新しい会社では取引先である中小企業の再生支援に携わっている。
携わってみてつくづく感じるのは、自分で何かができるわけではなく、お客様が自身でなんとか浮上しなくてはならないため、とてももどかしい。
こちらは金融機関であるので、数字でものを見るのが中心になる。
いつ健全になるのですか? というのが我々からの唯一最大の質問である。
そのために何ができるのか。
中小企業診断士として、またITコーディネータという資格を持つ金融マンとして、何ができるのか。
まだやるべきことがつかめない。
もちろん、お客様ごとによって対応すべき内容は異なるのであり、たとえば経営破綻の危険性のある企業に対しては、SWOTだの3Cだのということを言うよりも、一刻も早く、コスト構造を見直して計数管理をちゃんとやってその結果を報告して下さい、と言うのが最優先事項である。これについては診断士がどうのこうのと言っている場合ではなさそうだ。
ちょっと危ないかも、という企業にどう対応すべきか。
できる支援を行いたい。
当然その結果として早期に健全になっていただき、我が社にちゃんとしたリターンがある、というのが金融マンとしての目的だ。
勉強しなければならないことが山ほどある。
一気にできるはずがないが、一歩ずつ着実に自分のものとして、まずはこの組織で有用な人間にならなくてはならない。中途採用して良かったと思っていただける以上のリターンを返さなくてはならない。と思って頑張ろう。