9月20日(日)は友人の誘いで金沢へJAZZを聞きに行った。
生演奏を聴くのは、5年ぶりぐらいだろうか。
前回は大阪勤務時代に神戸へ山下洋輔を聴きに行ったのが最後で、生演奏・・・どころか、JAZZ自体から随分遠ざかっていたように思う。
金沢では今年から「金沢JAZZ STREET」という催しを、街ぐるみでやり始めたらしい。
クラシックについても、別の時期に、街のあちこちでやっているイベントがあるとのことで、やはり芸能の文化の街だなあとうらやましく思ってしまう。
JAZZ STREETというのは、大阪の高槻あたりでもしばらく前からやっており、イベント自体が新しい営みではないと思うが、こういうことができるというのは素晴らしいことだと思う。
さて我々が聴きに行ったのは「ベン・ライリー・モンク・レガシー・セプテット」というバンドのコンサートである。
この日を選定したのは友人の方であり、彼にハンドリングを委ねていた。
行く前から「モンク」という単語が気になっていた。
元々は22日頃にでも、と彼は言っていたのだが、どういう弾みか20日になった。
そのおかげで、このバンドのコンサートに行くことになった。
モンクとは、文字通りセロニアス・モンクであった。
ベン・ライリーという人はセロニアス・モンクのバンドで5年ほどドラムスをやっていたらしい。
モンク亡き後、その音楽や精神を受け継ぐためにやっているバンドだという。
たっぷり2時間、モンクのアバンギャルドなJAZZを楽しませていただいた。
しっかりスゥイングもしているので、決して難解でどうしようもないということはない。
むしろ、半音ずれの不協和音がありながらも、スゥイングで楽しい音楽になっている。
モンク本人のコンサートはもっとややこしかったかも知れないが。
前日に行ってきた良寛さんは、自分の意思で出かけたが、今回のモンク・コンサートは導かれて行ったものである。
元々この日は、4年前に亡くなった元上司のTさんのお彼岸のお参りに行こうかなということも考えていた日であった。
その日に、Tさんがとても好きだったセロニアス・モンクの音楽を受け継いでいる人たちのコンサートに行くことになろうとは、正直、夢想だにしなかった。
これも、一つの「引き寄せ」であろうか。
なんだか、偶然の遭遇が、深いところで何かつながっているような、暖かさを感じた。
ちなみにこの日のバンドメンは以下のとおり。
ベン・ライリー(ドラム)、ドン・シックラー(トランペット)、
ジェイ・ブランフォード(B.サックス)、ウェイン・エスコフェリー(T.サックス)、
ブルース・ウイリアムス(A&S.サックス)、ジョー・コーン(ギター)、
キャメロン・ブラウン(ベース)