吉田満梨さんと 中村龍太さんの『エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」』

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起業や事業化に当たっての進め方として、目標を設定しそこに至る道筋や必要な資源などを考えて取り組む「コーゼーション」型と、今何ができるかということを手持ちの資源から考えて取り組んでいく「エフェクチュエーション」型の、2つのアプローチ方法があり、それらを市場での自社のポジションや市場の成熟状況などに応じてうまく使い分けて行くことが大切だとありました。
私はこれら2つの言葉を初めて知りましたし、うまく発音できるかもおぼつかないのですが、現実の世界では、後者のような走りながら考えるということが往々にしてあるような気がします。重要なのは、走りながら考える場合であっても、予め損失許容範囲を定めておくということのようです。これにしても、多くの人は意識してか無意識のうちでかは別として、そのようにしておられるようにも思います。子どもの頃の「小遣いの範囲内で遊ぶ」という習慣みたいなものかも知れませんが(例えが卑近すぎるかも知れません)。
もしかすると、旧日本軍の「失敗の本質」に見られるような戦力の逐次投入や現代の日本企業にも見られる損失回避のための追加投資によってさらなる損失をもたらす、いわゆるサンクコストのようなもの、或いは賭け事に依存して負けても負けても借金を増やしてまた賭け事をしてしまう・・・結果的に、そのうち取り返すことができるのかも知れませんが、多くの場合取り返すことができない結果になるのは、この損失許容範囲を決めていないことが原因かも知れません。
他にも、「目から鱗」といって良い知見をいくつも得られました。機会があればまた投稿したいと思います。

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吉田満梨さんと 中村龍太さんの『エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」』」への2件のフィードバック

  1. ご無沙汰しておりました。浜田です。「コーゼーション」型と、「エフェクチュエーション」両方の視点が重要であることがわかりました。現在二兎を追っていますがうまくバランスを取っていこうと思います。またサンクコストについては大谷選手の元通訳の事例などがあるのでしょうか。ところで大河の記述も面白かったです。ドラマを見ているだけでは何が何だかわからないところもありますが、我慢して見ていたら少しずつ理解できてくるところもあります。今後もブログのアップをお願い致します。

    • 濱田様。コメントありがとうございます。私自身はまだ勉強途上ですが、コーゼーションとエフェクチュエーションは、事業者の成長段階や市場の成熟状況、製品・サービスの新規性などの局面に応じて使い分けるというようなことが述べてありました。
      また、ギャンブル依存症などもサンクコストの行き過ぎた例かも知れませんね。

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