この連休後半は、珍しくまとまった時間が確保できそうだったので、集中して「脳力」開発に充ててみようと思っていた。
石井貴士さんの『1分間勉強法』は数年前に読んだ本だが、ノウハウ自体は、フォトリーディングと似たものであろうと思っていた。
フォトリーディングは、いくつかの手続きがあって、きちんとやろうと思うと、それなりに時間がかかる。
対して石井さんのノウハウは<本当に一冊1分で本が読める>と書いてあり、しかも至って簡単なやり方である。
しかし習得するには、2日間のトレーニングが必要である、とも書いてある。
そのため、思いはありながらも、なかなかできずにいた。
その時間が今回ようやく確保できた。
昨日から今日にかけて、それを中心に時間割を組んだ。
本当は直接教わった方が、本に文字として表れていない実践的なことも体感できるからいいのだろうが、富山県に住んでいては、とても東京など大都市で行われるセミナーには参加できない。
本に書いてあるとおり、やるしかない。
本に書いてあるとおりのやり方はとても簡単である。
初日。
午前8時から開始した。
まず1冊の本を、右ページ3秒眺め、左ページ3秒眺め、3秒目でページをめくる。
これを最後まで一気に通す。都合10分間。
次に、同じ本で、今度は右ページ1秒眺め、左ページ1秒眺め、次の1秒でページをめくる。
これを最後まで一気に通す。都合5分間。
さらに、同じ本で、今度は見開きを1秒で眺め、その1秒の時間中にページをめくる。
これを最後まで一気に通す。都合1分間。
以上で、16分間。
その後4分間休憩する。
合計20分でワンセット。
本をめくる時のやり方は、右手で本を持ち、左手でめくっていく。
できれば他の本を机の上に台にして斜め45度ぐらいで見るのがいい。
あくまでながめるだけにして、文字を読まない。絵として眺める感じ。
このやり方はトニー・ブザン氏の<フォト・リーディング>に極めて近い。
このワンセットを、本を変えて合計3セット行う。
石井さんの本には「200ページぐらいの本」を使うと、ワンセット20分(休憩含め)でできると書いてある。計算上はそうだ。
3セット行ったら、疲れるので30分休憩する。
そこまでが1クール。時間は合計90分である。
この90分クールを3回行う。
私の場合、8時から始めたので、午後0時半には9冊の本を読んで、終わる計算である。
ドラッカー関係の本9冊を用意して取り組んだ。
200ページぐらいで計算されている時間割なのに、なんと、260ページから400ページ近くあるものまで用意してしまった。
そのため、途中で眠くなって臨時休憩を入れたり、時間も予定を大幅に超えたりで、結局6冊(2/3)しか実施できないままに予定の0時半をさらに1時間も上回ってしまった。
初日に取り組んだ本は以下の6冊である。
『プロフェッショナルの条件』P.F.ドラッカー
『チェンジ・リーダーの条件』P.F.ドラッカー
『イノベーターの条件』P.F.ドラッカー
『新しい現実』P.F.ドラッカー
『ポスト資本主義社会』P.F.ドラッカー
『すでに起こった現実』P.F.ドラッカー
今年22歳になる上の子どもが生まれた年に買った本もあり(ほとんど「積ん読」状態だった!)、そういうものも含めて、通読し、なんとなく、ではあるが、キーワードを印象に残すことができたのは大きな収穫だと思う。
この手法を30年前に獲得しておれば、読まない本の山などなかったのではなかろうか、と思う。
(この時点では、まだ1分間で本1冊という段階ではないものの、30分程度で本を3回繰り返しめくっていくことで、色んな情報が得られることまではスキルアップした、と居える)
さて2日目・・・の首尾は次稿で。