21年の自転車とおさらば

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 結婚したときに妻が自転車を持参してきた。
 他にも色々嫁入道具はあったが。
 その自転車、いつの日からか私の通勤道具となっていた。
 特に大阪の枚方時代は重宝した。
 向こうは天気が良く、ほとんど雨が降らなかったから、駅と社宅の往復は年中自転車だった。
 さすがに疲弊したのか、途中でチェーンがだめになって取り替えたことはあった。
 妻と子どもたちを富山に帰して、単身状態になってからも自転車は置いていってもらって、買い物の時の足として使ったし、休日に曽根崎のオフィスに行く時にもちょくちょく使った。
 4年前に富山に帰ってきてからも、家と駅の間は自転車通勤であった。
 それが数日前、遂に両のタイヤがいかれてしまった。
 初めは後輪の空気が抜けただけだと思っていたら、どうも前輪・後輪ともにゴムがズタズタになっていた。
 20年以上使われてきたのだから、さもありなんである。
 妻にとっては独身時代から使っていたわけであり、ということは私とのつきあいよりも長いのである。
 タイヤを両方取り替えると、1万円近くになるという。
 さすがに考えた。
 妻は全然未練はなさそうである。
 結局新しい自転車をホームセンターで購入した。
 8980円也。
 乗り心地は・・・やはり前の乗り慣れた自転車から比べるとぎこちない。
 前の自転車は妻の父が処分してくれたらしい。
 寿命だったのだろう。
 ありがとう自転車よ。

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