昨日の午後は、私が参加している「とやまキトキトBIZねっと」の勉強会に出席。
成川友仁さんという中小企業診断士の方(他にも資格色々お持ち)の講演であった。
お題は『子どもたちを笑顔にする仕事~「子どもの権利条約フォーラム」の体験から~』
内容は、成川さんが実行委員として活躍されている「子どもの権利条約フォーラム」に関して、「子ども権利条約」というものの趣旨説明や活動内容のご紹介。
最近は極端な少子化が進み、ただでさえ子どもが少なくなってきているのに、幼時虐待や育児放棄など、子どもたちの居場所がだんだん少なくなってきているように思う。
しかしそれに対して具体的に何かできるかと言っても、我々個人レベルでできるのは、せいぜい我が子をちゃんと育てるよう努めること、子どもの通う幼稚園や学校行事への手伝いなどを通じて大人と子どもの交流の場を持つこと(しかしそれはあまり責任のある行動はとりがたい)、町内会の行事で子どもたちと触れ合うこと、ぐらいではなかろうか。
私ができているのはせいぜい最初に書いたことぐらいだ。
「子どもの権利条約」とは、1989年に国連で採択され、日本では1994年に批准された条約で、子どもの権利として「生きる権利(生存権)」「育つ権利(発達権)」「守られる権利(保護権)」「参加する権利(参加権)」などを守るよう定められたものだそうだ。
「子どもなどに権利なんて?」と眉をしかめられる向きもあるかも知れないが、世の中には、生まれてきて大きくなるという、ごく当たり前の権利すら奪われている子どもたちがいるという悲しい現実がある。
麻薬で身を滅ぼして10歳の我が子を育てることすらできなくなってしまうタレントもいて、一体なんなんだ!と思う。
成川氏は講演の中で、
・あなたの仕事を通じて子どもたちの笑顔に直接ふれることはありますか?
・直接ふれることがなくても、あなたの仕事の成果で子どもたちが笑顔になる場面を想像できますか?
と我々に問いかけておられた。
う~ん。
仕事で子どもの笑顔に接することなど、ついぞないなあ。
それどころか、大人の笑顔にすら接していないのが現状だ。
働くことはもっと喜びに直結していいのではないか。
大人が働くことに喜びと意義とやりがいを感じなければ、生きていくことにすら絶望が広がっていくのではないか。
それが今の日本の病原となっているのではないか。
そんなことを感じさせたれたひと時であった。
せめて我が子ぐらいには、生きる喜び、生きている幸せを、身をもって伝えて行きたいものだ。