吉報、恐報、夢報

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 その1 吉報。
 昨日だったか一昨日だったか、子どもを安心して生める環境作りが必要だということを書いたが、今日の朝刊に良い知らせが載っていた。
 総務省の政策らしい。
 産科や小児科への助成金を増額するというもの。
 周産期医療に1床当たり244万円を配分している特別交付税を355万円に、小児医療は96万円を135万円に、それぞれ4割以上増額するということらしい。
 とりあえずは2009年の地方交付税での支援策らしいが、当面の間続けて欲しいものだ。
 その2 恐報。
 恐報なんていう日本語はないのだが、電機大手が大変だ。
 日立が7千億円の赤字、NECは2千900億円の赤字で2万人超の人員削減をするとのこと。ソニーの1万6千人を上回る削減数だ。
 これが地域の下請や孫請にどういう影響が出るか・・・。
 我が古巣の大手通信会社も、積年の競争激化・合理化・売上低下のため、数万人規模で人員削減をしてきた歴史を持つ。これは大変なものだった。初代社長は生首は切らないと言っていたが、それから数年後以降、ずっと生首を切ってきた。社内のモラルは低下し、やってもやらなくても一緒じゃないかという空気が蔓延していった。さらに業況が悪化したため、10年ほど前に50歳以上の社員に対して一律30%の賃金カットをするという大手術まで行った。モラルダウンはさらに度を増した。
 今、日本の各大企業はそれと同じような道を歩んでいるような気がする。
 中堅、中小企業も同じだ。
 あちこちで人員削減という話を聞く。妻の同僚のご主人も解雇されたらしい。
 大企業は、今年は我慢して損益分岐点が下がっても内部留保で凌げないものか。
 そうすれば、中小企業への余波もある程度は少なくて済むのではないか。
 このままでは失業者が満ち溢れ、日本は本当にだめになる。
 
 その3 夢報。
 奈良県の桜井市の話。
 日本最初の官道と言われる、山の辺の道というのがある。
 その道中、卑弥呼の墓ではないか、とのうわさもある「箸墓」と呼ばれる古墳がある。
 正史的には、「倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)」の墓だと言われているが、ほんとのところはわからないようだ。
 私も一度出かけたことがあるが、箸墓自体はちょっと鬱蒼とした雰囲気はあるものの、田園地帯にぽかっと浮かんだ小さな丘という感じで、周囲との違和感、そこだけ変、というような感じはなく、でもなんとなく特殊なエネルギーを放っているような感じは受けた。
 内田康夫氏は「箸墓幻想」という本を書いている。(テレビにもなったがこれだけ見逃した。残念!)
 で、その箸墓がある辺りの<纒向(まきむく)遺跡(2世紀末~4世紀初め)>を、桜井市が本格的に学術調査する、というニュースだ。
 確か箸墓自体は宮内庁の管理下にあったと思うので、一自治体の判断で発掘などはできないのであろうと思うが、是非、失業された方も多いことだし、沢山人を雇って、大々的に発掘作業をして欲しいものだ。そして、日本のよくわからない古代史を少しでも明らかにして欲しいものだ。
 (ああ、急に、飛鳥鍋が食べたくなってきた・・・)
 おまけ。
 今日の日経新聞に載っていた話。
 三菱重工業が、アメリカの電気大手GEと重電分野で提携するとの記事だ。
 原発においてはライバルだったらしいのだが、この際色々一緒にやろうやということで、重電事業で提携する基本合意をしたらしい。
 火力発電所向けのタービン開発やら原発向けのタービンなどもやっていくとのこと。
 三菱重工業は、二酸化炭素の回収などといった環境技術は世界トップレベルらしく、長谷川慶太郎さんも書いているが、こういうような分野では、もはや日本の技術を除外しては考えられないことらしい。GEもたぶん、三菱の技術を活用しなければこの先はないと踏んで提携に踏み切ったのではなかろうか、と思う。
 日本の技術が世界へどんどん、さらにどんどん展開していくというのは良い知らせだ。

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