前原国土交通大臣主催の観光立国推進本部の初会合が開かれたらしい。
この中で、巨大市場である中国からの個人旅行客向けに、観光ビザの発給要件を緩和せねば、といったようなことが議論されたという。
1月には中間報告がとりまとめられる。
前から出ている話であるが、いよいよ具体化したか、という感じだ。
ビッグニュースである。
7月から9月までのGDP伸び率が、速報値から大幅に下げられたということもあって、またまた株価が値下がりしたなどのバッドニュースがあっただけに、夕刊のこの情報には元気づけられた。
富山などは、市内にアクセスの良い富山空港が大連、上海と、対中国2都市との直行便を持っており、中国観光客が増えれば、恩恵を蒙りやすい地の利がある。
では実際に要件緩和がなされ、中国から日本を訪れる個人観光客が増えたとして、それに対する富山県の色々な備えはできているのだろうか。
富山市の観光ガイドには中国語のものもある。確かにある。
しかしでは個人でこの土地に来られた場合、どんな対応を誰がするのか、できるのか。
観光パンフ以外の中国語は見たことがない。
中国語で会話ができる富山県人が何人いるのだろう。
中国語で包装されたお菓子などはあるのだろうか。
そんなことを考えると、労働ビザで来ている人は沢山いるのに、全然国際化されていない我が県の状況に唖然とする。
このきっかけをテコに是非富山県の色々なところが、これを大きなビジネスチャンスと捉えて、中国人旅行者向けの取組を強化してもらいたい。
と同時に、我が富山県人の、外国人に対するホスピタリティ(おもてなしの心)を高めなければならない。とも思う。
ホントは観光だけではなく移民も増やさなくてはならないと思うのだが。・・・そこまでは我が国はまだ踏み切れない。
が、ともかく、大きな一歩前進になっていくと思う。