昨日はもう一つ、嬉しい、というか良かったなとほっと胸をなでおろすニュースがあった。
アメリカのブッシュ大統領がようやく、ビッグ3の支援を決断したとのこと。
といっても恒久的な救済策ではなく、年越し資金の融資だとのことなので、ぬか喜びはできないが、とりあえず、年末の経済大崩壊はまぬかれた。
なにせアメリカの自動車労組の組合員は250万人。人口3億人から割り戻していくと、アメリカ国民の、大体30人に1人ぐらいが自動車産業に携わっていることになる。
1社潰れるだけでも尋常ではないパニックが訪れる。
ソフトランディングならいいが、資金繰りが効かずに倒産となると、一気に大量の失業者が発生して大混乱に陥ること必定である。
部品メーカーなど傘下も膨大な数の企業、労働者がいるはずだし、それら部品メーカーは日本の自動車メーカーへの部品供給者でもあるらしいので、連鎖倒産ともなれば、トヨタやホンダの米国生産も立ち行かなくなるのではないか。
まあ、もちろん、ちゃんとした再建計画を3月末までに作らなければ、公金引き上げという措置となるようだし、一人当たりの労務費がトヨタの1.5倍もかかる、という現状にメスを入れないわけにはいかないだろう。失業するか給料が下がるかの選択肢だということに、当事者は気がついていないかも知れないが。
大前研一氏は、トヨタとアメリカが折半でGMを立て直したらどうかという大胆なことをある雑誌で言っていたが、トヨタがそんな冒険をするだろうか。
いずれにしろ、とりあえず、年末大破局は防止できそうである。
次はオバマさんとサマーズさんとガイトナーさんたち、そしてビッグ3の経営陣と従業員の当事者たちにかかっている。
頑張れ、アメリカ、頼むぞ、アメリカ。(但し、外国車の輸入制限や販売制限などの保護主義には行かないようにね)
とりあえず一息・・・ビッグ3支援決定!
返信