのが危険だと思い、お手伝いさんを転々とするという職業を選んだ。
純情可憐な乙女で登場する。
途中で能力者を探す組織に狙われて、二作目の最後に命を落としてしまう。
最終的には神と一体化だったか、神と結婚だったか、そういうような終わり方まで昇華してしまう、三部作だったと思う。
一方こちらは、清らかな火田七瀬とは違い、悪いやつをやっつける、という使命感に燃えた、でも人をあやめることには変わりはない、少しダーティなヒロインである。
七瀬よりも年齢も少し上だ。
いずれにしろ、世間をはばかる生活をしている点は同じかも知れない。
終わり方がつらい点は、能力者の共通した宿命なのかも知れないが、主人公の青木淳子が次の世代に何かを残しているのかも知れないなと感じられる最後のシーンは救いがあると考えたい。
そういえば、半村良さんの『岬一郎の反抗』というエスパーものも似たような趣の小説ではなかったか。
いずれ読んでおきたい。