捨てりゃいい。
のかも知れない。
しかし、なかなかこれは不要、これは必要、などの仕分けがパッパッとできない。
迷うものを時間をかけて仕分けする時間もない。
家の中の収納スペースはとっくの昔に限界を超えている。
というわけで、大学を卒業してから、収まる場所のない教科書やら卒論の資料やら雑誌や新聞の切り抜きやらが、段ボールの中に詰め込まれて、納屋の一角にひっそりと佇んでいた。
その時間、25年。
いやはや、もう四半世紀も経ってしまったのだ。早いものだ。
で、そういう段ボールが年を追うにつれ、引越しを何度も繰り返すにつれ、少しずつ増えていった。
その数、45箱。
納屋の改修を機に、2Fのスペースをとりあえず私の本の置き場にしても良いことになり(私が勝手に決めたという噂もあるが)、9月下旬から数千円の安い書架(カラーボックスの大型のもの)を4脚と文庫本用のもの2脚を徐々に買い揃え、少しずつ段ボールを開梱していった。
最初の頃は、比較的最近買い求めた本。
昨日は、残る13箱を一気に片付けた。
最後の13箱はなかなか難儀なものばかりだった。
なにせ、大学時代の切り抜きや資料類や教科書・・・中学校の国語の教科書まであった。
さすがにそれは捨てることにしたが、切り抜きや雑誌のバックナンバーの中には自分にとっては大事なものもあり、仕分けをしなくては、一気には捨てられない。
上の子どもが文庫本用の書架の組み立てを手伝ってくれたり、廃棄書類を縛るのを手伝ってくれたりして、そのおかげで、13箱、しかも難物の整理をやりきることができた。
感謝。
夜、近くの「BOOK OFF」へ売却用の本を詰めた段ボール8箱を持って行った。
多くは使い物にならないだろう、と思いながらも、長谷川慶太郎さんの『xxxx年世界はこう変わる』というシリーズなど、ここ10年ほど買っているのだが、それらはきっと値段がつくだろうし、『UFOと宇宙』という高校生の頃に買っていた雑誌は30年前のものなので、マニアにとっては垂涎ものだから、それなりに値段をつけてくれるかな、となんとなく期待はしていたが、約300冊持ち込んで、ついた値段が2000円にもならず、ま、そんなものか、自分で縛って廃品回収でただで出すよりはいいか、と割り切った。
たぶん、不要な本はまだまだ沢山あり、とりあえず、収納したが将来的にも自分にとって大切であり続ける本はそんなに多くはないだろうから、いずれ、またおいおいリサイクルなどに回していくことになるだろう。
いずれにしろ、数十年間、澱のように整理がなされなかった本たちが、行くべきところにそれぞれ行って、ようやく攻めの読書、攻めの人生に転換することができたように思う。(もう少しだけ、書類の整理が残っているので、来週にでもするつもりだが)
読まれていない本たちが待っている。
アウトプットしていくべき知識や経験も少しずつ溜まってきたように思う。
いよいよ今から「攻め」の人生で行く。