画家になった担任の先生の話

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 小学校3年生の時、一年間だけ、氷見市の窪という小学校に通った。
 その時の担任の先生はU先生であった。
 そのU先生とは、窪小学校から転校した後も、年賀状のやりとりだけはさせていただいた。
 ありがたいことだ。
 さて、そのU先生から先日個展を開くという案内状をいただいた。
 場所は高岡で、今日10月3日(土)が最終日で、その日は先生もいらっしゃるという。
 確か、大学の1年生の頃に一度お宅に伺ったのが、お目にかかった最後だから、もう30年ぶりになる。
 で、ともかく高岡に行った。
 お会いできた。
 もう70歳になられるというが、全然そんなふうには見えない。
 私も先生のお年は知らなかったので、ビックリ。
 このU先生には、大変感謝していることがある。
 学校の給食が味なく(おいしくなくて)、何度か残したことがある。
 そういうときは、必ず全部食べるまで居残りをさせられ、一番ひどいときは、掃除も終わってみんな帰ってしまい、夕日が落ちる頃まで一人で残っていたこともある。
 しかしそのおかげで、それ以降は多少味が薄かろうが、濃かろうが、全然おかまいなしで食べられるようになったし、好き嫌いは一切なくなった。
 母もそういうところがあったが、他人の厳しさというのはまた格別身に沁みる。
 感謝に耐えない。
 たった一年だけのおつきあいだったが、いまだに私の先生である。
 「思いは必ず実現するのよ」「だからね、勉強勉強と言うよりも、人間、いかに夢を持って生きていくか、なのよ」と勇気づけられた。(不思議と、そうだそうだ!と確信できた)
 いまだに先生と生徒である。
 まだまだお元気で、氷見の画家として活躍していただきたい。
 帰路、関野神社の大黒様(オオアナムチのミコト)にお参りした。
関野神社大黒天

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