富山市針原「白鳥の里」

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 運転免許の更新に行った。
 帰り、旧国道8号線を走っていたら、「白鳥の里」という看板が目に入った。
 そう言えば・・・妻が何か言っていたような気がする、と思い、思わずそちらにハンドルを切った。
 国道を左、海の方にそれて数百メートル。
 走っていくと車が何台か農道沿いに停まっている。
 望遠レンズのようなものを持った人々がいる。
 田んぼの一角だけがやけに白い。
 白鳥の群れだ。
白鳥1
 一枚の田んぼの中、一面に白鳥が泳いでいる。
 いやあ、風物詩というのかなんというのか、大変なものである。
 その数、ざっと200羽以上。
白鳥2
 ふと目を転じると、白鳥だけではなく、カモも混じっている。
 共存共栄というのか、他人はかまわないということなのかわからないが、傍目には仲良く混じっている。
 富山にこんなスポットがあろうとは。
白鳥3
 逆方向に回ると、バックに雄大な剣岳をはじめとする立山連峰が。
白鳥4
 その立山連峰を背景に、次から次へと白鳥たちが2羽、また3羽と飛び立つ。
 その姿がまたすがすがしい。
 こんなところで『ブラックスワン』のことを思い出す私はなんと風情のない人間か、と思うが、たまに黒っぽい白鳥が混じっているので、しょうがない。
白鳥5
 というわけで、騒いだり構ったり過度に近づいたりせずに、彼らが過ごしやすいように遠巻きに眺めましょう。

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父の病状そのx

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 父が死地から帰ってきた。
 先日酸素マスクが取れ、次いで点滴がはずされた。
 38度から39度台の高熱が3~4週間も続き、糖尿病が悪化して肺炎を併発し、挙句の果てには心拍数が30まで落ちてもうだめかも・・・と言っていたのが嘘のようだ。
 昨日医師から胃瘻(いろう)について説明を受け、実施してもらうことにした。
 胃に穴を空け、そこから栄養分を入れるための手術である。
 口からものを食べることができない現状からすれば、カロリーを得るため、鼻から胃までのパイプをつけたままで行くか、時々肩口から太い血管に直接注射を打つか、といった方法があるようだが、現時点では胃に穴を空けるのが一番いいようだ。
 父がわかるかわからないかは不明だが、一応話しをした。
 「医者にまかせる」というようなことをモゴモゴと言っていたので、わかったのかも知れない。
 良いに悪いはつきもので、意識が戻ってくると、自分の置かれている状態の悪さにも気がつくようだ。
 今日、母に言った言葉。
 「オレはこれからどうやって生きていったらいいのか」
 ・・・確かに。
 歩けるわけではない。半身不随。
 言葉も明瞭には発せられない。
 口からものを食べることができない。
 そんな状態では「どうやって生きていったらいいのか」と言いたくもなる。
 「いっそ死にたい・・・」
 
 懸命に看病してここまで立ち直ったかと思ったらそんなセリフを。
 母の苦い気持ちが伝わってくる。
 折角拾った命を、と思うのだが、本人がそう思うのは仕方がない。
 我々としては、残された脳の機能で潰れた部分の機能が少しでも補われ、何か一つでも機能が改善されるよう祈るしかない。
 本人には自分の力を信じてリハビリに取り組んでもらいたい。
 希望を捨てないことだ。

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