納屋を改修した。
ついでに庭も少し改修(?)した。
庭に置いてあった丸い石を移動しなくてはならなくなった。
母から、土の中に埋めてくれ、と言われた。
ただし、そこに石があることがわかるように。
つまり敷石として使いたいということである。
この休暇中にやってくれとのことであった。
都合よく、というか、朝まで雨が降っていて、地盤がゆるくなっている。
土を掘り返すなら今日だな、と思った。
午後は異業種交流&勉強会の「とやまキトキトBIZねっと」があるのだがなあと思ったが、明日まで置いておいて土が掘り返しにくくなるのは余計につらい。
頼みの子どもたちはともにでかけている。
まあ、丸石10個ぐらいなら一人でできるわい、と気合を入れて10個分の土を掘り返し、そこに石を埋めていった。
いやあ。
大変疲れた。
汗もたっぷりかいた。
たまには肉体労働もせにゃあかん。
日別アーカイブ: 2009年8月8日
京都奈良大右回りその4(東山から産寧坂、幻の清水寺)
祇園のパフェ屋(飴屋)「祇園小石」を出てからは徒歩。
八坂神社の前を通り過ぎ、細い通りを歩く。
電柱。
よく見ると、地肌に茶色のペンキが塗ってある。
へえーっ。さすがに、ローソン同様、この辺は電柱も風景に溶け込ませているんだ。
と気づく。
7年半の大阪生活の中で、この辺はもっともよく来ていた地域の一つだが、今日まで気づかなかった。
さらに歩いていくと・・・。
またまたあったありました!
小路が。
中に入ると、白亜の土塀の建物が。
よく見ると・・・ここには掲載しませんが、やはりNHK衛星放送の「京都、丸竹夷にない小路」に出ていたような、某ギャラリーが。確か出ていたような気がするのだけどなあ・・・・。
そして先ほどからとても気になる粽(チマキ)が、家々の軒に吊るしてある。
なんだこれは?
チマキには「蘇民将来子孫者也」と印刷されている。
蘇民、って何?
・・・というか、誰?
蘇我氏のこと?
私はかねてより、歴史で<暴虐の限りを尽くした蘇我氏>と言われる人々は、必ずしも悪人ではないのではないかと感じている。
そういう感じを持って最近色々な本を眺めていると、どうも行政改革を推し進めていたグループもしくは指導者が蘇我氏で、それに対抗して時代を逆行させたのが彼らを歴史の闇に<悪人>というレッテルを貼って葬ったグループである、というような論調もあって、オレの考えていることとおんなじやん!なんてひとりごちていたりするのであるが、真実はわからない。
だけど、千葉県に蘇我というそのものズバリの地名があったり、こういうふうに京都の町家で「蘇民将来」なんていうチマキ(厄除けの意味もあるのかな)を見たり、法隆寺の聖霊会という儀式で「蘇莫者」というスター(トリックスター?)が出てきたり、というように「蘇」という妙な文字を使った人物や厄除けや儀式などが、いまだにあちこちであるということが、なんとも「蘇我氏」を彷彿させて好奇心をわかせる。
そして、高台寺の下をさらに南下し、八坂の塔へ。
この辺りはいつもながら風情がある。
八坂の塔は聖徳太子が建立されたという言い伝えである。
あれ?
聖徳太子と蘇我氏。
やはり何か関係があるのかなあ・・・と思ってしまった。
やがて一行は二年坂を過ぎ、産寧坂のみやげ物店へ。
みやげ物店では、金の蒔絵シールというのを買った。
ちょっとケバイが、オリジナル携帯を作るため&子どもたちへのプレゼントということも含め(子どもたちには別のシールだが)。
それから、漬物店に長いこと逗留した。
そのため清水寺は断念。
次の行程までまだ歩いてしばらくかかるので。
京都奈良大右回りその3(パフェを訪ねて)
初めて祇園を訪れた際、偶然、都路里(つじり)という喫茶店に入った。
喫茶店というのがいいのかどうかわからないが、そもそもはお茶屋さんのようである。
抹茶パフェがとてもおいしいらしい。
辻利という名で、ペットボトルのお茶やアイスクリームなども販売されている。
たぶんこれが本当の社名なのかも知れない。
お店は2階にあるのだが、階段の下、通りにまで人が並んでいた。
それでも当時は若かった(?)せいか、並んで入った記憶がある。
その後、同じ店には(行列がいやで)行っていないが、高台寺店には何度か訪れた。
妻がその都路里のファンで、時折本店(祇園店のこと)に行きたいとのたまう。
今回、ラーメン店の次はパフェ屋に行くぞ!という企画をした。
私的にはラーメンを食べてからパフェを食べるというのは気が知れない、というのが正直な思いだ。
どうも、妻も「なんでラーメン食べてからすぐにパフェ屋さんに行くのよ!」とプンプン。
しかし、合理的な道筋を考えるとそれしかない。
つまり、竜安寺⇒白川通⇒清水寺⇒山城町辺りの路地⇒奈良へ
という行程を考え、その中に祇園の都路里を入れようとすると、白川通と清水寺の間に入れるのが、もっともスムーズに「一筆書き」で動ける。(こういう考え方は女性には理解してもらうのがちょっと困難だが、かと言って後戻りするような行路にすると、それはそれで大変な顰蹙を買うこと請け合いなので、強引にこのルートにした)
ラーメンの後にパフェ、というのは47歳のおっさんにとってはかなり違和感のあることだが、しょうがない。たまには妻の願いも聞かねば。(妻もあまり芳しくは思っていなかったようだが)
さて、その都路里だが、事前調査で、いつもの場所ではなく仮店舗で営業しているということを知っていたので、「銀閣寺道」からバスに乗って「祇園」で下車し、一路仮店舗のある「倭美座祇園くろちくビル」へ。
まあ平日だし、場所も移ってるし、楽勝で入れるだろう、と高を括って行ったら、相変わらず行列。
さすがに外までははみ出していなかったものの、どこから列が始まっているのかわからないので、妻も弱気になり、手前の「祇園小石」という飴屋さんへ行き、少しは並んだが10分ほどで席を案内してもらい、抹茶パフェを注文。
「都路里」から「祇園小石」に向かうほんのちょっとの距離の間に、歩きながらふと横を見ると・・・
ありました。
小路が。
一回そういうものに関心を持つと、それまで見えなかったものが見えてくる。
この界隈も、大阪勤務時代には何度となく通っているのだが、こうしてその異様さが強烈な印象を伴って私の目に映るというのは、やはり「小路」というものを上記の番組を見て以来ずっと意識しているからだろう。
人のお住まいを「異様」などというのは失礼だが、人一人ぐらいしか通れそうにない狭い路地が「○○通り」というような名前がつき、その中に人が住む家が建っているというのはやはり違和感というか、一種異様な感じが否めない。地方に住んでいる我々には理解しづらい世界である。
でもそれが楽しい。
そういう異スポットにめぐりあえるのが旅の醍醐味の一つだ。
ということで、妻はとりあえずパフェにありつくことができ、私はその直前に見た小路のことをあれこれ思いめぐらしていた午後のひと時であった。
ところで、毎回思うのだが、祇園のローソンは青くないのである。
他にもあるのかも知れないが、全国でも極めて珍しい、その土地の色になじむように合わせてある店作りである。
条例の規制があるためだろうけど、なかなか洒落たことだと感心している。
昔は公衆電話などもその土地の特色を活かした作りをしていたものだが、最近はそもそも公衆電話自体が減ってしまって、意匠を凝らすどころではなくなってしまっている。
う~ん、時代の流れだなあ。
京都奈良大右回りその2(白川道のてっぺん)
去年の秋、NHKの衛星放送で「京都-丸竹夷にない小路」という番組をやっていた。
偶然録画したのだが、とてもミステリアスな番組で興味をそそられた。
これは行かずんばなるまい!と思った。
丸竹夷、とは、京都に伝わる童謡のようなもので、色々な通りを覚えるための歌らしい。
Wikipediaで調べたら、60ぐらいの通りがその歌の中に盛り込まれているようだ。
で、「丸竹夷にない」ということなので、その60の通りにない、細かな道・・・小路である。
そういう小路が、京都の町の中には有象無象(って言ったら叱られるかな)にあって、
そういう通りの数々を、ドラマ仕立てで作ったのが上記の番組である。
役者の「甲本雅裕」という人が、独特の味を出していた。
恋人の親に挨拶に行く、という設定。
その恋人役を「田畑智子」という女優がやっている。
通りの名前を書いたメモを部屋に忘れて京都までやってきて、ありゃりゃ!というわけで、
慌てて携帯電話で連絡を取ろうとするのだが、その携帯電話も忘れてきてしまっている。
困り果てた主人公は、細かな小路、というようなキーワードを手がかりに、書店で通りの
名前が載っている本を買って、手当たり次第に色々な小路を訪ね歩く。
車が通れない狭い路地がほとんどなので、我々が観光旅行の際に目にするということは
まずない。
そして、遂に三日目、ようやく彼女のいる通りを尋ね充てる、というストーリーである。
行けども行けどもそれらしい小路に合い当たらず、本当に困じ果てた、という甲本雅裕
さんの表情が実にわびしげで良かった。
小路と先ほどから書いているが、これらの道のことを「路地(ろーじ、と発音するらしい)」
と地元では言っているようだ。
そんなこともあり、今回の旅行では、路地を是非訪ねてみたいと思っていた。
とにかく京都の町の中には至るところに、そういう空間があるのだから、取り立ててこの
路地へ行かねばならない、ということもないのだが、時間にも限りがあるため、具体的な
目的地を持って行ってみようと思った。
その一つが「白川通」である。
といっても、これは路地ではない。
京都の路地を調べていて偶然見つけた、結構メジャーなストリートである。
その白川通には「てっぺん」というラーメン店がある。
そこを目指して行った。
竜安寺のバス停から「金閣寺道」で乗り換え、「銀閣寺道」で下車。
そこから通りを一つ隔てた狭い小路に行く。
バス停から徒歩5分くらいのところに、「てっぺん」はあった。
しかし・・・。
<火曜定休日>の文字がむなしくドアに掲げられていた。
今日は休み。
信号のかわりばなを走らされた妻の怒ること怒ること・・・。
しかし。
白川通はラーメン店の激戦区である、とどこかに書いてあった。
すぐに見つかるだろうと、表通りに歩き出した。
じきにおいしそうなラーメン店が見つかり、無事昼食を済ませた。
ピンチヒッター扱いで申し訳ないが、<ますたに>さん、おいしかったですよ。