高岡のある会社。
裸眼で見ることのできる3Dテレビを開発している、という話をITコーディネータのOさんという方から聞き、案内してもらった。
テレビ自体は日本の家電メーカーが作っている普通のディスプレイ。
その表面に、左右の目へずらして映像を送れるように、格子の入ったシートが貼り付けてある。
大手印刷会社の作ったシートだ。
映像が始まった。
サッカーボールがいきなり飛び出してきた。
もちろん3D専用のメガネはかけていない。
普通に離れて見ていて、ボールが飛び出してくるのである。
これはすごいことだ。
普通に街を歩いていて、映像が飛び出してきたら、きっと立ち止まって見入ってしまうと思う。
戦後、街頭テレビが出てきて、力道山のプロレス中継に人だかりができた。
銭湯がその時間、ガラガラになった。
という話がある。
みんな、街頭テレビでヒーローの活躍ぶりを見るために、色んな用事を済ませて集まった。
この「裸眼で見られる3Dテレビ」にはそんな力があると思う。
もちろん、銭湯を済ませて、電器店の店先に集まるほどのことはないだろうけど、少なくとも、街行く人の足を止めるだけのインパクトはあると思う。
ニューメディアは、いつの世もエロとセットで爆発的な発展を遂げる。(外国の場合はどうか知らないが)
VHSしかり、インターネットしかり、DVDしかり・・・もしかするとパソコンというハードもそうなのかも。
裸眼3Dで女性が出てきたら、それこそバーチャルセッ・・になってしまう。
30年前に読んだ筒井康孝のSF小説の世界だ。
恐らく、十分ビジネスレベルでも成長は見込めると思うが、ビジネスホテルなどにこれが導入され、ソフトも色々なものが出てきたときが飛躍的に発展するときだろう。
ハードについては、既に東芝など大手メーカーが開発しているようであるし、撮影するカメラなども既に市場に出ているようだが、コンテンツを制作する能力や撮影した映像や制作した画像を加工するスキルとなると、ヒューマンなものであり、ソフトである。
人をいかに育て、確保し続けていけるか、富山で、日本で。
それがこれからの大きな課題ではないか。
今の行政にそういう意思を持ってもらえるような働きかけが大事だ。
技術についての理解、有用性に関する理解、科学的根拠についての理解、安全性・・・。
そういうものを行政に早く理解させ、支援を仰ぐことができれば、地元のベンチャー企業にもビジネスチャンスはあろうかと思う。
課題は多いが、ノウハウを蓄えて是非頑張って欲しい。
裸眼で見られる3Dテレビってすごい!
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