三週間ぶりにビールを飲んだ。
さすがに酔うた。
でも心地よい酔い心地だ。
ところで、書店に行くと、最近やたらと「大恐慌」だの「金融大崩壊」だのというネーミングを冠した<悲観論>の本が並んでいる。
昨年末頃はせいぜいその手の本は10冊ぐらいしかなかったが、今は30~40冊ぐらい並んでいる。
まるで雨後の筍状態だ。
「悲観論商法」というか、人の不安な心理につけこんだ悪乗りではないかと、最近は思っている。
そろそろ、明るい兆しの本が出てもおかしくない。
と思って前向きなことを書いている人がいないかなあと、書店の棚をつらつら眺めてみた。
唯一プラス思考の本は、長谷川慶太郎氏の『千載一遇のチャンス』という本である。が、これは既に先月から出ており、しかも長谷川慶太郎氏は常にプラス思考である。
しかもこの人は、常に時の権力者のやることを「正しいこと」と書いておられ、かつ「日本は絶対安泰」という主張であり、そういう意味では、私の求める「この悲観論横行時代に、プラス思考の論調の、新しい主張をする人はいないのだろうか?」という設問への答には残念ながらならない。
(個人的にはこの人の主張に頷かされることが多く、いつも大変勉強にはなっているのだが)
その他、新味の本として、佐藤優氏と田原総一郎氏の『第三次世界大戦』という本は、内容は重厚で示唆に富んだものではあるが、悲観論の一角にある本であるという点で今回は購入せず。中谷巌氏の『資本主義はなぜ自壊したのか「日本」再生への提言』もしかり。
と、つらつら眺めたが、あまりピンと来るものがなく、時間ばかり過ぎてゆく。
そこで目に入ったのがラビ・バトラの『2009年 断末魔の資本主義』という本。
帯に「2008年の予言はすべて的中 2009年の五つの予測は?!」と書いてあった。
他の「悲観論一辺倒」的な本とは少し違うかも知れないな、と思って、時間がなかったこともあり、中もロクに見ずに買った。
帰ってきて読んでみてビックリ&ガックリ。
他の本以上に悲観論のオンパレードだった。
曰く「NYダウは5000ドルまで下がり、日経平均も5000円まで下がる」「中国は不動産バブルと株バブルが弾ける」「イランが中東で暴れ出す」原油価格は再び100ドルを超える」「日本は内需で頑張らなければだめ」etc。
う~ん。
まだ厳しいのか。
そろそろ光明を見出して「こっちへ行こう。 道は開ける!」という人はいないのか。
三週間ぶりのビール
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