ショーペンハウエルではありませんが、読書について、今後の計画などを書いておきます。個人的なメモです。
先日このブログに書いた通り、今、トーマス・マンの『魔の山』と取っ組み合いを演じています。相手のトーマス・マンは既にこの世の人ではなく、そもそも書物との取っ組み合いなど相手のあるものではないので、独り相撲を取っているようなものです。
上巻が約700ページで、どのページも空間がなく、ページ全部を文字がひたすら埋め尽くしており、しかも書いてあることが日常的な会話からだんだん思想や哲学の難解な対話になっていき、とても理解ができません。ようやく上巻が終わったと思ったら下巻はなんと上巻よりも100ページも多い約800ページのボリュームです。

どのページもこのように、ほぼ文字で埋まっています。しかも難解。
本をまとめて読む時間が取れないこともあって、就寝前の10分20分がせいぜいですが、ようやくその下巻の600ページ辺りまで来ました。あと200ページほどです。ここまで来ると、色々な登場人物の特徴やそれぞれの人が何を象徴しているのか、或いは、この小説が書かれた二十年後に起こったドイツの悲劇を暗示するかのような登場人物のセリフなど、疑問に感じていたことを生成AIに尋ねてみる心の余裕も出てきました。
これが終わったら次は、ということを考えるゆとりも出てきました。これだけの重いものを読んだ後、すぐにまた大作に挑む気持ちはありませんが、今後読む予定の、ちょっと重めの本について自身の備忘としてリストアップしておきます。
生きているうちにあとこれだけは読んでおきたい、できれば現役で仕事をしている間に、と思っている本たちです。
・レ・ミゼラブル
・白鯨
・戦争と平和
・罪と罰、未成年、カラマーゾフ、白夜を除くドストエフスキーの残りの全著作(邦訳のあるもの)
・収容所群島
・ユリシーズ
・ローマ人の物語、海の都の物語を除く塩野さんの全著作
・知の果て至上の時、ほか中上健次さんの未読の書
・ほかに、孟子と正法眼蔵も、できれば読み切りたいと思っています。
学んで考えて動く。必ずしもこの順番でということではありませんが、学びと行動と思考をバランスよくやっていくことが必要で、そのためには、古典文学みたいなものも、なるべく現役中に読んでおきたいと考えています。確認し、学び直し、修正し、また動く。上の本を読み切るのに何十年かかるかわかりませんし、現役中には難しいかも知れませんが、仕事を退いても生きている限り、この姿勢でいきたいと、今は思っています。