〇〇総合展とか〇〇フェアとかいうのにしばらく行っていませんでしたが、過日久しぶりにその手のものに行く機会を得ました。
東京ビッグサイトで開催された「日経メッセ2017」。
街づくり・店づくり総合展という副題がついており、建築・建材、LIGHTNING FAIR、ヘエルスケア&スポーツ、など様々な分野の展示がある中で、私が訪れたのはリテールテックというコーナーとSEKURITY SHOWというコーナーでした。
リテールテックは文字通り小売業に関する技術展示で、POSレジの高度化に関するようなものが多かったように感じました。またSEKURITY SHOWについては、情報管理に関する最前線の動向を期待して訪れました。
今回気になったのは以下の展示でした。
①外国で発行されている非接触型ICクレジットカード用の自販機。
現在日本国内で流通している自販機でICクレジットカード向けのものは国内発行のカード用だそうで、カード決済が当たり前になっている国の人にとっては使いでが必ずしも良くないそうで、そういうお客を取り込めるよう、2020年を視野に入れた展示でした。日本で発行されているICクレジットカードはまだ接触型が大半で、海外ではVISAやMASTERなどが先行して非接触型のICクレジットカードの発行がどんどん始まっているとのこと。(データの裏付けはとってありません)
②指静脈認証
これは日立さんの展示ブースで見せてもらったものです。
自分の指静脈情報をあらかじめ登録しておき、買い物の際にそれで本人性を照合することで、財布もクレジットカードも免許証もいらない、というもの。
自分の指静脈の情報なんていうある意味極めてプライバシー性の強い情報を個々の小売業者に渡すことが良いことなのだろうかとの疑問は残るものの、そういう技術開発がどんどんなされて実用化段階に来ているという事実。
顔認証や光彩認証や指紋認証など、人体認証方式というのが究極の本人性確認方法として有効だという考え方に基づくものだと思います。デファクトスタンダードを目指して各社しのぎを削って競争していくんでしょうね。
③VR買物
これも日立さんです。
自分のお気に入りのショップを仮想空間に作り、そこへ友達を誘って一緒に商品を見て選ぶことができる、というSNSとバーチャルショップの組合せです。そのショップにはAIコンシェルジェがいて自分の好みに合わせた服や飲食料品や本などを提案していくれる、というもので、10年前にはSFとしか考えられなかったような、トム・クルーズのマイノリテイ・レポートのような世界がほぼ現実化してきているという印象を受けました。
④セキュリティコーナーはカメラセキユリティのオンパレードでした。
どの企業もカメラの展示ばっかり。
ハードメーカーはルーターなどのネットワーク製品の展示もしていましたが、目につくものの大半はカメラでした。防犯カメラか監視カメラかという議論はあるものの、日本もイギリスのようなカメラ社会になっていくのかも知れません。
なおNECさんが数少ないネットワークセュリティの展示をされていました。
⑤その他
IPA(独法・情報処理推進機構)さんの出展で、同機構が出版している啓発関連パンフが多数配布されていました。
その中で「自動車の情報セキュリティへの取組みガイド」というのがありいただいてきました。昨今クライスラーのGEEPのハッキング実験など自動車のハッキングが話題になっています。仕組みや対策などが書いてありそうなので格好の勉強材料が手に入りました。
(一財)流通システム開発センターさんも色々パンフ類を配布しておられ、バーコードに関する基礎知識的なものをいただいてきました。勉強勉強。
⑥セレンディピティ
私が注目云々ではありませんが、最近仕事の関係で「分煙」とか「ドローン」とか「グループウェア」の情報収集が課題になっていました。
それらを意識していたせいか、関連する商品展示や情報を今回の広い会場の中でピピッピピッと感知することができ、手がかりをいただくことができました。
日ごろ気にしていると偶然何らかのヒントや手がかりに会えることがあると改めて思いました。
こういうフェアはほとんど東京ばっかりで、ちょっと遠いし費用もかかりますが、たまには行かなきゃ、と思いました。
今度はゆっくり行って旧友とお目にかかる時間も作らねば。