「とやまキトキトBIZねっと」という異業種交流勉強会に参加している。
今年の1月12日(土)からスタートし、毎月第2土曜日に開催。
今日が11回目であった。
■敷居の低い勉強会&異業種交流会
「とやまキトキトBIZねっと」
HP:http://blog.livedoor.jp/kitokitobiz/
毎回、色々な人がスピーカーとして自分の仕事に関する話題を提供してくれ、それに対して参加者が自己紹介がてら、スピーカーに対して質問や意見を述べ、それに対してまたスピーカーが答えたり意見交換をしたり、という流れでやっている。
肩の張らない勉強会、気軽にビジネスの話をしよう、といったことをうたい文句にやっている。
運営の中心メンバーは、富山県在住のおおむね30代から40代ぐらいの若手ビジネスパーソン、といったところ。皆郷土富山を愛し、富山を元気にしたい、と願っている人たちだ。
さて、そんなこんなで、今日は「多文化共生社会の構築」というテーマで、講師は富山市のOさんという行政書士の方。
富山に来ている外国人の様々な法律的な問題の解決や支援に当たっておられる。
外国人と同じ空間で生きるということについて、その共存の仕方に「4つの態度」があるということを今日は教わった。
・相手も認めも受け入れもしない・・・「分離」(戦争での大量虐殺などがこれに当たるそうだ)
・相手を受け入れてもそのままでは認めない・・・「同化」(植民地支配をして自国の宗教や名前を押し付けることなど)
・相手を認めるが受け入れることはしない・・・「すみ分け」(○○地区、などといって外国人居住地を区分けしたりすることなどがこれに当たるのだろう)
・相手を認め、しかも受け入れようとする・・・「共生」
外国人と自国人は、間違いなく違いがあり、違和感があり、おかしいと思うのだろうなあ。
その違いを「おかしい」から「面白い」と感じることができるようになれば、「では一緒にやっていこうか」ということになる。
ある参加者が言っていた。
「(ウチの会社に)実習生として来ている外国人の方が、日本人よりもよっぽどしっかりし、仕事ができる」
別の機会に聞いた話。ある製造業の社長が「外国人には日本人のものづくりの心は絶対わからない」と言っていたが、どちらも本当なのだろうとは思う。
しかし、世界経済がどんどんボーダレス化していく以上、いつまでも鎖国ではいられないわけであり、我が富山県民も、自分たちと異なる生活習慣や文化を持つ人たちを差別的な目で見るのではなく「違いを面白いと思う」ように心を広く持ち、ホスピタリティ精神を少しずつ涵養していく必要があるのではないかと思う。(もちろん同じ土地で暮らすために守るべき法律には従ってもらわなければならないが)
そう言えば、私が高校生のときに「コスモポリタン(世界市民)」という言葉が大変気に入り(アリストテレスかアレクサンダーが考え出した概念だったと思う)、何がしか、色々な外国人たちと一緒に国際的な共生の活動をしていきたいという夢を持っていた。忘れていた夢だったが、今日それを30年ぶりに思い出した。
あの頃は現実的な考えのないロマン、ホンマの夢であり、非現実的な夢、空想でしかなかった。
人が生きていくためには、まずは経済面、そして心のつながり、信頼というようなものがお互いに必要だ。そこらへんの現実に立脚した政策や対策がとれれば、高校の頃に思っていた「コスモポリタン的な活動」も夢物語ではないかも知れない。
いや、「共生」こそ、これからの私たちが実行していかなければならない大きな課題ではなかろうか、と思う。
第11回例会。盛況のうちに終了
皆さん。こんにちは。更新がすこし遅れましたが、11月8日(土)にとやまキトキトBIZねっと第11回例会が行われました。今回は行政書士として、富山で活躍しておられる太田正博氏をお迎えし、近年ますます増えている外国人との共生をテーマに講演されました。外国の方