国立感染症研究所 感染症情報センターというところがあるらしい。
そこのHP(http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html)を開くと、
「パンデミック(H1N1 2009)」とあり、
<日本国内の報告数(厚生労働省確認分)>として<4986人>という人数が掲載されている。
但し、(2009年7月24日 6時現在)となっている。
えっ?と思う。
今日は8月18日です。
・・・ここしばらく全然期日が変わっていない。
厚生労働省のHPを見ればもうちょっと新しいデータがあるかな、と思い、
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/19.htmlを見てみたが、
書いてある数字も集計時期も同じ。
ちょっと、厚生労働省のお役人さん、仕事してないんじゃないの?と思えて仕方がない。
というのも、今日のニュースで、
・8月になってから9日間で、日本国内で新たに4600人の感染者が確認された
と言っていた。
本当なら、上記の4900人余りと足して、1万人ぐらいになっているということだ。
目くじらを立てて騒ぎ立てる、パニックになるようなことではないかも知れないが、インターネットで開示しているデータの二倍の感染者がいるにも関わらず、そのデータが更新されていないというのは怠慢以外のなにものでもないと思う。
おかしい!
日別アーカイブ: 2009年8月18日
ローマ人の物語から五賢帝を読む
久しぶりに塩野七生さんの『ローマ人の物語』を読んだ。
というか、数ヶ月の通勤電車の中で、ちょぼちょぼと読み継ぎ、ようやく文庫本一冊読み終えた、ちうのが正しい言い方だ。
今回読み終えたのは『ローマ人の物語 文庫24 賢帝の世紀(上)』である。
ローマの五賢帝といえば、高校生の時に世界史で教わった、ネルヴァ、トラヤヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウス、マルクス・アウレリウス・アントニヌスの五人である。
特に今回読んだ24巻はトラヤヌスの巻であり、ローマ史上最大版図を達成した人物として覚えさせられたものだ。
ローマの皇帝はホンマに色々な人がいるものだと、この人の本を読んでいてつくづく思うが、トラヤヌスという人は、大変謹厳実直な人のようだ。
イタリア半島出身ではなく、属州出身としては初めての皇帝だった、からかどうかはわからないが、そういうことが影響したのか、頑張らなくっちゃ!という心の声を塩野さんは聞いたのか、「なんでそんなに頑張ったの? そうよね、属州出身の初めての皇帝だものね」というような投げかけをしておられる。
自慢ったらしいことは言えないが、私も結構(無理すんなよ、と思いつつ)頑張り抜くきらいがあるので、この人の姿勢には共感するところがある。
但し、トラヤヌスはなぜか男色で、女性を避けたらしい。(この点は私とは大いに違う)
妻はいたようだが、子どもはおらず、そのため、皇位継承者には他人のハドリアヌスを選んだということだ。
次のハドリアヌスも男色で、そのため子どもがおらず、そのため皇位継承におけるゴタゴタが起こらなかった、という妙な話である。
そんなことで、次は「文庫の巻の25 ハドリアヌス」の巻である。
次も楽しみだ。(ちょっと読書スピードがゆっくり過ぎるかな)