今日の午前中は富山県民会館で行われた「NTT WEST COLLECTION 2015」という展示会に参加。
大先輩のIさんからご案内をいただき参上つかまつりました。
時世に合わせてマイナンバー関連セキュリティのソリューションが中心でした。友人のK氏にアテンドしてもらい(もったいなや)、一通り見て回り説明を聞かせてもらいました。IT業界を離れて早7年半経ちますが、娑婆はどんどん複雑かつ高度化していることだけはわかりました。自分の知識不足はともかくとして、旧友やら昔の先輩やらにも沢山お会いできて感謝感謝です。これから「富山県よろず支援拠点」へのマイナンバー関連の相談も増えてくると思いますので、情報収集の一環としても有意義だったのではないかなと感じています。
で、午後は中小企業基盤整備機構開催の「経営者保証ガイドラインセミナー」に参加。経営者の過度な保証に頼らずに企業のライフサイクルに取り組みましょうと、一昨年に日本商工会議所や全銀協が公表したガイドラインの周知活動です。どこか変わったのかなと思い、情報収集のつもりで参加したのですが、ガイドライン自体は変わっておらず、まだまだ地域の企業の皆様に対する周知が不十分だということで全国行脚をしているということでした。私にとっては整理された資料と整理された説明を聞くことができ、頭の中がスッキリ整理されたかなという感じです。こちらも感謝感謝。
月別アーカイブ: 2015年10月
初「セリア」(百均です)
富山での用事を終え、帰宅途中、以前から気になっていた「セリア」という百均に行ってきました。黒部に住まいするある友人が何度も足を運んでおり「品揃えがいいですよ」と言っておられました。しかしどこにあるのかさっぱりわからずしばらく行けなかったのですが、名前と場所を聞いて、ついに行ってきました。なんと、私が以前よく行っていた文苑堂藤の木店の横じゃないですか。普通の生活雑貨のお店と思っていた所がよもや百均とは。
若干武骨な感じのする〇〇ソーさんとは少し品揃えが違っていて、おしゃれな感じがしました。女性やお子様が好みそうな品揃えと店舗のレイアウト。ま、中の様子まで写真に撮るのはよろしくないので、買ってきたものの「一部」を公開しておきます。中年のおっさんの買物としては如何なものかと思われるかも知れませんが、これでも大学の授業で使うものもあるのですよ(たぶん)。
田中靖浩さんの『良い値決め悪い値決め』
ねぎまじゃなく、値決めです。
田中靖浩さんという公認会計士の書かれた『良い値決め悪い値決め」という本を読みました。
わりとスイスイ読めました。
値決めについての本です。
企業が生き残って行くためには、コストから考える価格設定<コストプライシング>ではなく、お客様にとっての価値から考える価格設定とし、そこから利益を引いてコストを設定する<バリュープライシング>の考え方が必要だと述べておられます。
これは従来型の大量生産、大量仕入、大量販売のビジネスモデルではなく、コストを割り出しにくい情報社会型の価格設定方法だということです。
但し、固定費の大きい事業は値下げが可能だと言っても、装置産業はいいとしても、人間そのもので商売する情報・サービス業は値下げをして大量販売なんてことができるわけではないので(仕事量を増やそうとすれば自分の時間を削るしかないので)、値下げはいけない、とも論じられています。
当たり前と言えば当たり前の固変分析(損益分岐点分析との違いが実はよくわかっていないのですが)的な考え方によって、費用の内固定費が大きい事業は、売上を伸ばせることができるのなら値下げしてもいい、その典型例が100円バーガーをやったときのマクドナルドだ、という論。
それともう一つの柱は行動経済学。松竹梅と3種類の価格設定がしてあると、その絶対的価値はともかくとして、人は竹を選びやすいという心理を狙った商売のやり方。
最後に「あなたがこの先、幸運な人生を歩めるかを決める<3つのポイント>と幸運な人生に進むための<3つの課題>を引用させていただきます。
1.3つのポイント(この3つに関わっている人はこの先しんどい)
①変動費が少ない固定費中心型のビジネスに関わっている。
②デジタル・オンライン・グローバルなビジネスに関わっている。
③大企業に勤める男性で、職場と飲み屋以外に楽しめる場所がない。
2.3つの課題(これらをクリアすれば、ビジネスパーソンとしてブルーオーシャンに行ける・・・かも)
①相手から「また会いましょう」と言われる人間かどうか。
②集まった人が「楽しい」と思える場所を作れるかどうか。
③「来て欲しくないお客様」の像を明確に認識できているか。
・・・う~ん、自分にとっても課題です。しっかり認識して精進していかねば、です。
紅葉真っ盛りの富山市東黒牧キャンパス
富山国際大学での「情報社会論」の講義も3回目を迎えました。
好天が続く富山市東黒牧。
道路沿いの街路樹も赤みを増してきました。
今日はミニディベートというのを講義の中に織り交ぜました。
ディベートそのものの経験が少ないと思い、やり方を伝え、論理思考の重要性もお話した上で取り組んでもらいました。
論理思考の重要性の参考情報として、公孫竜の詭弁論をお話しました。例の「白馬は馬に非ず」というやつです。公孫竜の詭弁に対抗したのが、かの韓非子。「馬じゃないというなら、白馬に乗って通関を通ってみろ、馬の通行税を取られれば馬に間違いないじゃないか」と言って論駁したという話です。中国からの留学生もいるため、「韓非子知ってる?」って聞いたら「知ってる知ってる!」と答えてくれました。さすが。
ん?情報社会論とはなんの関係もないじゃないかって? はい、クリティカルな精神を養い、筋道立ててものを考え、他人と議論できるようになることは、この情報社会を生き抜いていくために、なくてはならないスキルだと考えるからです。
ということで、今日はキャッシュレス社会の是非を議論し、ディジタル通信の基礎を学び、さらには90年代のコンピューティングの特徴を学んでいただきました。
自然豊かな?大学のキャンパス
大学での初登壇
今日から富山国際大学というところで「情報社会論」という講座を約半年間にわたって受け持つことになりました。
情報「化」社会とか情報社会と言われて久しいですが、そういうことが言われ始めて今日に至るまで、世の中あるいは情報化がどう進展してきて、今後どうなっていくのか、また情報化の明るい側面や気をつけて接していくべき側面など、多面的に学んでいく2年生向けの専門科目だとのことです。
受講票には早速「通信プロトコルについて学びたい」とか「世の中でどんな情報がどんな方法で使われているのか学びたい」などと書いてくれている学生もいて、腕が鳴るなり法隆寺、って感じで、私の気持ちにもいい意味でドライブがかかります。
自分がこれまで経験したり学んだりしたこと、さらにはこれからまだまだ変化する社会に対して勇気を持って立ち向かうための心構えなどを、少しでもわかりやすく伝えることができ、彼らが自ら学び考えていくきっかけになればと思っています。
もちろん彼ら自身が自ら学ぼうという真摯な姿勢を持って臨んでもらうことが大前提なので、私語や居眠りなど前向きではない出席者には甘い対応はしないつもりです。啐啄の機ってことを理解している人にこそ深い洞察が得られる授業にしたいと思っています。
そいういえば今日は松原みきさんの命日だとか。そういう日に新たな仕事にチャレンジさせていただくというのは、これも何かのご縁かな、なんて思いました。緑豊かなキャンパスです。