新田義治氏の『成功本はムチャを言う!?』

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 偶然書店で見つけた。
 新田義治氏の『成功本はムチャを言う!?』(青春出版社)という本である。
 実は内田樹さんの『日本辺境論』(新潮新書)を探していたのだが、見つからず、たまたまこの本に行き当たった。
 成功本というジャンルがある。
 但し、成功するには色々ハードルがある。
 この著者は、その心理的なハードルは人それぞれで、それを、気持ちの切替だけで乗り越えるなんてことはそう簡単に誰もができることではないのだよ、と説いている。
 そして、次のようなことを語っている。
・願望や夢や目標を設定しても心の底で「うまくいくはずがないじゃん」と思っているとしたら、それを素直に認めてそこから再出発すればいい。
・「成功」の種類は一つではない。大金持ちになることだけが成功ではなく、自分の本当の喜びになることは人によって違うのであり、判で押したように他人の成功パターンに囚われる必要はない。
・三日坊主になっても、三日続いた自分を認め、そこからもう一回やればいい。三歩進んで二歩下がる、の繰り返しは確実に一歩ずつ前へ進んでいるのだ。
 さすが、教員を20年以上やって実業の世界でも活躍され、現在はライフ&ビジネスコーチングをして人の心の障壁を取り除く仕事をしておられる方である。
 成功をパターン化して「自分にはできない」と負のサイクルに落ち込まないように、人それぞれの行き方がある、ということを真剣に説いておられる。
 自分流ということが大切だと改めて思った。

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