8月4日の旅の続き。
NHKの衛星放送「丸竹夷にない小路」で見た「あじき路地」へ。
色々小路はあるものの、わけのわからないところへ紛れ込んでしまうと後がしんどいので、目当てを決めての今回の旅行である。
「あじき路地」はお店もあるようなので、そこの住人の皆さんの生活空間であると同時に、外部の人が訪れてもいいかな?と思い、選定した。
さて我々は清水坂を西へ下って東大路通へ。
東大路通をそのまま横断し、斜め前方の東山消防署のわき道をさらに西へ。
六波羅密寺の看板を見ながら、そのまま道なりに直進。
やがて右の角に「サウナ」と書いた「大黒湯」という銭湯の看板が。
そこまで来た途端に驟雨来襲。
突然の雨で、逃げ込むところもなく、まさか今回は雨は降らないだろうと思っていたので傘の持ち合わせもない。
とりあえず「大黒湯」の軒下へ走り込む。
10分以上雨宿りしていただろうか。
西洋人らしき英語使いの外国人が「この辺にONSENはないか?」と聞いてきた。
久しぶりの英語でのコミュニケーション。
目の前にあるこれがONSENだ、と言ったもののやってんのかなあ、と思い、すぐそばで家に入ろうとしていたおばあさんに「このお風呂やってます?」と聞いたところ、今日は休みだよ、とのこと。
ついでに「近くにお風呂ありますか?」と聞いたら、数分先にあるやのこと。
わからないなり「Go Straight、and turn right」と言ってみた。
どれくらいか?と聞いてきたので「for 4or5 minutes」とわからないなりに答えた。
さあ、この人は無事にONSENに辿り着けたでしょうか。
と気にしつつ、雨も小降りになったので地図に従って「大黒湯」から右へ折れ、さあ「あじき路地」を探そうと歩き出したらすぐに見つかった。
数メートル先に「あじき路地」の入り口があった。
地図では山城町というところになる。
実は「あじき路地」とは書いてない。
テレビで入り口の映像が映っていたからわかったのだが、ごく普通の黒っぽい壁が続く路地である。
ところで「あじき」とはなんだろう?
大家さんの苗字だろうか?
だとすると「安食さん」というのかな? それとも違う字かな? などと考えつつ路地の中をふらふら歩いて、路地の中の延命地蔵さんに手を合わせ、あじき路地を後にした。
大変あじのある路地だった。
こういうところで風情を感じながら日暮しするのも悪くないなあと思った。
まだ雨がちらついていて、妻のご機嫌もすこ~しずつ斜めを向きそうになってきたので、タクシーを広い、JR京都駅へ。
さて次は今夜の宿のある奈良へ向けて移動。