令和元年度(2019年度)補正予算が国会で成立し、現在補正予算で執り行われる様々な補助金の準備が進められているものと思います。今回は「中小企業生産性革命推進事業」と銘打って、いわゆる「ものづくり補助金」「小規模事業者持続化補助金」「IT導入補助金」などがラインナップされています。
従来と大きく異なる点が、これらの補助金の申請に当たって「GビズID(アカウント)」の取得が必要であるという点です。 https://gbiz-id.go.jp/top/ ID取得には2~3週間程度を要するとのことで、経産省・中小企業庁・中小企業基盤整備機構では、申請を予定している中小企業に対して早めの手続きを呼びかけています。「GビズID」「gBizID」などいくつかの表記があり若干ややこしいですが、経産省が開発した補助金の申請を電子的に行うためのシステム(「Jグランツ」)で使われるものであり、特に「ものづくり補助金」の申請においては必須のものだとパンフレットに書いてあります。
当面、経済産業省の補助金では、2019年度補正、2020年度当初予算で27補助金が対象となるようですが、今後他省庁、自治体の補助金も含めて随時拡大予定とのことであり、個人事業者である私もいずれ利用することもあろうし、その時になって慌てない方が良いと考え、早速申請しました。しかし、ちょっとしたミスで大きく時間がかかることがわかり、単純ミスで失敗されないように注意喚起の意味をこめてここに私の失敗談を掲載しておきます。
①2月13日、gビズIDプライムの申請書発送(郵便にて)。
②2月19日、gBizIDプライム登録申請の受付のお知らせメール到着。(記載事項に従い、指定のURLにアクセスすることで、申請時の登録携帯電話番号にSMSでワンタイムパスワードが届き、そのパスワードを入力すれば登録完了という流れのはずが、SMSが届きません。何度クリックしてもSMSが届かないため、同日support@gbiz-id.go.jp宛て、メールで問合せを実施)
③2月19日~21日まで、数度にわたるサポート担当とのメールのやりとりで、自分が申請時に書いた携帯電話の番号がそもそも誤っていた可能性があるためにSMSが届かないのではないか、との可能性が濃厚になってきました。(申請書には連絡先の電話番号は載るものの、SMS受信用の電話番号は印刷されませんので、ネット上で申請書を作成する際に記入した携帯電話番号がわからない仕組みになっています)指定されたヘルプデスクに電話することが必要というのがサポート担当からの最後のメールでした。(GビズIDヘルプデスク 06-6225-7877(平日9時から17時))
④2月21日、ヘルプデスクに電話で連絡。ヘルプデスク自体は受付のみで、本人性確認は、事務局から翌営業日に電話がかかってくるとのことでした。しかしその後1週間以上待っても連絡なし。
⑤3月2日、再度ヘルプデスクに同内容で電話にて問合せをしました。その際、また「折り返しは翌営業日以降」と言われたのですが、前回のいきさつも踏まえ、なるべく早くに連絡いただけませんか?とお願いしたところ、同日、事務局から電話がありました。結局は私が登録した携帯電話の番号の中に一つ誤った数字があったことが原因だと判明しましたが、ちょっとのミスで2週間以上ロスしてしまいました。改めて申請書作成用サイトで申請書を作成の上必要書類を用意し、新規の申請(郵送)を行ったのですが、皆様はこのような単純ミスで時間の浪費をなさらないようにお気をつけ下さい。
なお、「電子申請」は、インターネットを利用して申請・届出をする方法で、ネットへの接続環境があれば、いつでも・どこでも 手続きができるというものです。電子申請により郵送が不要となるため、書面で行う申請に比べて、移動や 郵送等のコストが掛からない 、法人情報や過去の申請情報を自動転記することにより、入力の手間の削減(ワンスオンリー) 、ログイン時の認証機能により、書類の押印が不要等のメリットがあるということです。(経産省ニュースリリースより https://www.meti.go.jp/press/2019/12/20191224003/20191224003.html )