昨日仕事で、あるカー用品店にお邪魔しました。
最近は小さなリモコンがキー代わりになっていますが、同じ大きさのリモコンで家の中からでもエンジンがかけられ、夏ならあらかじめ涼しく、冬なら暖かくして乗車できる仕組があるとのこと。
さらにスマホでも同様のことができるそうです。知らぬは私だけ?かも知れませんが便利な世の中になったものです。写真はその2種類の商品のチラシを並べたものです。 しかし7月の日経新聞に出ていましたが、インターネット経由で動いている車でもハッキングできるとのこと、またそれに対抗するセキュリティ技術が必要になります。今のスマホでの操作はBluetooth技術なので、まだネット経由のハッキングを心配する必要はなさそうですが、いずれそういう対策も必要になるのでしょう。技術進歩の光と影をしつかり見て対応していかなければならないなあと感じました。
月別アーカイブ: 2015年9月
コストコ体験記
9月21日、オープンから約1か月経過したコストコ射水倉庫店に行ってきました。
たまたま妻の友人が一日券をくれたので、それを利用して。
ちょうど開店時間の10時直前に着いたのですが、既に入館手続きのために並んでいる人が約150名。駐車場にはすんなり止められましたが、入館するための行列に並びました。そのうちほとんどが私のような一元客のようでした。それでも受付で話をしながら、とりあえず会員になろうかという人もおられたようです。「仮」会員になって一年以内ならいつでも無料で解約可能との説明でした。
さて20分後、スムーズに受付が完了して買物スタートですが、とにかくカードがでかい。普通のスーパーの3~5倍ほどの大きさです。通路はその巨大カートが3台並走できそうなくらい広いのですが、行く人、戻る人、止まってる人がいると、もう動きが取れない。特に精肉コーナーなどはすし詰め状態でした。
それと、生鮮野菜などの部屋は冷蔵庫の中と同じような寒さ。これ、夏はずっといたくなるだろうし、冬なら近づきたくないなあと思えるくらいの低温でした。
商品はどれもみんなとてつもなくビッグサイズ。お客さんたちは口々に「これ、賞味期限までに使い切れそうにないから一つでいいね」などと、しっかり自分たちの使用期間と量を量っておられました。さすが富山の方はしっかり者。永谷園のお茶漬けもこんな巨大包装です。
一通り買い回ってさあレジへ、と思ったら、あれ?まだ本屋さんと文房具屋さんに行ってない、ということに気付いて急遽中央部へ。・・・文房具コーナーはわかったのですが、本屋さんは遂に見つからず仕舞。かえって良かったかもしれません。まあ書籍コーナーといってもたぶん雑誌を少し置いてある程度だと思いますので、大丈夫。
結局私は経営コンサルタントの方々がよく用いておられる黄色のレポート用紙と書類整理棚を買いました。
恩師の教え(講座を受け持つに当たり)
来月から約半年間、富山国際大学の現代社会学部という所で情報社会論という講座を受け持つ予定です。
この連休で準備を進める予定なのですが、その前にある方に是非お会いしておきたいと思っていました。今日偶然チャンスがめぐってきたので、その方=同大学で以前教鞭を取っておられ、今は富山市某寺で住職を務めておられるN先生に挨拶に行って参りました。
ご無沙汰を謝し近況報告をした後で「N先生の行っておられた大学で半年間講座を持たせていただくことになりました」と報告したところ、最初に言われたのが「教えるというのは、自分が学ぶべきことを教えるのだということを最近知りました」という一言でした。講座を受け持つに当たっての心構え、姿勢をいきなり教えていただき、出合い頭って感じで強烈なインパクトがありました。1年ぶりに再会して挨拶したと思ったらいきなり私が心の奥底で求めていた核心を突いたアドバイスをしていただける、この辺りがやはりすごいなあと思います。N先生は特に意識して語られたわけではないと思いますが、融通無碍、自由闊達、心がなにものにも囚われていないというか、当意即妙というか、道元禅師の言う「学道の人」なのだろうなあと感じ入るところです。
初めは英語で・・・What You teach is what you need to learn・・・というようなことを言っておられたのですが、ちゃんと書き留めておけば良かったです。
2時間くらい色々な話をさせていただきましたが、冒頭のその言葉が大変強烈でした。
人に教えるというのは、自分の知っていることを上から下すのではなく、人に教えることで自分自身が学ぶ、学び直すことで自分自身の理解が深まる、そのために人に教えるのだ、というわけです。
私はNTTでの仕事を通じて「情報通信」を自分が販売する商品・サービスとして扱い、また「情報通信技術」がもたらす生活の利便性や社会システムの変化について体験的に理解してきたつもりなので、この講座を受け持つことは自分にとって親和性があると感じていましたが、知っていることを伝えるという単純作業をするのではなく、この機会に学び直させていただく、と捉えると、まさに機縁だなと感じています。
学生さんたちのためだけではなく、自分自身のためにも学び、伝えていけるように期間中しっかり取り組みたいと思っています。
電子書籍のリアル店舗での販売
出張の前時間を利用して、東京は神保町の三省堂神保町本店に行ってまいりました。目的は、春頃に都内の数ヶ所の書店で実験されていた、電子書籍のリアル販売のその後を見てみたい、というだけの単純なものです。
実験を終え本格販売に移行したということか、コーナーがありつつも店内あちこちに紙の本と電子書籍のカードが共存していました。店員さんに売れ筋は?って聞いてみましたが、あまり明快な回答はなく、ネットの画面を見せてくれました。但し、『火花』は電子書籍でもダントツだということでした。学生時代に神保町にはよく出かけましたが、当時の行先は古書店ばっかしで新刊書店にはとんと行ったことがなかったので、これはこれで新鮮でした。初三省堂。変わった積み方がしてあったので、参考にパチリ。
体をほぐして上京
昨日は富山国際大学を訪れ、10月から携わらせていただく予定の講義に向け勝手がわからないので色々教えていただきました。
そして午後は企業を数社訪問し人材育成に関する国の施策について情報提供。ある企業では、職業能力評価基準というものについて関心を示されました。また、11月から労働者50人以上の事業場で義務化されるストレスチェックについて、何をどうしていいのかわからない、とか、マイナンバーについての対応に戸惑っている、などの声も聞かれました。
夕方は、出張前に疲れてる体をほぐさねばと、黒部の「コリトリエ」さん(http://coritorie.wix.com/coritorie)でマッサージを受け、心身ともにシャキッとしたところで本日はよろず支援拠点の研修に参加するため東京出張です。
今日の会議は午後からなので、少し早目に上京して、数か月前に話題になっていた電子書籍のリアル販売(コンビニで売っているiTunesのカードのようなものなのでしょうけど)という面白そうな業態の見学をしてまいります。
あまり時間は取れないので、神田神保町の三省堂辺りを視察しよう(販売方法や購買層や売れ筋あたりを感じられたらいいなあ)と思っています。
ヤッホーブルーイングの井出社長の話を聞きました
富山県新世紀産業機構主催の経営戦略セミナー。
本日の講師は「よなよなエール」で有名なヤッホーブルーイングの井出直行社長でした。
事の始まりは1984年。星野リゾートのオーナー、星野佳路氏がアメリカで飲んだビールの味が日本のそれとは異なり、色んな味があることを知った、というのがこの会社の発端だそうです。
会社の創立は1996年。
井出さんは星野さんが作った会社に入社し、営業(注文受付係)から始まり、星野さんの後を受けて8年前に社長に就任されたとのことです。
当社の経営理念は「知的な変わり者」、商品コンセプトは「家庭で楽しめる本格的エールビール」とのことで、これは創業以来継続しているもののようです。
さてこの間、地ビールブームがあり、ブームが去り、当初右肩上がりだった売上が減少の一途をたどり、経営が苦しくなりどん底を見た、と仰っていました。
大手のビール会社がCMをやればうちもCMをやり、試飲会をやっていると聞けば試飲会をやり、と大手と同じことをしてはなかなか売上が回復せず、ということの繰り返しだったようです。
しかしその後の急進ぶりは巷間に知られるところで、今や10年連続増収増益の優良企業となっています。
何があったか。何をしたか。
突飛なアイディア、耳目を引く奇抜な行動、などが目立ちますが、おかしなことをしているわけではなく、極めて基本的なことをなさってきたようです。
まず経営の勉強をなさった。マーケティングの基本を学んだ。
そして大手とは異なる戦略=差異化に取り組んだ。
当時従業員は20人。経営が厳しくなり退職する人もいて一時期10人まで減少したそうです。
つまり小規模企業です。
カネない、人いない、モノも限られている、という経営資源の状態でできること。
とても大手と同じことなどできるはずもなく、やっても続くはずもなく。
小規模企業だからこそできることを徹底して考え、取り組まれました。
まずはマーケティング。
市場を分析し競合を分析し、その結果女性が好む味のビールを出そうと決めました。
ネーミングやデザインも女性が好みそうなものに絞って一連の検討を行ったそうです。
ターゲティングも極めて重要です。
万人受けするものには魅力がない。とんがったものじゃないと強烈なファン(自ら宣伝してくれるようなファン)はつかめない。
30代前後のビジネスウーマン、「椿(ちょっとリッチな女性が使うというイメージの化粧品)な女性」という層を設定して、つまり対象顧客を絞り込んでイメージを作り(もちろん世の中に存在する層ですが)、その層に絞り込んだ製品開発を行ったのです。
製品開発にキャラクターを伴わせ、そのキャラクターを立てる。「水曜日のネコ」というふうに擬人化することで、商品に感情移入しやすくなり、その分親近感がぐっと増す。品物ではなく仲間になる。
開発当時、ネコのビールなんて売れるのか?との異論もあったようです。
しかし「今存在しないものは、消費者は判断できない」つまり「存在しないものなど誰にも評価できない」「これだけ色々考えて絞り込んでやるのだからきっとファンはできる」との信念で「だめならすぐ撤退できるようにスモールスタートで行こう」と腹を括って舵を切ったそうです。
PR活動など、色々な分野で「常識にとらわれない発想」というのも大切にしているそうです。出る杭は徹底的に伸ばす、というふうにしているそうです。「変わり者は褒め言葉」という合言葉を社内に根付かせている。これは一時期のソニーにも見られた工夫です。
しかしさらに問題がありました。
当時井出社長は自分ができることを従業員にも「あれやれこれやれ」「なんでできないんだ」と叱責し、部下を変えようとするリーダーだったそうです。
結果社内の雰囲気は悪く、ミーティングはお通夜のようで、みんなで取り組まなければならない課題はお互いに責任逃れをして皆他人任せだったと言います。
その同じ井出社長ご自身が変わったのだそうです。
2004年、井出さんはパソコンが操作できなかったそうです。
まずはネット販売を重視する観点から、自分自身がネット担当になり、楽天大学で十数教科のネット関連の知識を一から学び、ネット販売を軌道に乗せたとのことでした。
そしてチームワークが大事だと気づき、社内でチームビルディングの取組を進めたそうです。
現在はその取組が功を奏して、とても風通しの良いざっくばらんな雰囲気で自由闊達に議論ができる企業風土になっているとのことです。(礼節をわきまえない、という意味ではありません)
そのための色々なコミュニケーションの仕方も工夫されているとのこと。
ワイガヤ、仕事と関係のないエピソードを紹介する朝礼、会社の経営状態(売上、利益、課題)を開示する月一回の全社員での朝会、飲み会、喧々諤々の議論の場、プロジェクトなどなど。
こういう様々な取り組みで社員全員が相互開示をすることでコミュニケーションの質と量が圧倒的に改善され、チーム力が猛然と発揮でき、文字通り1+1が3にも4にも5にもなるという実感を得られたそうです。
前置きが長くなりましたが、ということで今夜は初めて「よなよな」をいただきます。