昨日読んだある本に「オルトA」という言葉が書いてあった。
昨年崩壊したサブプライムローンよりも、ちょっと裕福な、つまり中所得者層向けの住宅ローンのことらしいが、それが、ここ最近滞納が増えているということである。
このローンは、元本の返済開始までの時間が結構あって、最初のうちは利息だけの支払いでいいが、数年後(おおむね、4~5年後)から元本の返済を行わなくてはならない。その元本返済の開始のピークだかが、今年から来年に来るらしいのだが、問題は、その融資先である。
このローンが始まった頃、アメリカの住宅ローン会社は、規制をゆるくして、中所得層ではなく、低所得層まで拡大して販売していたような様子があるらしい。
ということは、今回のサブプライムローンの破裂で支払いができなくなったのと同じような層が、これから支払いができないぞおと言い出し、それがまた破裂する危険性があるというのだ。
しかも、サブプライムのときと同じように、このローンを組み込んだ「証券化商品」が多数あり、それらについてもサブプライム同様、高格付けがなされているので、広く深く販売されているというのである。
これが破綻したら、サブプライムと同じような金融崩壊が起こるのではないかというのだ。
そうなると、今各国の政府が多額の税金を投入して金融安定化に躍起になっている努力はあっという間に水の泡、ということもある。
いやあ、そうならないように、アメリカの皆さん、早く景気回復して立ち直って所得が得られて、無駄遣いしないようになって下さい!