80歳の自費出版という話

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 平成20年4月18日の日経新聞「文化」欄に、「源氏54帖 主婦が完訳」という記事が出ていた。
 上野栄子さんという83歳の「主婦」の記事である。
 高校時代に源氏物語に魅せられ、以来ラジオ講座を聞いたり、他の訳を読んだりと、ずっと親しんできていつか自分の手で口語訳をしたいと思っていたらしい。夢を持ち続け、子育てが終わって50歳を過ぎてから念願の現代語訳にとりかかり、途中お母さんの介護をしなければならなくなってからも、介護の傍ら、少しずつ継続し、20年近くかけて自力で口語訳を成し遂げた。訳ができて自己満足していたが、それから10年後、家族の勧めで80歳で自費出版をした、という話である。
 特別な方ではない。ましてや作家でもない。
 源氏物語なんて、今までさんざん色んな作家が現代語訳をしており、今さら一般の主婦が訳したところで誰も見向きもしないし、何の意味があろうか、と思うのが私のような凡夫のあさはかさである。
 この人はしっかり夢を追い続け、それを成し遂げ、専門家からも「読みやすい」と評判をもらっているということである。
 感動した。
 夢を持ち続け、それに向かって頑張り続ける、ということが夢を実現する唯一の道なのだと思う。
 自分のやりたいことを持ち続け、それに向かって営み続ける、これが大切だ。
 さて、私の夢は・・・中小企業支援を通じて富山県のさらなる活性化につなげること。
 ちょっと大仰かなあ。でも毎日、中小企業経営者と色んな話しをして経営改善のために何をし、もっと売れたりもっと品質を高めたりもっと正確に仕事ができたりもっとスピードを上げたり、ということを実現していくことができたら、そしてそれらの実績を世間に評価され、あいつに相談したら今よりも会社がよくなるという評判が立てば、それに勝る喜びはないと思う。

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