またまた一気読み『鴨川ホルモー』by万城目学

LinkedIn にシェア
Pocket

 マンジョーメさんではなく、マキメ・マナブさんの『鴨川ホルモー』
 書かれたのは『鹿男あをによし』よりも前らしいが、私は「鹿男」の次に読んだ。
 今日、小矢部の、否、津幡町の倶利伽羅不動寺から帰って来てから、3連休であることの味わいを楽しもうと、娯楽小説を読むことにして、手に取った。
 既に3分の1程度は読んでいたのdが、休日であることの喜びを噛み締めるために、最後まで一気に読もうと心に決め、読み終えた。

 相変わらずマキメワールド全開である。
 奇想天外、奇妙奇天烈、抱腹絶倒、荒唐無稽。
 青春の悩みあり、恋あり、友情あり、鬼あり、寺あり、神社あり、京都あり、歴史あり、伝奇あり。
 しかも読者に後味の悪さを残さない爽快なストーリー展開。
 とにかく面白い。
 疲れた脳みそをリフレッシュするにはこれほど良いエンターテインメントはない。
 あまりに面白いので、はまりそうだが、仕事に差し支えるので、ちょっと次の一冊に手をだすのはしばらく時間を置こうと思うが、あまり長い間次作を求めないでいると、禁断症状が出そうなくらい面白い。
 この人の作品は、これらの他に『ホルモー六景』『プリンセストヨトミ』などがあるが、まだまだたっくさん面白い物語をつむぎだして欲しいものだ。
 現代ニッポン最高の癒し系ストーリーテラーであると思う。

LinkedIn にシェア
Pocket

久しぶりの倶利伽羅不動寺

LinkedIn にシェア
Pocket

 倶利伽羅峠。
 その昔、源平合戦で源義仲が火牛の計で平氏軍を打ち破った古戦場。
 さらにその昔、インドの善無畏という高僧が元正天皇の要請で日本にやってきて、この地で倶利伽羅不動明王を感得し、その姿のままに彫刻し、その後かの空海がこの地を訪れた際、倶利伽羅不動明王の有難さに同じ像を彫刻した・・・との言い伝えのあるところでもある。
 であるが、そもそも善無畏は真言八祖の5番目の人であり、インドから中国には行ったと思われるが、日本には来ていないのではないか。
 しかし日本の色々な寺に善無畏がどうしたこうしたという言い伝えがあるのはどういうことだろう?
 不思議な気がするが、偶然倶利伽羅不動寺だけのことではないと思う。
 日本の各地に善無畏が感得して彫刻したとか、善無畏が開山したとかいう言い伝えがある。
 ということで、今日は久しぶりに小矢部、否、石川県津幡町の倶利伽羅不動寺へ参詣に行ってきた。
 ここは母の生まれた地の近くであり、母の名前の由来の地でもある。
 15年ほど前、母が乳がんから回復し、そのお礼参りに行ってきたのが、母としては参詣のきっかけであるらしい。
 当初から父と一緒に毎年今頃の季節に参詣してきたもののようだが、今年は父が病床の人であるため、私が同行した。
 魚津から下道で1時間半。
 今日は偶然8のつく日ということもあって、住職の法話があった。
 「言葉」が大事だよという大変良い法話だった。
 高台からの見晴らしは、まるで鞍馬寺から比叡山を望むような感覚があった。
倶利伽羅不動寺

LinkedIn にシェア
Pocket