新しいカバン

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 ビジネスカバンには強いこだわりがある。
 ①収納性に優れていること
 ②新聞や雑誌などのポケットが外側にあり、出し入れがしやすいこと
 ③ノートパソコンを入れることができ、クッションもあること
 ④折りたたみ傘が収納できる別ポケットがあること
 ⑤ショルダー部分もしっかりしていること
 そんな条件に合うカバンがなかなかない。
 10年ほど前にユニクロが私の希望ピッタリの理想的なカバンを売り出した。
 しかも当時1990円だったか、破格の低価格だった。
 すぐに購入し、それから延々10年以上使ってきた。
 途中、営業課長になったときにビジネスマンっぽいカバンを使った時期もあったが、今はまた当時のカバンを引っ張り出して使っていた。
 やはり使いやすいからである。
 しかし、そのカバンもそろそろ細かな汚れやカビめいた汚れもあり、くたびれてきたなあ相棒よ、という感じになってきた。
 1年ほど前から後任を探してきたが、なかなか見当たらない。
 そのためだけにわざわざかばん屋を足を棒にして探し回るほどの余裕もない。
 と、昨日久しぶりにユニクロへ行ったら、新しいカバンが置いてあった。
 しばらくは安っぽく、かつ使い物にならないような変なカバンしかなかったのだが、昨日は久しぶりにちゃんとしたカバンが置いてあった。
 どうやら小学館のDIMEとコラボで作ったものらしい。
 私の希望する条件については、基本的な部分は満たしていた。
 しかし、まだ収納力の面では、ちょっと不足するような気がして昨日は買わなかった。
 が、帰ってきて、今のくたびれきったカバンを眺めていると、どうしても、そろそろ引退だよなあ、お前には苦労をかけすぎたよなあ、そろそろ休ませてやらんとなあ、という気になって、結局、合格点にはちょっと足りないが、一旦ここで気分転換も兼ねて、カバンを更新することにした。
 商品名は<DIME ブリーフケース>というものだ。
 これまで使ってきた1990円のものよりやや機能性において劣るし、値段は倍の3990円(ネットのオンラインで買えば2990円らしい)と高いが、唯一軽量だという点は良い。
 当分、使ってみる。が、だめなら、また元の「大御所」に復帰してもらうかも知れない。
 よって、大御所にはお疲れさんだが、まだ完全引退(ユニクロへ里帰り)ではなく、しばし押し入れで休養してもらうことにする。
ユニクロカバン
 カバンの写真をクリックしてもユニクロさんへは飛びません。お求めになられる方はユニクロオンラインストアへどうぞ。
 http://store.uniqlo.com/jp/

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春のおとづれ、子どもたちの転機

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庭の桃の枝
 訪れ、というものは、音がヅレることを意味する、と何かの本で読んだ覚えがある。
 小説だったかエッセイだったか学術書だったかは定かではないが、そんなことが書いてあり、普段私たちが使う「おとずれ(訪れ)」ではなく「おとづれ」と、「つ」に点々を打った「づれ」だということであった。
 ホントかどうかはわからないが、そういう表記がなんとなく日本的だなあと思い、間違いかも知れないが、「おとづれ」というタイトルにした。
 春一番が吹き荒れたのは1週間ほど前であったろうか。
 あれから我が富山県には雪が降る寒い1週間であったが、ほとんど積もることもなく、すぐに融けて平野部では今は跡形もない。
 降雪の合間を縫うように中国大陸からの黄砂が大量に降り注ぎ、車はまっ黄色。
 庭には桃の花が咲いており、海では釣り糸を垂らす人々もいるくらいだった。
 世の中の景気はまだまだ厳しいし、これから3月、4月にかけて倒産する会社も出てくるだろう。
 しかし季節は確実に春に向かって芽を吹き出しており、間もなく春がやってくる。
 まだ受験勉強が終わっていない子らもあるだろうし、就職の決まっていない学生もいることだろう。
 我が家では、長男が実技だけの二次試験という安易な道で大学受験の勝負をしようとしているし(学力がないのでそれで勝負するしかないのだが、どこまで通用するかはなはだ心もとない)、次男は早々に県立高校受験からリタイアしてしまった。
 次男については、一旦これまでの勉強不足だった自分に封印し、高校からのリスタートに向け、ゼロからやり直すというので、それもまた良しとエールを送ることにした。2年3ヶ月の単身赴任とそれに続く家にいない状態の計4年半の私自身の責任を痛感しており、本人のやる気がようやく出てきたこともあり、なんとかバックアップしてやりたい。
 オール1というと衝撃的な話だが、当らずも遠からずである次男を、さらにやる気を出させたいと思い、宮本延春という人の『オール1の落ちこぼれ、教師になる』という本を買い、昨夜自分でも目を通した上で、まずはこれから読んだらどうか、と渡した。
 やる気というのは本人次第のところがあって、回りの者がどれだけ躍起になってもあれこれちゃちゃを焼いてもいい材料を目の前に提示しても、本人がやる気がないと、ただの夾雑物にしかならない。我が愛する次男は、去年の12月からようやく勉強を始めた、といみじくも先日打ち明けてくれた。
 それで中学3年間の勉強をしようというのがそもそも間違いだし、間に合うわけがない。
 これまでの3年間は取り返しがつかないし、後戻りもできない。これからの3年間で多くのことをカバーしていかなければならない。そのためには相当の決意が必要だと思う。「まず、心の持ちようを変えよう」と言った。
 その、リ・スタートのためにこの本を読もうよ、と言った。

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