田中優子教授の著書に『カムイ伝講義』(小学館)というのがある。
まだ読んではいないが、白土三平の「カムイ伝」を大学の授業で使った際の講義録らしい。
カムイと言えば、私にとっては「カムイ外伝」である。
子どもの頃、テレビで見た。
「外伝」は忍者ものであり、サスケなどと同じように、子ども向けであったが、それでも「サスケ」よりは少し難易度が高く、難しいなあと思ったものだが、「カムイ伝」は「外伝」よりもさらに政治的な意味合いが濃く、江戸時代の穢多非人を扱ったものらしい。
確かに、子どもにまで広くポピュラーになる内容ではなかったかも知れない。
ところで、カムイというのは、どこかで聞いたが、カミのことらしい。
カミ、すなわち、神である。
カムイ族(?)は神の子孫だということのようだ。
そういえば、役小角=役行者は、役公(えだちのきみ)と言う山の民族のリーダーであり、彼らも神の子孫だと言っていたような気がする。(黒須紀一郎氏の著作だったか)
してみると、日本には色んな神があり、それら神の末裔たちの争いが行われていく中で、敗れて行ったグループたちが、その力を発揮できないように、時の権力者たちからおとしめられてきたのかも知れない。
大人の目で「カムイ伝」を見てみないといけないかも。