今日は朝から子カマキリが車の窓ガラスにくっついていました。
時速60キロぐらいでの走行も含めあちこち走りましたが、なかなか頑張って貼り付いていました。
車の窓ガラスにエサがあるわけでもないのに・・・。
ところでNHK大河ドラマの高杉晋作役の彼。
高良健吾さんとかいう名前の役者、だんだんいい味になってきました。
最初の頃はただ目つきが鋭いだけの雑な印象でしたが、だんだん高杉らしくなってきたと感じています。
ということで、久しぶりに高杉本を何冊か引っ張り出して見てみました。
あれ?松島剛蔵らの処刑は12月19日で、高杉晋作が功山寺で挙兵した12月16日より後って書いてありますね。
8月2日のNHKの放送とは順序が逆みたいな。
投稿者「kazuto nakajin」のアーカイブ
今日の百均
初泳ぎ
交流分析インストラクター養成講座を受講する資格をいただきました。
浅葉なつさんの『神様の御用人』
川上徹也さんの『物を売るバカ』
ちょっと衝撃的なタイトルの本です。
クライアントへの助言の材料として読ませていただきました。
もう随分前から言われていることですが、「作れば売れる」⇒「上手に売れば売れる」⇒「物が余って安くても売り込んでも売れない」と時代が変遷してきました。
今は「心の時代」だと言われて久しいです。
「心の時代」って言ってもよくわからないですね。それを、具体的にマーケティングの現場からレポートし、経験則を理論的にまとめあげた本です。
製造業、小売業、商店、料理店や小規模事業者の皆さんにも参考になる点があると思います。
そこで、キーワードをあげておきましょう。
1.その売り物や売り手に関する「物語」があることが売れる条件。但し実話であること。
2.心地よさややすらぎなどの「体験」を買う。
3.売れるための「共通の感動のツボ」がある。(詳しくは本書をご覧になるか私までお問合せ下さい)
4.「物語」を整理するためのポイントは「①志」「②独自化のポイント」「③魅力的なエピソード」。さらにこれらを「キャッチコピー」として一言でまとめる(ここら辺はコピーライターさんの得手分野ですね)。
巻末にはお客様とラブラブになりリピーターになっていただくための秘訣(MAGIC1~7)までついているという贅沢な内容でした。なかなか強烈な黄金律だと思いました。中でもMAGIC6「ミステリアスな要素を残せ」というのがなるほど、とうなった部分です。お花屋さんの例示話がわかりやすかったです。
大山敬義さんの『社長!あなたの会社、じつは・・・・・・高く売れるんです!!』
タイトルを打って、ちょっと胡散臭いかなあと思ってしまいました。(「・・・」があまりにも多いので)
「富山県よろず支援拠点」で経営者、管理者、創業予定者の方々から経営に関する色々なご相談を受けています。
その中で、事業を誰かに引き継ぎたいといったご相談もあります。
親族に引き継ぐか、親族以外の従業員に委ねるか、はたまた別の会社に引き受けてもらうか。もちろん解散という手段もありますが、人間、いずれこの世とおさらばしなくてはならず、創業バリバリ経営者と雖も、いつか引き際があります。
その時にどうするか、といったことをドキュメントタッチで描いた本です。
M&A中心に書かれたものではありますが、とてもわかりやすく一通りのことが理解できるようになってます。
と、もひとつ、隣に写っているのは木下斉さんの『稼ぐまちが地方を変える』という、民主導で町おこしをやってこられた方の事例&教訓本です。これは町おこしだけではなく、個社の創業や新規事業進出、経営革新にも共通した教えがあり参考になりました。
㈱インパクト・コンサルティングさんの出版記念事例講演会に参加してきました
7月24日、東京国際フォーラムで行われた㈱インパクト・コンサルティングの新しい本『マネジメントは格闘技』の出版記念事例講演会に参加してきました。
この会社が提供しているコンサルノウハウである「インパクト・メソッド」は、元々、岡田幹雄さんという方と倉益幸弘さんたちが日本能率協会時代に始められたもののようです。
元々は研究開発部門のホワイトカラー層を対象としていたようですが、営業現場や営業企画部門でもフィットすると感じました。
組織における人と人とのコミュニケーションは、アナログがなきゃやってけないし、認識合わせをしなきゃ始まらない、頭の中をお互い見せっこしなきゃわからない(特に上司が部下に対して、あるいはベテランが若手に対して)、という考え方が通底しています。
私はマネージャー時代にそういうことがあまりできていたとは言えません。
その大反省の上に立って、リーダーがメンバーと一緒に目的に向かってチームワークを構築しながら仕事の喜びを感じあえるように、この考え方ややり方・仕方を展開していこうと思っています。もちろんやり方ありきではなく、お客様企業・組織の現場・現実に適応させながら、ですが。
ところで、同じ東京国際フォーラムの地下にあいだみつをさんの美術館がありました。東京駅のすぐそばにこういう施設があるというのはなんとも優雅な心持になったものです。
この日は朝6時に家を出て、懇親会にも参加して、さらに八重洲ブックセンターにも顔を出して北陸新幹線で帰って来ました。
新幹線から富山地方鉄道への乗継の際、新黒部駅の待合室で座っていたら、東京からお越しの夫婦連れが入ってきて、待合室の中でエアコンが効いていたのに感動しておられました。お金はかかっているでしょうけど、この季節、20分も暑い中で待たされるうっとうしさから解放される心地よさが感動を呼んだのでしょうね。
田中啓文さんの『チュウは忠臣蔵のチュウ』
はあ、なんともふざけたタイトルだとお思いのあなた。
そうです。ふざけたタイトルです。
忠臣蔵をぐろうしていると思われても仕方ありません。
著者がそう思っているかどうかはわかりませんが。
これまで私が読んだこの人の小説はいずれもハチャハチャSF、でした。
ヨコジュンの系譜とでも言えばいいでしょうか。
実は今回も、この明らかに変なタイトルからして、滑稽本だと思って手に取りました。
疲れをリフレッシュして心地よい眠りと新たな躍動の明日を迎えさえていただく軽ーい読み物としての役割を担ってもらうことを期待してページを繰り始めたのですが・・・。
中身は相当堅固な構成でした。
基本をしっかり押さえ、「ハチャ」ってな瞬間はありつつも「ほげっ」てな展開もありつつも、骨子はぶれない。ちゃんと元の物語に寄り添って進んでゆく。そんな展開でした。
そういう意味では読者をうまく裏切ってくれました。
ものの見事に、田中啓文風オモシロ真面目な忠臣蔵でした。
ところで、「忠臣蔵」ってどういう意味でしょうね?
(一説によると「蔵いっぱいの忠臣」だそうです)
伊藤計劃さんの『ハーモニー』
そういうSF作家がいたということをつい先日まで知らずにいました。
作家の名前は伊藤計劃。
1974年に生まれ、2009年に病院で逝去。
小説は病室で書いていたとのことです。
デビュー作が『虐殺器官』というちょっと敬遠したくなるようなタイトルですが、「SFが読みたい! 2008年版」で第1位になったものらしいです。
その後メタルギアソリッドなるゲームソフトのノベライゼーションを著したりしつつ、長編第2作目がこの『ハーモニー』というSF小説です。
書店で『虐殺器官』と『ハーモニー』が並んで平積みされていました。
『ハーモニー』には帯がついていて「2015年劇場アニメ化」と印刷されていました。
どこかの書評で「大災厄後のユートピアで、3人の少女が戦う物語」というようなのを目にしていました。
パラパラめくってみると、html文みたいなものが随所にあり、コンピュータ言語小説など読めるはずがない。あかん!無理や!と一度は断念したのですが、いやいや、日本人が書いた小説なんだから読めないはずはない、という思いと、今年アニメ化されるという情報、さらには著者がわずか34歳で亡くなったが、本作でフィリップ・K・ディック賞を受賞した夭折の天才作家だ、ということなどから、読めるやろ!今、読まなあかんやろ!という思いに駆られて購入。
html文っぽいのがあちこちに意味なく(意味あるんですが)並んでおり、わからないのでその部分をすっ飛ばしてなんとか読み進めました。
結局、最後まで行ってなんなのかが理解できました。深い構成になってます。わかると面白い。ははーん、ってなります。
内容は書きませんが、主人公らしきトァンという女性。これが精神的にとっても強いヒロインなんですが、その一方でとても深い悲しみを抱えています。女友だちの絆。彼女の親友であり仇でもあるミァハ。実はトァンよりさらにひどい過去があります。まるでどこかの宗教疑似国家を予見したかのような件があります。作家というのは時折すごい予言・予見を小説の中ですることがあります。この人もあの地域の現在を見てきたのではないかと思うくらいどきっとします。
SF好きには面白い小説だろうと思います。
この小説の生まれた背景には、病室のベッドの上で薬やら看病やら管やらで生命を維持している状態だからこそ出てくるイマジネーションみたいなものがあったのかも知れません。人間の想像力・構想力のすごさかなと感じました。
さてこの人の遺作(途中)に書き継いで完成させた円城塔氏の『屍者の帝国』を読んだものかどうか。