運転免許の更新に行った。
帰り、旧国道8号線を走っていたら、「白鳥の里」という看板が目に入った。
そう言えば・・・妻が何か言っていたような気がする、と思い、思わずそちらにハンドルを切った。
国道を左、海の方にそれて数百メートル。
走っていくと車が何台か農道沿いに停まっている。
望遠レンズのようなものを持った人々がいる。
田んぼの一角だけがやけに白い。
白鳥の群れだ。
一枚の田んぼの中、一面に白鳥が泳いでいる。
いやあ、風物詩というのかなんというのか、大変なものである。
その数、ざっと200羽以上。
ふと目を転じると、白鳥だけではなく、カモも混じっている。
共存共栄というのか、他人はかまわないということなのかわからないが、傍目には仲良く混じっている。
富山にこんなスポットがあろうとは。
逆方向に回ると、バックに雄大な剣岳をはじめとする立山連峰が。
その立山連峰を背景に、次から次へと白鳥たちが2羽、また3羽と飛び立つ。
その姿がまたすがすがしい。
こんなところで『ブラックスワン』のことを思い出す私はなんと風情のない人間か、と思うが、たまに黒っぽい白鳥が混じっているので、しょうがない。
というわけで、騒いだり構ったり過度に近づいたりせずに、彼らが過ごしやすいように遠巻きに眺めましょう。