仕事ができる幸せ

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 仕事は結構大変である。
 上司は鬼のように厳しく、せっかちでコロコロ優先順位が変わる。
 ありえないくらいに方針がわかりにくい。
 そういう人の下にいるのでさぞかし大変だろうと思う。
 実際大変だ。
 しかし、ふと思う。
 まがりなりにも健康で、普通に仕事ができるというのは有り難いことだ、と。
 今日外出した折、国道脇の石の囲いに入った仏さまに手を合わせている人がいた。
 近くには県立富山中央病院がある。
 自分は健康で、普通に仕事ができている。
 仕事がしたくても、体の自由がきかず、できない人も大勢いる。
 仕事がしたくて、体の自由がきいても、働く場所のない人も最近は多い。
 そういう中にあって、自分は普通に仕事をさせていただいている。
 なんと幸せなことか。
 鬼の上司がどうしても気に入らなければ、企業倫理ヘルプラインに電話すれば良い。
 数日以内に自分の首が飛ぶか、上司への注意のどちらかがあり、いずれにしろ状況は変わるだろう。
 とりあえず首が飛ぶことの覚悟さえできておれば、恐いものはない。
 そう肚を据えてから仕事に臨めば、全てこれ経験として楽しむことができる。
 いけないのは、過度なスピード、過度なプレッシャー、過度な量。
 こういうものを要求する上司はだめだ。
 でも多くの日本のサラリーマンは、そういう状況にあっても、客観的にものを捉えられないかも知れない。
 なんてったって、日本の社会は「ムラ社会」であり、自分のいる共同体のルールが全ての規範に優先すると錯覚しているからであり、しかもそれはほとんど錯覚ではなく、自分をもまた周囲の人をも縛りつけ、現実になってしまっており、そこを出たら死んでしまうというふうに思ってしまっているのだから。
 う~ん、狭いニッポン、せせこましいことだ!
 ともかく、自分は今、このしんどい状態を楽しめているし、仕事を普通にさせていただけていることに心から感謝している。
 ありがたいことだ。

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