森見登美彦さんの『太陽の塔』

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魚津市立図書館で7/25~9/30まで開催されている「謎解きゲーム」。毎回5つ以上の本などを借りるとヒントのカードが1枚もらえ、それを4枚集めると、クイズの全容がわかり、回答を投函すると、抽選で図書カードなどがもらえるというイベントです。
今回ようやく4回目の貸出を行い、応募用紙に答を書いて投函してきました。
4回目に借りた本の一つが森見登美彦さんのデビュー作『太陽の塔』です。確か以前文庫本を購入してどこかに積んであるはずなのですが、どれだけ探しても見当たらないので、この機会にと思い、図書館で借り、一気に読みました。

大学の五回生に上がる前に著者が書き上げたものらしく、しかも農学部の学生だったという経歴からは想像できないような文体と語彙の選び方に驚きます。
世間でも言われているようですが、まさに万城目学さんと並び立つ京都ファンタジー小説の双璧だと言って良いのではないかと思います。(文体や方向性は異なりますが)
詳しい内容は書きませんが、ちゃんと1970年大阪万博の跡地である万博記念公園の太陽の塔が出てきます。
私が大阪に勤務していた頃、吹田の辺りでも仕事をしたことがありますが、当時は確か入館できない状態だったと思います。
今大阪で改めて万博が開催されているからというわけではありませんが、先日も岡本太郎さんと太陽の塔にまつわるテレビ番組をやっており、中に入ってみたいなと思いつつ、この小説を読みました。
大学生らしい青春小説です。自分は京都でも大阪でもなく東京で学生時代を過ごしましたが、この生産性ゼロの世界は懐かしくも恥ずかしい時間の使い方をしていたなあと共感をもって読ませてもらいました。この著者の「四畳半」シリーズも面白く、U-NEXTで時々観ています。中でも下鴨神社での古本まつりの情景はとても憧れを感じ、今でもやっているのならそぞろ歩いてみたいなと思います。
百万遍、叡山電車、大文字山、京阪電車、阪急電車、四条河原町交差点・・・京都はいいなあと感じ入っている次第です。(心は万博記念公園の太陽の塔と国立民族学博物館に飛んでいっていますが)

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森見登美彦さんの『太陽の塔』」への2件のフィードバック

  1. 謎解きゲームを見てきました。9月30日までですね。子供が5冊借りたいと言って親御さんにせがんでいました。大阪万博の太陽の塔はいいですね。関西万博だと何が残るのでしょうか。中陳さんの学生時代のお話も是非きいてみたいものです。ところで京都は北山通りのおしゃれなお店や三条通り商店街の古い店舗も良いですよ。またの更新を期待しております。

    • 浜田様
      コメントありがとうございます。
      北山通りや三条通りの情報もありがとうございます。あまり人出の多くないような時期にそれらの所も含めてゆっくりと出かけてみたいと思います。

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