久しぶりにケチャを聞いたらワクワクしてきたぞ

LinkedIn にシェア
Pocket

 初めてケチャを聞いたのは、大学生の時。
 毎週土曜日の朝6時から、FM放送で「世界の民族音楽」という番組をやっていた。
 司会はかの小泉文夫さんである。
 東京芸大の教授をなさっていた。
 随分若くして亡くなってしまったのだが、この人の語り、薀蓄、人を見る暖かなまなざし、全ての人間の文化を抱擁するような大らかさ、どれもが大変好きだった。
 で、ある日の番組で「芸能山城組」のケチャをやっていた。
 いや、ほんまのバリ島のものだったのかも知れない。
 それ以来、実物を見たことはなかったものの、あの、独特の「チャッチャッチャッ」という合唱が耳に残り、面白そうな芸能だなあと思っていた。
 それから6~7年。
 新婚旅行の先がバリ島だった。
 当然ケチャを見るオプショナルツアーに参加して、夜の公園でケチャの講演を見た。
 実際の演劇はやはり凄い。
 ケチャ以外にもいくつかの芝居やガムランの演奏を見た。
 バリは音楽と芝居の宝庫だと思った。
 新婚旅行で買ってきたケチャのカセットテープを、知人に頼んでCDに焼いてもらった。
 それをCDプレイヤーで久しぶりに聞いた。
 25年前のカセットテープからのデジタル処理であるが、音質は全然悪くない。
 楽しく聞いた。
 そして血がたぎってきた。
 またバリ島に行きたくなった。(美術館、海、ドリアン、マンゴスチン、バティック・・・いいなあ)

LinkedIn にシェア
Pocket