昨年11月頃にNHKのBS-HIでやっていた「七瀬ふたたび」というテレビ(10回シリーズ、各45分程度)を録画して徐々に見ていて、昨夜最終回を見終わった。
ご存知筒井康隆さん原作の人気SF小説が原作であるが、古くは多岐川裕美さん、水野真紀さんが主演するなど、何度かテレビ化されている。(私の知らないドラマ化もあると思う)
高校生の頃は筒井康隆フリークで、当時出版されていた全ての文庫本を読んだ覚えがある。
何が面白かったか、と書き出すと切がないのでやめるが、「七瀬ふたたび」は「家族八景」に始まり、「エディプスの恋人」で終わる七瀬三部作の真ん中の作品である。
今回のドラマ化は蓮佛美沙子という人が七瀬役を演じていたが、 紺野美沙子さんや原田知世さん、小西真奈美さんなどにも共通する透明感のある女優だと思った。
ドラマの最後は、原作と同じで、主人公も含め、仲間が全員(ほぼ全員)死んでしまうという結末で、原作を知らない人は「ええっ? なんで主人公まで死んじゃうの?」と、ドラマの制作者を恨んでいるかも知れない。
私も原作を読んだ時には、以外な結末に悲しい思いをした覚えがある。
しかし、不思議ではあるが、その後の「エディプスの恋人」では確か全員が復活していて、元気に生きていたように思う。
当然主人公の七瀬も普通に暮らしている。でなければ第三作は成り立たないのだが。
ということで、ネットを見ると色んな人が今回のドラマ化で書いているようだが、私も久しぶりに連続ドラマを見たので、ついコメントしたくなった次第。
で、普通「三部作」などというと、前後の作品をドラマ化して不思議はないのだが、これまでの「七瀬」の経験から言うと、続編はなぜか作られない。
関心のある方は、新潮文庫か筒井康隆全集をご覧下さい。面白いですよ。(ものによってはハチャメチャですが)
七瀬ふたたび
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