ねぎまじゃなく、値決めです。
田中靖浩さんという公認会計士の書かれた『良い値決め悪い値決め」という本を読みました。
わりとスイスイ読めました。
値決めについての本です。
企業が生き残って行くためには、コストから考える価格設定<コストプライシング>ではなく、お客様にとっての価値から考える価格設定とし、そこから利益を引いてコストを設定する<バリュープライシング>の考え方が必要だと述べておられます。
これは従来型の大量生産、大量仕入、大量販売のビジネスモデルではなく、コストを割り出しにくい情報社会型の価格設定方法だということです。
但し、固定費の大きい事業は値下げが可能だと言っても、装置産業はいいとしても、人間そのもので商売する情報・サービス業は値下げをして大量販売なんてことができるわけではないので(仕事量を増やそうとすれば自分の時間を削るしかないので)、値下げはいけない、とも論じられています。
当たり前と言えば当たり前の固変分析(損益分岐点分析との違いが実はよくわかっていないのですが)的な考え方によって、費用の内固定費が大きい事業は、売上を伸ばせることができるのなら値下げしてもいい、その典型例が100円バーガーをやったときのマクドナルドだ、という論。
それともう一つの柱は行動経済学。松竹梅と3種類の価格設定がしてあると、その絶対的価値はともかくとして、人は竹を選びやすいという心理を狙った商売のやり方。
最後に「あなたがこの先、幸運な人生を歩めるかを決める<3つのポイント>と幸運な人生に進むための<3つの課題>を引用させていただきます。
1.3つのポイント(この3つに関わっている人はこの先しんどい)
①変動費が少ない固定費中心型のビジネスに関わっている。
②デジタル・オンライン・グローバルなビジネスに関わっている。
③大企業に勤める男性で、職場と飲み屋以外に楽しめる場所がない。
2.3つの課題(これらをクリアすれば、ビジネスパーソンとしてブルーオーシャンに行ける・・・かも)
①相手から「また会いましょう」と言われる人間かどうか。
②集まった人が「楽しい」と思える場所を作れるかどうか。
③「来て欲しくないお客様」の像を明確に認識できているか。
・・・う~ん、自分にとっても課題です。しっかり認識して精進していかねば、です。