50年近く生きてきて、そして、子らが進学(できるかどうか)の春を迎え、また、これまでの人類数千年の歴史を学んできて、つくづく思う。
人生は闘いの連続である、と。
しかし人である以上(心、仲間としての生存、動物との闘い)、敗れ去った者を打ち棄てることをしてはいけない。
それが人間だ。
ある闘いのフィールドで敗れ去ったとしても、その人には違う得意分野があり、それで力を発揮するかも知れない。
リベンジの機会が提供される、リベンジに向けた生存が赦される状況が必要だ。
それが人間の社会であるべきだ。
一度敗れても、再起ができるような社会保障の仕組みを整備しておくことが必要だと思う。
そういうことが我々人間が人間として今後も生存していくための智恵ある営みではなかろうか。
それにしても人の一生というのは、重き荷を背負うて、長い坂を上るが如しと喝破した徳川家康の言葉が今さらながら、実感として感じる。その重みを感じて、その重みを楽しみ、でもゼッタイにその重みに負けないしたたかさが必要だ。
死んじゃいけない。
したたかに、生きていかねばならない。