久しぶりに「1/fゆらぎ」を体験してきました~

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桐朋アカデミー・オーケストラ特別演奏会~

富山のオーバードホールで開かれた「桐朋アカデミー・オーケストラ」の特別演奏会を聴きに行ってきました。いい演奏会でした。正味2時間で3曲の演奏。リストの交響詩「オルフェウス」指揮はジョセフ・ウォルフさん。続いてクラリネット奏者の亀井良信さんを加えての、フランセ作曲「クラリネット協奏曲」。譜面台がない。という状態での演奏は、ビックリ仰天ものでした。しかも音域の広いこと広いこと。高音から重低音まで自由自在に吹きまくる、いや、自由自在ではなく決められたとおりに演奏されているのでしょうけど、こちらには全く自由にかつオケとうまい具合にかみあって、という風に聞こえてしまいます。彼の演奏ぶりはとにかくすごいもので、とても説明できません。休憩をはさんで3曲目はベルリオーズの「幻想交響曲 作品14」というもので、休憩中にパンフに書かれていた解説を読んだのですが、なんと失恋の曲。しかも未練たらしく第五楽章まであるというおまけつき。(未練たらしく、というのは私の勝手な解釈です) ベートーヴェンの「月光」は愛する人に思いを馳せて、だったような、曲の背景を映画で知ったような記憶がありますが(「威風堂々」はナポレオンに贈った曲でしたでしょうか?)、これまでほとんどの場合そのような背景を知らずに聴いていました。背景を読んだ上で曲を聴くと、入り込み方が俄然違いました。なんとなく、作曲者の心の映えまで見えるような感覚に陥り、最後は涙腺が緩んでしまいました。素晴らしい演奏でした。指揮のジョセフ・ウォルフさんのダイナミックな動きも大変見応えがありました。

ちょっと最近脳が疲れ気味だったこともあり、2時間たっぷりと1/fゆらぎを浴びまくり、おかげさまで脳の中がスッキリしました。たぶん今脳波を図ると「うれしーい!」という声が聞こえるかも知れません。このコロナ禍のもと、楽団の皆さんは集まって人前で演奏できる機会が少なかったことと思いますが、今日久しぶりにこういう機会を得て、自身脳がすっきりした体験をしたことで、音楽はなくてはならないものなのではなかろうか(不要不急というものではなく)、と結構強く感じました。と同時に、欧米の責任ある方々が日頃からこういうものに触れる習慣を持っているということは、いい音楽を聴いて脳を休め、リセット・リフレッシュさせることで的確な判断をするために必要なことだと知っているのではなかろうか、という気がしました。気のせいかも知れませんが。

ところで、今日の演奏者の方々の顔と名前を一致させたくて何人かのお名前をネットで見ていたら、チェロ奏者でめっちゃ存在感のある渡部玄一さんという方が、実は渡部昇一さんのご子息ということがわかりました。本も著しておられるようなので拝読しようと思っています。

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