父の闘病生活

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 先月の21日に父が脳梗塞で倒れ、病院にかつぎこまれてから今日で30日になる。
 この間、熱は38度から39度が続き、意識はほとんどない。
 脳梗塞だけでなく脳内出血、糖尿病、不整脈、睡眠時無呼吸症候群、腎臓病、肺炎などを併発した。
 元から持っている病気もあり、それらが一気に暴れだした感じだ。
 今朝、病院から呼び出しがあり、家族が集められた。
 心拍数がいっとき30にまで下がったためだ。
 もうだめかと思ったが、到着した時には多少正常な値に戻っていた。
 結局ほぼ一日病床に付き添った。
 何ができるわけでもないが、ベッドサイドの枕元に座って、時々声をかけたりした。
 ふと思う。
 ここにいてオレは一体何を待っているのだろう?
 もしかして、父が死ぬことを待っているのではなかろうか。
 ずっと意識も戻らず、何本もの管につながれてかろうじて生命を保ち、苦しみ続けるくらいなら、すっきりと楽になった方がいいのではなかろうか、と不謹慎なことを思ってしまう。
 何日か何週間か後に、諸機能の障害が進み止まったとしても、76歳の高齢でどこまで回復するものだろうか。
 回復を信じなければならないよ、とアドバイスをくれる友人がいる。
 ありがたい。
 しかし現実に今の状態を見ると、日常生活に戻れるとは考えにくい。
 しかも30日間の高熱続きである。
 と、よからぬことに思考がいってしまうが、死魔必死にと闘っているのは父自身である。
 何もできないが、声をかけ、死地から引き戻すことを我々家族は、やはり続けなければならないと思う。

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